Diane de Poitiers に挑む

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Belgische_Pralines

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April 15, 2008
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カテゴリ: スペイン

イケメンガイド登場でも、すっかりヘロヘロな私は頑張らねばと言う気力を持ちつつも脳からの命令が体のすみずみまで届かないようになっていた。



宮殿の入り口を入り、建物が見え始め、10段くらいの階段を上がっていた。
そして、この建物のどこにイスラムの面影を残す、あのライオンの庭があるのだろうと考えていた、その時、最後の段を私の足は越えなかった。



一瞬何が起こったのかわからないまま、あたりの様子は スローモーション となる。

目の前にはスペイン人団体ご一行様が楽しそうにご歓談中。

ああ、私はいったいどこまで飛んで行くのだろう・・・




そして、私は背は高くないものの、がっちりとした大きなおなかの おじさんのお尻に顔面からタックルした。

止まった。


でも私の腕はこの見ず知らずのおじさんの腰にまだ巻きついており、顔は大きなお尻にうずもれている。

「すみません!!!」(思いっきり日本語,動転している)

おじさんはニコニコと私の顔を見ながら、大丈夫か?という面持ちで私をhugした。

おじさんのお友達と思しきおじさんたちは目をまんまるにして私を見ている。

そりゃ、そうだ。。。

あまりのことにびっくりして正気が戻った。



もし、あの位置におじさんが立っていてくれなかったら、もし、あのおじさんではなくて華奢なイケメンなら間違いなく私は怪我をし、(おそらく顔面もろとも)ストッキングは勿論、服も破れ、デジカメは破損していたことだろう。

おじさんがいなかったら、ここからの写真は一枚もなかった筈だ。

怒りもせず、不快な様子も見せず、気遣ってくれたおじさんに感謝。

この話をマドリードの日本人おじさんガイドに話したら、「そんな幸せなおじさんはいない。きっとそのおじさんはそれから1週間は幸せに過ごせたことでしょう。そして、会う人ごとにその自慢話を大げさに披露していますよ」と言った。


おじさんは奥さんに怒られなかったろうか。

きっと、おじさんのズボンのお尻には・・・ファンデーションと口紅がついていた筈だから。



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Last updated  May 8, 2008 07:45:46 PM
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