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10年ぐらい前だろうかウイーンに行ったとき、クリムトの絵を見たくてベルベデーレ宮殿へ行ったのだが大雪で閉館。残念な思いをした。この度、東京都美術館でクリムト展が開かれたので7月6日(土)に見に行ってきた。切符を買うのに10分ほど、展示会場に入るのに約40分待ちだった。でも何か思った以上に早く入ることが出来た感じ。クリムトはエゴン・シーレと共に18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍したオーストリアの画家。両者とも首都ウイーンの保守的な画風に反発して自らの画風を確立して行った。とりわけクリムトは絢爛豪華な画風が人気を得たようである。またヨーロッパ各地の画家が日本画や浮世絵の影響を受けたように、クリムトも例外ではなかった。また印象派の影響も受けている。彼が収集した日本画の内、春画2点も特別に展示されていた。今回は彼の初期の作品から晩年の作品まで、絵のみならず造形作品まで豊富に取り揃えられていて、とても見応えがあった。私が気に入った絵は「女の三世代」。如何にもクリムトらしい絵、この展覧会に来た甲斐があった。「女ともだちⅠ(姉妹)」右上に見えるきらびやかな色のパターン。これが何ともいえず私の感覚を捕えた。素晴らしい。そして左下には市松模様。両方とも日本画の影響とのこと。「ユディトⅠ」旧約聖書外典の「ユディト記」に出て来る祖国イスラエルを救うために敵将ホロフェルネスを誘惑し、ワインを大量に飲ませて酔わせ、寝首を襲って切り落としたという女傑、美しい未亡人ユディト。良く見ると右手で首を押さえている(ということは左手も添えているのかな?)。お皿にでものせてあるのか。彼女の恍惚たる眼や金箔が見ものとのこと。これが新約聖書に出て来る有名なサロメの下敷きになったのかも?(以上の絵はいずれもクリムト展の公式ホームページよりダウンロード)7月23日からは豊田市美術館で10月14日まで行われる。東京では展示が無かった「人生は戦いなり(黄金の騎士)」が展示される。この絵は豊田市美術館所蔵のもので、トヨタ自動車の寄付金により約17.7億円で購入したとのこと(Wikipediaより)。
2019.07.24
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年賀状作成の季節と相成った。そこで何か良い写真はないかと過去の写真を探していた。その中の1枚がこれ。このネコちゃんのフォルム、そして色合い。可愛いねぇ!インスタ映えするというのかな?何年か前、スエーデンのストックホルムへ行ったとき、走るバスの中から写したもの。カメラのシャッタースピードが遅かったのか、ちょっとぶれているのだがとても気に入った。こういう看板が日本の街にもあると楽しいね。
2017.12.10
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早朝散歩で若葉を写して来た。若葉の新芽が多少赤味を帯びていた。Photoshopでソラリゼーションを掛けたところ何かピエロを感ずるオブジェになった。さらに色の強調を行って仕上げてみた。面白いものである。こんなことをしていると時間がいくらあっても足りない。
2016.05.15
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わが町の市役所につるし雛が飾られていた。毎年、この時期に入り口に吊り下げられている。市民の有志の方々の同好会の作品のようである。この吊るし雛、伊豆稲取が発祥の地とか。庶民には豪華な雛壇の人形は高根の花。そこで手作りの小さな人形を吊るし、女の子の雛祭りを祝ったとか。わが町のはテーマもいろいろ。上の写真の左側に吊り下げられているのは「桃太郎」のストーリーの人形なのかな?白いワンちゃんがいて、赤鬼、青鬼、そして雉もいるようである。
2016.03.06
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先日、葛の花を見つけてカメラに収めた。今、その花を見ていてその中にダリを感じてしまった。その部分をトリミングしてみた。どうだろう。スペインで実物を見るまでは随分変てこな絵を描く人だなぁぐらいしか思っていなかった。どこが良いんだろう?と。ところがもう10数年前になるだろうか、マドリッドのレイナ王妃記念センターでピカソの「ゲルニカ」を見た後、私の好きなホアン・ミロの絵や彫刻を見、そしてそばにあったサルバドール・ダリの絵が視界に入って来た。そして驚いた。なんて素晴らしい絵なのだろうと。やはり実物を見ないとダメなのだ。その時の絵がどのようなものであったかは良く覚えていない。でも、今回散歩で見つけた葛の花に何かダリを見るような感じがしたのである。
2015.07.26
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街路樹のアメリカ・ハナミズキの葉が朝日に照らされていた。その逆光に照らされた紅葉の輝きは、とっさに若き日に見たジョルジュ・ルオーの赤を想い出させてくれた。それはキリストの絵だったろうか、強烈な印象を受けた赤だった。
2014.10.27
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昨日の夕方、わが車を見て驚いた。。まるで縞馬じゃぁ!もう日没近くの低く赤い太陽光線で垣根の柵がパール・ホワイトのボディに投影されていたのだ。でも面白いパターンそして色である。
2013.11.25
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朝の散歩道で出会った朝露が光るカイズカイブキの稜線。早朝散歩の醍醐味!
2012.08.07
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初冬の今、庭のブルーベリーが紅に燃えて眼を楽しませてくれている。それを版画風に仕上げてみた。
2008.12.05
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夏以降しばらく絵を掛け替えていなかった。今年の残暑は厳しく、暑い中押し入れをかき回す元気がなかったのだ。やっと今日12月1日になって掛け替えてみた。山本彪一(ひょういち)画伯の「ムフタールにて」 SM。彼は独特なバラの絵で有名だが、画商の話では「パリの絵は児玉幸雄画伯が良く画かれているが、私も得意なのですよ」と言っておられたそうだ。ムフタールというのはパリ5区にあるムフタール通り(Rue Mouffetard)と思われる。ここには多くのレストランやカフェ、市場があってパリでもっとも賑わう地域の一つなのだそうだ。パリには2回行っているが、残念ながらここへは行っていない。今度是非訪れてみたい。山本画伯は1977年フランス・パームコマンドール勲章を受章、1999年86歳で亡くなられたとのこと。すでに故人になられていたのだ。巨匠としてはちょっと短い人生だったのではなかろうか。
2008.12.01
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7月ももう半ばになってしまった。遅ればせながら玄関に飾った絵はシルクスクリーンの絵。西ドイツ生まれでカナダ在住のピーター・マークグラフ夫妻作の「TEXADA ISLAND」。20年ぐらい前に買った絵だが、この島の地平線というのかこのぼうと霞んでいるさまと島の複雑な稜線のシルエットが何とも私の心を掴んでしまった。何年ぶりかで飾ったが、夏にぴったりだなぁ!この作家夫妻は当初カナダの東海岸に住んでいたが、ある時二人で西海岸を旅してその魅力に取り憑かれ、西海岸の島々を画くようになったようだ。TEXADA ISLAND はカナダ西海岸のバンクーバー沖にある小さな島で、観光都市ヴィクトリアで有名なバンクーバー島とカナダ本土との中間に浮かんでいる。
2008.07.17
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今の時期にふさわしいと思って飾ってみた。京都の版画家徳力富吉郎画伯の「希臘古陶」、木版画である。ギリシャの古陶器に日本のあやめを生けている図。花瓶の図案が面白い。これも私が好きな絵だ。ギリシャを絵の横に書かれているような漢字に当てはめようと思ってATOK2006でやってみたが変換出来なかった。しかしMS IME2002では候補が登録されていて簡単に出来た。昔のATOK(社長夫人が開発を担当していた頃の)はIMEと比べて断トツに良かったが、今私が使っているATOK2006よりIME2002の方が使い勝手が良いと思うことがしばしば出てくる。最新の製品同士の比較ではどうなのだろう。ちょっと話がずれてしまったけど。
2008.06.08
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佐田 光画伯の「安曇野」。ちょうど今頃の季節を画いたのだろうか。一番奥に残雪の五龍岳がど~んと構え、手前の山にも沢筋に雪が残っている。里にはピンクの花が咲き、緑も濃くなっている。高価な絵ではないが晩春の安曇野の感じが良く出ていて好きだ。この画家は後立山や白馬岳などをバックにした安曇野をよく画いているようだ。
2008.05.16
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今月の玄関の絵は白馬岳。亡き足立真一郎画伯の作品。画伯は日本山岳会員で山を愛し、山の絵を多く描かれていた。この絵は晴天の日、茅葺き屋根の残雪が融けてひさしから水がぽたりぽたりと流れ落ち、外では黄色やピンクの花が咲き始めている春の山麓の様子が良く描かれていると思う。そして絵から残雪時のまばゆいばかりの光が瞼に浮かんでくる。
2008.04.04
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今月は私の好きなテオ・トビアスの絵にした。題名は " PARIS,FLEUR DE BITUME " (Le Sacre-Coeur) と保証書に書いてある。直訳すれば "パリ,アスファルトの花" (サクレ・クール寺院) となるのだろうか。彼の絵にはいつもユーモアが漂っているように思うのだが、これも彼一流のユーモアなのだろう。絵は電信柱のような木に花が咲き、女の人が春が来たのを喜んで、サクレ・クール寺院へ登るあの高く長い階段の上から飛び上がって空中を浮遊しているように見える。シャガールの影響を大きく受けているのだろう。絵全体から何か春の喜びが感じられる。春にふさわしいということで今月飾ることにしたわけ。絵の中には le Sacre Coeur と筆記体の文字が書かれているが、これもトビアスの絵には良くある表現。1976年6月の制作。私はこの抽象画のような大胆な絵が好きだ。数年前に行ったこのモンマルトルの丘に建つサクレ・クール寺院。下にはメリーゴーラウンドが回る小さな遊園地があり、丘の上に登る小さなケーブルカーもある。それほどこの階段は高く長く、登りきるのに息が切れる。ここからのパリの眺めが素晴らしい。
2008.03.15
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今朝のTVで片岡球子画伯の訃報を知った。その時、画伯が教えていた女子美大でのエピソードを紹介していた。学生が描いているのを見て、「何を描いているのですか?」と問いかける。学生は「花です」と答えたという。その時画伯は「そんな偏ったのではなく、地球全体を描きなさい」と言ったという。画伯の面構や浅間山などの火山の絵を見ると、外観ではなくその中から何かが出てくるような迫力を感ずる。ただ単に花を写生するだけでなく、その中に自分が感じた花の生命を描き込みなさいと言ったのではないのかなと思う。新聞には画伯の小さな顔写真が載せられていた。それを見ると頬はふっくらと盛り上がり、眼鏡は掛けているものの穏やかな目つきのお顔だった。60数年前、私が通っていた横浜市立大岡小学校の先生をしておられた当時のすこぶる厳しい顔はもうそこにはなかった。太くて短い足で廊下を肩を揺らして歩かれた迫力ある「片岡の練馬大根」先生はもういない。享年103歳。年齢的には何ら不足はない。芸術院会員、文化勲章受章と数々の栄誉を受けられ、何よりも自分が描きたい絵をずっと描いてこられたことから、もう思い残すことは無かったのではと拝察する。画伯の、先生の、ご冥福を心よりお祈りする。
2008.01.22
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新年なので賑々しい絵をと思って、パリの街の絵の第一人者だった故児玉幸雄画伯のパリの街角(リトグラフ)を飾ってみた。ちょっとした街角だが、パリの街の華やかさがよく出ていると思う。
2008.01.14
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もう早や師走。 一年は早いねぇ!今月はクロアチアへ行ってこようと思っている。かってのユーゴの一角。その首都はザグレブ。同じぐらいの緯度でアドリア海の対岸にあるのはベネチア。かってはクロアチアを支配していたこともある海洋強国だった。そのベネチアを描いた絵を今月は選んでみた。数年前、南フランスツアーで知り合った水彩画家 豊増良雄画伯の作品。ゴンドラの舳先でゴンドリエが携帯電話で連絡し合っているのだろうか。現代の様子がよく表れていて面白い。
2007.12.01
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もう11月。富士も大分白くなってきた。この時期にふさわしい絵をと思って片岡球子画伯の「青い富士」を懸けてみた。富士の稜線には雪が、そして麓は錦繍の紅葉。画伯らしい大胆なデッサンそして絢爛な色遣い。リトグラフながら画伯の画風がよく表れていると思う。球子先生は私が行っていた横浜の大岡小学校の先生を当時しておられた。直接教えを受けたことはないが、とても厳しいおっかない先生だった。いつも廊下を背の低い体ながら、細い眼をつり上げてきびきび歩いておられた。そして男の子はよく怒られたものだ。先生は足が短く太かったので、もっぱら「片岡の練馬大根」という渾名を男の子達は献上していた。男の子にはおっかなかったが、女の子には優しかったらしい。6年生の時に一緒に通学していた女の子が球子先生のクラスに入ったが、とても良い先生と言っていた。今は芸術院会員、文化勲章作家である。押しも押されもしない日本画の大家だ。その独特の画風は多くの人を魅了して止まない。火を噴く山がお好きで浅間山をよく画かれていた。富士もその一環として描かれているのだろう。また。昔の歌舞伎の名優はご自身の想像と情念で描かれた迫力溢れる人物像だ。横浜や東京で片岡球子展があると必ず見に行く。小学校の先生時代にはこのような絵を描いていたのかと新しい発見もある。そしてサイン帳があれば何か一言書いてくる。勿論先生がお分かりになるような小学校時代のことだ。もう100歳近くなられるかと思うが、今は大磯に住まわれているとか。いつまでもお元気でいて頂きたい。この絵を見るたびに球子先生を、そして小学校時代の虫を追いかけ、やがてマインドコントロールされてお国のためには自分の命を投げ出すんだと考えるに至った天真爛漫な国民学校(小学校)時代を懐かしく想い出す。
2007.11.02
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10月に入ったのでまた絵を掛け替えてみた。今月はカシニョールのホテルシリーズの中の一つ、「オリエンタル ホテル」。今回飾った絵は石版画(リトグラフ)、特別に彼の好みの和紙に刷ったもので25枚中の9枚目(IX/XXV)のもの。カシニョールは日本の女性に凄く人気のあるフランスの画家。この人の絵はテレビ番組の「徹子の部屋」の壁にいつも掛かっていた。黒柳徹子の語り口とともに今回はどんな絵が掛けてあるのと楽しみに見たものだ。この「オリエンタル ホテル」はバンコクを流れる大河チャオプラヤ川に面しており、大使館街に建てられた高級ホテル。作家サマセット・モームが滞在したことでも知られる。このホテルシリーズには「箱根プリンスホテル」もある。その原画の油絵が横浜磯子プリンスのロビーの壁に掛かっていた。大きな絵で100号ぐらいはあったのではなかろうか。いつもお彼岸になると朝早く横浜の墓参を済ませ、磯子プリンスの朝のバイキングに寄ったものだが、その時は必ずその絵を見るのを楽しみにしていた。磯子プリンスが閉鎖された今、あの絵は何処へ行ってしまったのだろうか。
2007.10.02
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月が変わったので虫干しの意味でしばらく飾っていなかった絵を出してきて玄関に飾った。版画で「さぎ草」。ちょうど今頃咲いている花だと思う。版画のサインには、S.Kogure とある。 シルクスクリーンで有名な小暮真望氏か?ちょっと画風が違うようにも思うのだが。また、自分の所有ながらシルクスクリーンなのか、石版画(リトグラフ)なのか分からない。シルクスクリーンと言われればその様にも見える。20年以上も前に伊豆大仁の画廊の親父さんに勧められ、良い色を出しているのと、さぎ草の清楚な感じが気に入って買ったもの。さぎ草といえば東京世田谷区の区の花になっていたと思う。うろ覚えだが、奥沢にあった奥沢城の鷺姫の悲しい物語に由来するのではなかっただろうか。今、奥沢城跡には浄真寺が建っており、その境内の一部に水が湧き出る湿地があって、そこにさぎ草が沢山咲いているのを見たことがある。そのときは数人のカメラマンが三脚を立て花を狙っていた。この浄真寺は浄土宗の巨刹で、境内には久品仏(くほんぶつ)といわれる9体の阿弥陀如来が、3体ずつそれぞれ上品堂(じょうほんどう)、中品堂(ちゅうほんどう)、下品堂(げほんどう)に納められている。広い境内とともに伽藍やこれらのお堂は一見の価値がある。また、お寺の入口にはひなびた感じの久品仏カフェがある。(世田谷線久品仏駅下車2分)帰りは徒歩でブラブラと自由が丘に出るのも趣があっていいね。
2007.09.03
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この数ヶ月、しまってあった絵を引っ張り出してきて虫干しを兼ね、玄関に飾っている。今月は8月にふさわしい絵として「足摺岬」の油絵を飾ってみた。絵のサイズはサムホール。四国最南端足摺岬の岸壁に黒潮がドーンと打ち寄せている。しかも岩や雲の色・形がさまざまで面白いこれから台風が来るところをイメージした風景だろうか。 風雲急を告げているような感じもするキャンバスの裏に「足摺岬」 J.I.A.S会員 日芸協会員 小島 実之伸 1983年 とのサインがある。
2007.08.02
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この3日ほど珍しく風邪を引いて寝込んでしまった。暑かったり寒かったりの夜が続いたが、掛け布団の調整を油断して行わなかったため、すっかりやられてしまった。初日は喉が痛くて痛くて。売薬の「ノドヌール」でのどちんこを消毒したのだが今回はあまり効果がなかった。連休明けに病院へ行き、薬を処方して貰った。ところが眠くなること眠くなること。起きていられず、つい寝込んでしまったというわけ。今日は幾分良くなった感じ。実は仕事の日だったのだが、先方さんにお願いして休ませて頂いた。少し何か書いてみようかという気が出てきたので、7月に入って掛け換えた玄関の絵の写真を写した。この絵はフランス人のアイズピリという人の絵(版画)。この画家は骨董の花瓶を収集していて、その中の気に入った花瓶を選んで作品を描くそうだ。この絵は「オランダ花瓶の花」という題がついている。これに類する彼の絵は版画として市場に随分出回っていたので珍しさはない。でもこれを飾ると玄関がとても明るくなる。 気分が冴える。
2007.07.19
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玄関をリフォームしてからどういう訳か、この2年、壁に一枚の絵も懸けていなかった。6月に入って急に思い立ち、新緑の季節にふさわしい薄緑のマスの多い絵を引っ張り出してみた。アンドレ・ブラジリエのパリ郊外ロンシャン競馬場をイメージした絵だ。緑濃いコースをいましも後から黒の1頭が駆け抜けようとしているようだ。ブラジリエらしいいろいろな馬の色。そして青い雲。先日、東京の上空でもこのような層をなした雲が出ていたのを思い出す。帰宅して玄関に入ったとき、ほっと安らぎを与えてくれる絵。私の好きな絵の1枚だ。
2007.06.08
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近所のお宅でクリスマス・イルミネーションが点灯していたので写真を写しに行ってみた。カメラは購入したばかりのコンパクトデジカメ。そのテストをしてみたかったので、夜景撮影の練習をしたわけ。ところがカメラの撮影条件設定が悪くて、長いシャッター時間になってしまった。「あれ? こんなはずじゃなかったのに!」と思って、設定を変更するためカメラを動かした途端にシャッターが閉じた。なので結果的に流れのある面白い写真が写っていた。何枚か写した中でもこれが一番のお気に入り。 けがの功名だ!写真は題して「クリスマス・イルミネーション幻想」如何でしょうか?
2006.12.13
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今日、六本木のスエーデン大使館へ行ってきた。というのは数年前のフランス縦断旅行で知り合いとなった水彩画の豊増画伯の個展がそこで行われていたので見に行ったわけ。昨晩はスエーデン大使館主催のオープニング・セレモニーが盛大に行われた。私はご招待を受けていたにもかかわらず仕事で残念ながら参加できなかった。その代わりにこの楽天のブログフレンド(といってもお会いしたことはないのだが)、スエーデン南部のルンド大学大学院に留学されていたmonacat610さんにメールで連絡したところ出席を快諾していただいた。きょう画伯に伺ったら「とても愛くるしいお嬢さんでしたよ」とのこと。残念!お会いしたかったなぁ!でもこういうのってブログ冥利に尽きるね。 私のような老年者に生き甲斐を感じさせてくれる。 見ず知らずの方とのコメントのやりとりで、この方ならという確信を得てこのように紹介し、両者から喜んでいただけるなんて、なんと素晴らしいことだろう。さて今日は画伯によるワークショップセミナー、といっても画伯が参加者の目前で画用紙に頭の中にあるスエーデンの風景のイメージを解説を加えながら描き上げるというまたとない企画。絵の具の解説から始まって、色の混合方法、描き方を筆でささっとやってみせる。まずは空から、そして遠くの山々、そしてその手前は海を、さらにその手前は海の詳細をと画面を4分割して描いていく。 ささっと描いた山々はちゃんと残雪の姿となっている。あとは参観者からの要望を聞き、山の麓に集落を加えていった。森も追加。勿論描き方の注意をしゃべりながら。そして画伯の口から、絵は楽しく描かなければダメ。楽しければ楽しい感じが、いやならいやという感じがどうしても絵に出てくる。そしてあまりしゃかりきにならずに楽な気持ちで描くことが大事だと言っておられた。振り返って音楽もそうなのではなかろうかと感じた。あまりしゃっちょこばって演奏するのではなく、気楽に、特に趣味でやっているのだから堅くならずに、楽な気持ちで楽しくいまやっているリコーダーを吹くべきなのだろうと思った次第。それが笛に伝わりそのような音となって出てくるのかもしれない。実は同じようなことをリコーダーの師匠からも言われたことがあったのだ。
2006.08.04
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今日は親孝行をしてきた。昨年暮れに腰を痛めて入院していた93歳になる義母が元気になり、どこかへ行きたいという。そこで面倒をみてくれている義妹が箱根ラリック美術館はどうかということでドライブがてら行ってきた。この美術館はフランスを代表する装飾美術工芸家で、アール・ヌーヴォー、アール・デコの2つの美術様式を橋渡ししたといわれるルネ・ラリック(1860~1945)の作品を展示しているところ。宝飾品のほかガラス装飾やコティーの香水用のガラス瓶の作品などが多数展示されていた。このような作品はどのようにして作ったのかなど、考えながら見るのもまた楽しい。昼食はカフェ・レストラン リス(Lys)で摂った。 リーズナブルな価格でおいしかったし、お給仕の女の子もすごく感じがよかった。館内から見る中庭はちょうどアルル風の感じ。おばあちゃんは大喜び、一寸した遠出も自信がついたようで良かった。
2006.05.24
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昨日の日曜日は三越本店新館7階で開催されている「絹谷幸二展」を観に行ってきた。というのは数年前の南フランスツアーで仲良くなった人たちでフランス会なるものを作り、その世話役をやって下さっている方の企画でこの美術展鑑賞+食事会と相成ったわけ。しかもこの方は美術に関する造詣が深く、またその方面に顔が利くので人数分の招待券まで用意され、我々はもう感謝感激。たっぷりと鑑賞してきた。画家絹谷幸二は1943年の生まれなので当年63歳であろうか、1971年(28歳の時)にヴェネツィア・アカデミアに留学。アフレスコの技法を学び、留学中に描いた作品がヴェネツィア近代美術館に買い上げられたり、ヴェネツィア市立美術館で個展を開くなど早くから注目を浴びていた画家とのこと。日本でも数々の大賞を受賞している。今回はこの作家の「イタリア」をテーマにした最近作約40点が展示されていた。その作風は破天荒。また色遣いも目を見張るものがある。特に赤が印象的。その赤も情熱的な真っ赤というより、和やかな赤というべきものというのが率直な感想だ。細かな描写の中にも大胆なデフォルメ。人間の顔がピカソのようにあっちを向いているかと思うとこっちを向いているようにも見えるし、サッカーのサポーターであろうか殴り合っている人の顔は双方とも歪んでいてそれぞれ4っある眼からは星がいくつも出ていたりしてこれがまた面白い。そして絵によってはシャガールを思わせるような鳥や魚の形も見えたりする。絵の中に大きな漢字があり、それが絵の一部を構成しているという構図になっていたりするものもある。しかも壁一杯の大きさという大作が多かった。何百号だろう。大きさも見る人を圧倒させる。じっくりと見て、感心したり、感動したり、笑ったり、興奮したりと、すっかり楽しんできた。(なお、この美術展が行われている階は「イタリア物産展」も行われており、イタリアグッヅが沢山展示・即売されていた。とくにジェラートは美味しかった~。お値段もお手頃だし~)このあと銀座四丁目の裏通りにある「おとうふ料理 豆富百珍 八かく庵」で純和風料理をさかなに酒を酌み交わし、これまた楽しいひと時を過ごしてきた。
2006.04.23
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3.で片岡球子画伯のことを書いたが、肝心なことを書き忘れた。それは先生は「富士」を好んで描かれていることだ。その独特な大胆なデッサン、心象風景、そして際立った華麗な色使い。これは先生の気性そのものを示しているのではないかと思う。私もぜひ1枚欲しいと思って、相当前に購入した絵がある。丁度三越に出物があったので、安月給をはたいて買ったもの。これが下の写真だ。 見て分かるとおり版画。なんせ日本画は号数百万円で高嶺の花。版画で我慢して先生を讃えている。
2006.03.20
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東京駅の東京ステーションギャラリーで行われている「小山田二郎展」を見てきた。友人から招待状を頂いたので、昨日までの仕事の忙しさに区切りをつけるためにもと思い、行ってきた。今日は涼しくてよかった。さて、結論からいうとこれほど充実した絵画展は本当に久しぶりだ。水彩が主体だが、ふつうの水彩画とはわけが違う。どっしりとした絵の具。紙の上に何重にもどろどろの絵の具を塗り、そのために紙が破けたというものすこさ。ともかく自分の思いのたけを存分に紙に、キャンバスにぶつけた心象画、ものすごい迫力。 またその時々の自分の感情表現をいろいろな技法で表現するそのおもしろさ。「花園」と題する絵は3つの一つ目小僧が立ってこちらを見ているそのアイロニー。「晩餐」にはこれも異様な顔、いでたちの人々が食卓に向かっている。その怪奇さのおもしろさ。色使いも素晴らしい。初期の暗い感じの作品の連続展示の途中に「姉妹」と題する明るい色使いの作品を見てホットしたり、彼の精神状態に合わせた展示の仕方も面白かった。「ピエタ」はマリアが磔刑で死んだ我が子イエス・キリストを抱く図でおなじみだが、ここではマリアのなんともいえない放心した顔ととても復活などおぼつかないほど死後硬直したキリストが描かれ、彼の反宗教観を如実に表わしているとの解説が付いていた(油絵)。ともかく今日は充実した絵で満足したひと時を過ごす事が出来た。この絵画展は7月3日まで。東京ステーションギャラリー http://www.ejrcf.or.jp/
2005.06.29
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