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2015.08.13
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テーマ: 陶芸(41)
カテゴリ: カテゴリ未分類
どうさい「焼き物に興味を持ち始めた頃、青はコバルトに由来する色であることを教わり、確かコバルトイオンは薄いピンクであったので違和感を覚えた。陶芸の材料として青ゴス、焼貫呉須が青色顔料として販売されており、作成方法として酸化コバルトと水酸化アルミニウムをカ焼して作ると記されていた。ある時乾燥粘土に硝酸コバルト溶液を吸収させその後1240℃で焼成した時、薄く青色が発現した。粘土を素焼きしてその上に透明釉を掛けて乾燥し、その上から硝酸コバルト溶液を数滴たらして1240℃で焼成するとよりくっきり青色が発現した。これ等は粘土中または釉薬中のアルミナとコバルトイオンが反応して青色が発色したものであろう。粘土や釉薬は一般式で書くとaRO.bAl2O3.cSiO2
と記すことができ、(アルカリ)・(アルミナ)・(シリカ)からできている。」

悪友「前置きが長くなるようだが、何の話かな? {素焼きの適温は}とどんな関係があるのかな?」

どうさい「イオン性発色剤を使って、絵というか模様を描いてみたいのだが、まずは、イオン性発色剤は今までどのように使われてきたか、知っていることを書いてみたい。次いでこれから試行したいことを述べたい。ここでは素焼きの温度が重要になってくるのではないかと思っている。
まずイオン性発色剤とはCo,Cu,Fe,Ni,Crイオンなどを溶解した水溶液をいうことにしよう。ふつう市販されている顔料は粉末状、チューブ状(チューブに詰められたペースト状顔料)で一つ一つの粒子はイオンに比べて極端に大きい。イオン性発色剤が素焼き中、上で釉薬の存在の有無で1240度付近で焼成された時、コバルト、銅、鉄、ニッケル、クロム特有の色を発する。イオン性発色剤の使用例は島田先生のお書きになっている、(視覚デザイン研究所・編集室 株視覚デザイン研究所 絵付けで楽しい陶芸1995.11.30 本ブログ2015.02.22「重ね塗り」で引用)水溶液の硝酸コバルト、塩化クロム、塩化金溶液を素焼き前の乾燥粘土に別々に塗り、930℃で素焼きする、このとき金属イオンは酸化物になり水不溶性となる、必要に応じて硝酸コバルト、塩化クロム塩化金溶液をさらに塗って再び930℃でもう一度素焼きする。この素焼き物に釉薬を掛けて、本焼きすると金属特有の色を発色する焼き物を得る。先に、板谷波山先生は1900年ころ、欧州で開発されたイオン性発色剤を使用した技法を吸収したようで、素焼きの裏側に達する金属イオンを止めるために溶かした蝋を使用したそうである。発色金属は表面のものが有効であるので、素焼きをどこまで進めるべきか思考されたのではないかと思ったりする。勉強不足でどこまでが既知でどこからが 未知の部分かよく理解してないので、おかしなことを述べているかもしれないがその時はご容赦ください。」

悪友「なるほど、でも余計なことかな。何か考えていることがあるの?」

どうさい「コバルト、銅イオンを含む溶液を使用して発色させてみた。
写真1は上の大きい円は素焼きに透明釉薬を施しコバルト溶液を滴下して本焼きしたものである。コバルトを酸化物にするという操作を省いている下の小さな二つの円はコバルトを滴下した後から銅溶液を滴下したものである。銅イオンがコバルトを外へ押し出している、固体顔料ではこのような絵にはならない。

003.JPG
   写真1  大円;コバルトイオン滴下、小円;コバルトイオン滴下後、銅イオン滴下

004.JPG


写真2は素焼きに釉薬を施しコバルト溶液と銅溶液を交互に滴下したもの、水の拡散に即対応して金属イオンも移動しているものと思われる。二地点から溶液が拡散して行きぶつかるところが境界となる、水の濃度勾配がなくなったところで液の進行は止まる。それで境界が直線的なのであろう。」

悪友「どうも筆を使うのが苦手と見えるな、筆を使用しない描画法へと向かってしまうな。操作がぎこちないので幾分曲がっているのは、加齢によるものなら悲しいな。」













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最終更新日  2015.11.16 22:43:46
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