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映画バカなウサコレ @ Re:ごくせん(05/18) そうですね。出演している俳優さんが若い…
ぱいなっぷるまんごー @ ありがとうございます。 gamzattiさん 気まぐれな更新ですのにあ…
gamzatti @ Re:蜷川幸雄トークセッション(04/24) こんにちは! 面白そうな本をいくつもご…
ぱいなっぷるまんごー @ Re:ありがとうございます PatioRoseさん >お気に入りに登録いただ…
PatioRose @ こんにちは お気に入りに登録いただきましてありがと…
2008.03.29
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カテゴリ: 読書


千のナイフ、千の目

これは初版が1993年で古くは1977年の「紙上演出・夜叉ケ池」まで載っていますから今から20~30年前の蜷川さんの演劇遍歴や演出家としての考えがまとめられています。
今日のさいたまゴールド・シアターの公演を観る前に読んだので、タイムリーでした。清水邦夫作品の「真情あふるる軽薄さ」や「日本一萬年」を上演した「劇団現代人劇場」のことなどがまだ生々しく語られています。初演の「日本一萬年」には蟹江敬三さん、石橋連司さん、真山知子さんが出演なさっていたそうです。当時の演劇青年たちの血気盛んな、とんがったエネルギーのようなものを感じます。

その後商業演劇の演出家に転じた後のことも具体的な舞台や俳優のエピソードなどを交えて興味深く語られます。
この当時の70年代の作品には蜷川さんもいろいろ思い入れがあるんだろうなぁ、と勝手に想像したりしました。

この本の中で蜷川さん自身がインタビュアーになって蜷川幸雄にインタビューするというページがあるのですが、その中で「ガラスの仮面」についての質問があり、それについての蜷川さんの答えは、
ー (略)貧しい少女が逆境と闘って成長してゆくという構造は「おしん」です。あれにどんな意味づけをしろというのでしょう。それについて長い評論を書いた人もいるというので驚いています。世の中には、なににでも意味をつけられる人がいるものですね。あの人たちには、生活がないのでしょう、ぼくは笑っちゃいますよ。ー

となっています。
それが今年の8月にはこの 「ガラスの仮面」を舞台化 なさるとのこと。


この本の中で蜷川さんは「俳優教育」についても語っていますが、その後ずっと様々な形でそれを実践し、自らも常に前に進んでいる姿には驚嘆します。


ところできょう芸術劇場に行ったときにいただいてきた「埼玉アーツシアター通信」3-4月号を読むと、今回のゴールド・シアターの稽古の様子が載っていました。蜷川さんが同年配の人たちと創る作品にいつもの舞台とはまた違った楽しさを感じているのが感じられます。
[NINAGAWA 千の目(まなざし)]は藤原竜也さんとの新春対談でした。





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Last updated  2008.03.29 23:33:28
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