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2014.09.12
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カテゴリ: 読書
黒い羽 誉田哲也著 光文社文庫
ドルチェ 誉田哲也著 新潮社文庫





1.「黒い羽」
これは帯に誉田氏の「幻の初期作品」と書かれている、そんな作品である。文庫で初登場、いつの作品なのかは定かではなく、wikiにも記載がない。内容は・・・原因不明の慢性の皮膚疾患に悩む主人公が誘われた遺伝子医療にまつわる医療サスペンス、というような展開かと思ったら、その医療センターに向かう途中で、マイクロバスが雪道を転落、サバイバル小説に。ほうほうの体で軽井沢の奥の山中にある秘密の研究所(医療センター)に逃げ込んだところ、惨殺死体の山。そして、正体不明の殺人鬼との対峙、というような、遺伝子治療あんまり関係ないよね(いちおう伏線です)的な、ノンストップ・サバイバルサスペンス小説でした。ノンストップなのであっという間に読んでしまいました。面白かった。

読んでいない人にネタバレになってしまうので書けませんが、感想として、なんとなく似ていると思ったのが、今話題のコミック「テラフォーマーズ」と、ちょっと前に話題だった「 極黒のブリュンヒルデ 」です。どちらもマンガ。

2.「ドルチェ」
こちらは、正当で地味な、そしてわざと地味に書かれているところが心地よい、日本の警察小説である。ジウシリーズ(読んでない)、姫川シリーズ(読んでない)に続く、誉田氏の第3の警察小説シリーズとなるようだ。その一冊目。中編小説が4編収められていました。主人公は40歳の独身女性の刑事、魚住久江。一時は本庁の捜査一課で腕利きと認められたが、「人が死んでから動き出す殺人課」ではなく「人が死ぬ前に何とかしたいので強行犯課」を志望し、本庁から帰還要請を受けるも黙殺し続ける、という、強者の女性刑事。彼女がこれまたカッコイイのだ。男社会の所轄の警察組織で、相当な風当たりがあるにもかかわらず、一本スジを通すカッコよさ。警察小説の新機軸となるのだろうか?今後の続刊にも期待、である。

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最終更新日  2014.10.06 12:29:40
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