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「イパネマの息子」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 国連人権高等弁務官として活躍なさったセルジオ・デ・メロさんを描いた映画を二作品観たのでその感想を。 一つめは2009年のドキュメンタリー、二つめは同じ監督さんが映画化した2020年公開の「セルジオ 世界を救うために戦った男」。 ぼくはドキュメンタリー版を観て気に入ったので、その勢いで2020年版も観たけれども、わざわざ両方とも観る必要はないかと。どちらかだけ見るなら断然ドキュメンタリー版のほう。余計な脚色はないほうがいい。 アルゼンチン生まれでブラジル育ち、フランスで学んだセルジオさんは真の国際派。いちいちアメリカに迎合することなく、国連をあくまで中立的に位置づけ、東ティモールを独立に導いた交渉上手。一方で、妻子がいながらも、一緒に駐在している美魔女に惚れちゃったりもする伊達男。 彼はイラク駐在中に爆撃に巻き込まれ瓦礫の下敷きとなり、救助隊員が限られた時間と装備で彼の救助を懸命に試みるというのが映画の中心として描かれる。 同じ監督さんの作品なので、どちらの映画も良くも悪くも類似点が多い。 特に2020年版は、複数の回想場面と救助場面が順不同で入れ替わり立ち替わり現れて、かなりややこしい。さらに、彼と愛人との恋物語に重きが置かれているという印象を受けた。ぼくとしては、お色気場面は削っていいから、イラク側のテロリスト役も登場させるなどして、もっと緊迫感を演出してほしかった。あと、救助隊員の葛藤をもっと描いたほうが現実味があったと思う。実際、2009年版で描かれてたけど、彼のみがセルジオさんの最期を見届けたわけで、いろいろと思うところがあったらしい。居ても立ってもいられなくなって、コフィ・アナン事務総長(当時)に直接手紙を書いてセルジオさんの毅然とした最期を称えたとか。 ま、爆破事件自体はあまりに生々しいので、美魔女との恋などのネタを膨らませることで均衡をとることは確かに必要だったのかもしれない。 世界を股にかけ居住地を転々としていた彼も、引退後は少年時代に過ごしたリオデジャネイロで過ごしたいと希望していた、とか、そのようなほのぼのネタもしっかり描かれている。
Apr 27, 2020
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「だいじょうぶだぁ」(評価 ★★★★☆ 四つ星) アラスカからアルゼンチンまで車で縦断しようとするドイツ人男女が自分たちで撮影して作ったドキュメンタリー映画。 ぼくはこうゆう旅行ものが好きで(って、とっくにバレてるかもしれないけれど)、かなり贔屓目に観てしまうわけで、今回もフツーに楽しませていただいた。 例によって、過度な演出は皆無。淡々と映像の美しさのみで勝負している。そしてカナダの大自然はやっぱりハンパない。 ネタばらししちゃうと、彼らは結局いろいろあって最終目的地に辿りつくことができない。でも、そこがまた現実的でよろしい。断念するにいたった彼らの心情ももっともだし、そもそも旅行というのはそうゆうもの(予想外のことが起こるもの)。 それにしてもこのお二人、ほんとに凄い。撮影者や通訳が同行してるわけぢゃない。何から何まで自分たちでやっちゃうし、とにかく前向き。国境越えとか悪路悪天候とか、次から次へと襲い掛かってくる難題もいつのまにか乗り越えちゃってた。というか、ほんとは大変だったんだろうけど、いちいち時間割くことはなく、さくさくと映画は展開されていく。
Apr 19, 2020
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「信仰さん、いらっしゃい」(評価 ★★★★☆ 四つ星) 今日はドキュメンタリー映画を鑑賞。スペイン北部サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し、巡礼路を何十日もかけて歩くカトリック信者ご一行さまを密着取材したもの。 日本ではたぶん未公開。 てきぱきと90分以内に収められてて、あっさりめの編集。仲間うちでのいざこざとか、地元の人たちとの触れ合いとか、そうゆう秘話とか美談は最小限に抑えられてある。ひたすら彼らの歩く姿と周辺の景色の映像が続く。大自然だったり歴史的建築物だったり。 あまりに地味すぎて拍子抜け。よって万人向けの映画ではないけれど、最近のドキュメンタリーはこうゆう淡々とした手法で作るのが主流になってきてるみたい。米国や日本が得意とする器用でこってりとした演出はむしろ時代遅れ? 宗教の威力、信仰力というものを考えさせられる。登山家とかでもなんでもないフツーの体力の庶民があんな過酷な山道とかを歩き続けるなんて、よっぽどの理由がないと無理。毎晩立派なお宿に泊まれてご馳走が食べられますとか、最終目的地についた暁には巨額の報酬がもらえますとか、そうゆうヤラセとか動機づけがあるならともかく。 信仰心のおかげで(いい意味で)鼓舞されることは素晴らしい。一方で、信仰が強すぎることで異宗教と対立し、人類は憎み合い、戦争に発展してしまうこともあるわけで。 ここ一か月ぐらい引きこもり生活をしており運動不足ぎみの自分にとっては、なかなか見応えがあった。てか、彼らの歩きっぷり観てたら自分までいっぱい歩いた気になって腹減ってきたので、思わず暴飲暴食してしまった次第。
Apr 14, 2020
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「飲みニケーション」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) コーヒーに関わる仕事をしている人たちの日常を追うドキュメンタリーを鑑賞した。ナポリ、ブエノスアイレス、そしてニューヨークが舞台。 取材対象となってるおにーさん、おねーさんら、みんな普通の庶民さんかと思ってたら、後半になって彼らがワケありさんであることが判明して、それなりに見応えがあった。ただ全体的に展開がわかりにくく、視聴者に優しくはない構成という印象。ま、さくっと観るには充分いー感じ。 さて、話は脱線するけれど、現在ぼく自身は外出禁止令のもと家に引きこもって三週間。ずーっと家にいるとおのずとコーヒー飲む量や回数が増えてしまい、ちょっと飲みすぎかなと思ってたところ。この映画ではおいしそうなコーヒーの映像が次々と現れるので、ますます飲みたくなってしまうわけで。 ぼくの周りでは、友だちと実際に会ってお茶できない昨今、午後三時にオンラインでお茶して近況報告し合ってる状態。
Apr 9, 2020
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