教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

×

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
December 12, 2005
XML
カテゴリ: 今日もいい日だ

 私の大学の研究室は建物の3階にあるのですが、そこの窓辺に大きな欅の木が立っていて、これが精一杯、好き勝手に枝を張っているんです。ですから夏場はもう窓一面が風にそよぐ緑に埋まり、木の向こう側なんか見えなくなってしまう。もちろん、それはそれでなかなか良い感じです。

 しかしこれが今時分になりますと、あれよ、あれよという間に葉が散っていって、日一日と見通しがよくなってくるんです。もう半分くらい落葉したかな? 多分来週あたりには、この木も完全な裸木となって、ビュッフェの絵に出てくるような輪郭鋭い放射状の枝を、冬の寒空に向かって突き出すようになるでしょう。そうするとまたしばらくぶりで、木の枝越しに遠くの景色がこの部屋からもはっきりと見えてくることになる。それもまた善きかな、なんですけどね。

 ところで、そうやって窓から見える冬の景色がどんどん広がって来る頃になると、私はジャニス・イアンというアメリカの女性歌手の歌が妙に聴きたくなってくるんです。ま、彼女の場合、季節としての冬、あるいは心の中の冬を歌った名曲が多いせいでしょう。ということで、ここ数日、家でも彼女のCDをよくかけています。

 ところでジャニス・イアンって、ご存じでしょうか。かつて多摩川の氾濫で家を失う家族を描いた山田太一のテレビ・ドラマ、『岸辺のアルバム』をご覧になっていた方なら、テーマソングとして使われていた「ウィル・ユー・ダンス?」という歌を覚えておられると思いますが、あれを歌っていたのがジャニス・イアンです。1970年代に活躍したシンガー&ソングライターで、私もちょうど洋楽を聴き始めた頃ですし、こう言っては何ですが、どちらかというと「素人受け」する曲調の曲を作る人ですから、子供の頃の私にとっては好きな歌手の一人でしたね。もちろん、その頃は歌詞の意味なんて分かりませんから、曲調で好き嫌いを決めるしかないんですけど、しかし、当時も「何となく寂しい曲だなぁ」という感じはしたので、夏に聴きたいとは思わなかった。私の中で「ジャニス・イアン=冬」というイメージは昔からあったんです。

 で、歌詞の意味が分かるようになってから改めて聴いてみると、これがやっぱり寂しく哀しい歌なんですわ。例えば、男の子たちから見向きもされないような、パッとしない17歳の女の子の歌、とかね。ボーイフレンドが一人もいないことを知られないように、わざと人前で、切れている電話に向かって架空のボーイフレンドとおしゃべりを続ける17歳の女の子の思いを歌った歌なんて、もう最高に哀しいじゃないですか。ま、そんな感じの歌ばっかですわ。しかも、それが本人の体験に基づく実話だっていう噂ですから、ますます哀しい。

 でも、世の名曲っていうのは、大抵、寂しい歌・哀しい歌ですからね。特に女性が歌う歌の場合、惨めったらしい歌の方が名曲である場合が多いような気がする。「着てはもらえぬセーターを、涙こらえて編んでます」とかね。また私は荒井由美時代のユーミンを高く評価するものですが、当時の彼女の歌の歌詞なんて、哀しいのばっかですよ。「輝きは戻らない、私が今死んでも」とか、「悲しいことがあると、開く革の表紙。卒業写真のあの人は優しい目をしてる」とか、そんな過去を引きずったネガティヴな歌ばっかりでしょう? だから良かったんですよねー。逆に松任谷由美になってからはポジティヴな歌が増えてしまって、その結果、今日の人気の凋落ですからね(ボカッ! 痛! あ、ファンの方でしたか・・・)。

 ま、都はるみやユーミンはともかくとして、ジャニス・イアンの歌というのは、冬の寒空を背景に聴くとぴったり来るんですなあ。実は私のゼミ生で、アメリカン・ポップスの歴史を卒論のテーマに選んでいる優秀な奴がいるもので、1970年代のことを述べる時に、ほんの一言でもジャニス・イアンに言及させようかなと思い、今日、これから紹介しようと思っているのです。

 ということで、彼に紹介するついでに、ブログをお読みの皆さんにも紹介してしまいましょう。

 冬の寒空にジャニス・イアン。これ、教授のおすすめ! です。



 ↓ 
ジャニス・イアン/スーヴェニアーズ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 12, 2005 02:24:07 PM
コメント(4) | コメントを書く
[今日もいい日だ] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ひとり芝居  
釈迦楽さんも年期が入ってますねぇ
ところで、アメリカの男性2人組で「冬の朝」を歌っていたのはなんでしたっけ?チビとのっぽの「卒業」とか「スカボローフェア」を歌っていた、、、 (December 12, 2005 08:27:43 PM)

それは・・・  
釈迦楽  さん
「スカボロー・フェアー」を歌っていたのは、サイモン&ガーファンクルでしょう。あの二人組は、私の判断では、ジャニス・イアンとは別格の才能ですね。もちろんS&Gが上、ということですが。 (December 12, 2005 09:45:16 PM)

Re:それは・・・(12/12)  
釈迦楽さん
そうそう、あの二人には日本の源氏名があって、「左衛門」と「雁之介」というんでしたよねぇ!?
>サイモン&ガーファンクルでしょう。 (December 14, 2005 01:35:34 AM)

あははは  
釈迦楽  さん
 左衛門と雁ノ介・・・。マックさんも、なかなかやりますね!  ところでマックさんの世代にとって、学生時代に夢中になった曲って、何でしょう? ベンチャーズ、ですか?  (December 14, 2005 04:01:28 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
釈迦楽@ Re[1]:S師範と稽古(06/11) はちみつ先生へ    こちらこそ、有意義…
はちみつ@ Re:S師範と稽古(06/11) 先日の稽古、大変勉強になりました。 あり…
釈迦楽 @ Re[3]:柔術のコツが少し分かってきた気が・・・(04/23) はちみつ先生へ  引っ越し、思っていた…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: