プラド美術館のセキュリティは物々しかった。
バッグの中は全て見せたし、大きな鞄は中身を出して見せなければならない。
ベラスケスの「マルガリータ王女」
マルガリータ王女はいかにもハプスブルグの顔立ち。
エル.グレコは「ギリシャ人」と言う意味のニックネーム。
ギリシャ出身だから。
ラファエロの絵は赤、ブルーがいつものとおり美しく、顔が優しい。
時間がないので、ピンポイントでどんどんまわる。
いつも思うことだが、通常鑑賞するのに何日もかかる美術館をこんなかたちで駆け足で、それも有名な絵画に絞ってピンポイントで見て歩くなんて、これが芸術鑑賞だろうか。
もし、フリーで自分で行って、数日間かけてその美術館を見てまわったらもっと違った感激があるだろうか。
現在のマドリードは非常に治安が悪いらしい。
その昔、スリと言えばロマの人たちだと言われた時代があったが、今は旧ソ連や旧ユーゴスラビアからの「出稼ぎ」が組織的に行なわれているという。
よって、ぶらぶら歩くなんてことはさせてもらえない。
観光ポイントにバスはなるべく近くに横付けされ、バッグは両手で押さえるように言われる。ハードスケジュールで寝ぼけていたが、ここは大都会だし、ガイドさんがこれだけ言うのだから危ないのだろう。ちょっと緊張してきた。
大々的に骨董市をやっているstreetがあった。
人がたくさんいていろんな物がおいてありそう。
「もし、ここで自由時間を設けて皆さんに歩いてもらったら、今の格好で戻ってくることができるのは20人中2-3人でしょう。彼らはナイフを持っていて、バッグの紐は簡単に切られ、お財布が入っているかもしれない服の部分は切り取られます。怪我しないで戻ってこられたらラッキーです」
こわすぎ・・・ロマの人たちがグループでスリをやっていた頃は子供数人が旅行者を取り囲んでバッグの中に手をいれるだけだったではないか・・・
この結果、マドリードの写真として残っているのはバスから撮影した町並みと、レストラン内部くらいになってしまった。
脚in Spain 脚in Japan May 9, 2008 コメント(8)
マドリード 生ハム三昧 May 8, 2008 コメント(8)
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