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2015.08.22
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テーマ: 陶芸(41)
カテゴリ: カテゴリ未分類
悪友「イオン性発色剤とはどのようなものか、どう作るか教えてほしい。」

どうさい「これは失礼、実に簡単なので製法を書いてみるよ。コバルトを例にして述べると硝酸コバルト(2)6水和物を試薬業者から購入する、これは”コバルト塩をください”と言ってもすぐには売ってくれない、本人確認書の提示と使用目的を問われる。免許証を示し、使用目的は”焼き物の絵付けに使用します。”など業者が納得する説明が必要。この時点でコバルト塩はスーパーやコンビニで気軽に入手できる代物ではないのだなと理解して、ごく少量を買うのが良い。
硝酸コバルト(2)6水和物   5g
水(水道水)         50g
コバルト塩を水に溶かせるとすぐに薄いピンクの溶液となる。濃度は5/(5+50)×100=9.1%の溶液である。
蛇足なのだが、塩の中には硝酸塩のほか塩酸塩、硫酸塩などがあるが、私は硝酸塩を使用した。コバルトのほか銅、ニッケル、クロム、鉄など発色金属はいろいろあるが、すべての水溶液が素焼き上の釉薬に滴下するのに好都合な訳ではない。というのは、よく使用する釉薬はその成分に釉薬の友の炭酸カルシウムを含んでおり、滴下する水溶液のpH が5以下であると炭酸カルシウムが分解して炭酸ガスが発生し、釉薬層が乱れてしまい焼き物の表面が平たんでなくなる。(表面が平たんでないことを意識している焼き物もある)万全ではないがこの弱点を避けるため、少し高価であるがEDTA・金属錯体を使用する方法がある。EDTA・Coの場合、水溶液が赤紫色をしており、釉薬、素地上に滴下した時、識別できる程度に着色する。」

悪友「溶液は簡単に作れることが分かったが、肝心の滴下による模様書きはどうなっているの?」

どうさい「青、緑、白をコバルト、銅、水の滴下で表現する。滴下はポリエチのスポイトで各2滴滴下した、的がずれることもあり、手描き感にあふれるものとなった。酸化雰囲気で本焼き(1230℃)した。白(水)のところは比較的四角で、青と緑の境界は必ずしも直線的ではないが、模様としてはすっきりしている写真1。写真2は写真1を45度回転した。

001.JPG
  写真1 青、緑、白の系 液の滴下による模様描き

002.JPG


悪友「青、緑、白の組み合わせは涼しげだな。容器の口縁部の模様として使えるかな。よくある模様のように思えるが。」

どうさい「デザインが一番苦労するところなんだよなあ。写真1にニッケルを加えたのが写真3である。写真4は45度回転したもの。」

010.JPG
  写真3 青、緑、ベージュ、白

005.JPG
  写真4 写真3を45度回転したもの

悪友「ニッケルの酸化焼成での色はこんな色をしているのだ。全体的に四角がはっきりしているな。」















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最終更新日  2015.11.16 23:12:58
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