Diane de Poitiers　に挑む

診察室に入ると、先生の机には アルミ色のご立派な筒 があった。

これから何をなさるんですかと聞きたいくらいご 立派な手袋 も着用。

今日はMr.マリックですか。。。

「いぼ、何個ありました?」

「2個です。」

先生が蓋をあけると湯気みたいなものがもくもくと出てきた。

棒みたいものをとりだして、

「いきますよ」

顔の近くに来た時にヒヤッと冷気を感じた。

ジュッ

これが 「ジュッ」 か。

ちょっとびっくりしたけど、痛くはない。

(ちっちゃい姪が痛くなかったと言ってたし)

そして腕。

こんな大仰なものを用意して頂いたのに、もう終わりですか 。

私はこれが窒素であるとか、凍結療法であるとか一切のことを忘れていたので

この筒がなんであるのかとても興味があった。

椅子からぬーっと立ち上がって筒の中を見ると真っ白な気体だらけで

何も見えない。

っと、 先生と看護師さんが驚いた顔で私を凝視していた。

「あなた、これ見たかったの?　おもしろいですね。

これは窒素ですよ。だから何も見えないの」

その後更にパンプキンピーリングをして帰宅する。

どこもなんとも痛くない。

確かによく見ると黒いものが顔についているが、目立つほどでもない。

「優しく洗ってください。4-5日でとれますから」 と言われたにも関わらず、

また翌日にはボロッととれてしまった。

痕にもなってないし、色素沈着なし。

あんな小さいものだったけど、なくなってすっきりした。