教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

×

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
March 1, 2007
XML
カテゴリ: 教授の読書日記



で、内容はと言いますと、もうずばり純愛ものでありまして、ハーバード大学の学生でアイスホッケー選手のオリバー・バレット4世と、ラドクリフ大学の音楽科の学生ジェニファー・カビレリ(=ジェニー)がラドクリフの図書館で出会い、付き合うようになる、というところから始まります。ハーバードとラドクリフは兄妹校(?)なので、図書館の相互利用ができる仕組みになっているのでね。

で、オリバーってのが、すんごい由緒ある家の出で、ハーバード大の校舎の多くはこの一族の寄付で建てられたものだったりするほど。一方、ジェニーの方はイタリア系のどちらかと言えば貧しい家柄で、いわば苦学して名門ラドクリフに入りました、みたいな感じ。

ま、もともと「大金持ちのヒーロー」と「庶民派のヒロイン」の組み合わせというのが、「ロマンス」なるものの大前提ですから、オリバーとジェニーはまさに典型的なロマンス・ヒーロー&ヒロインと言えましょう。

でまた、「ヒーローが親と仲が悪い」というのもロマンスの前提であることが多いのですが、『ラブ・ストーリー』においてもそうでして、オリバー・バレット4世は、親父さんであるオリバー・バレット3世と犬猿の仲。ま、この親子の断絶が、オリバーとジェニーの恋にとって垂れ込める暗雲となるわけですよ。

で、この暗雲が本式の嵐になるのは、もちろんオリバーとジェニーが結婚を決意した時です。典型的なWASPのバレット家としては、どこの馬の骨か分からんような、しかもカトリックの、イタリア系の小娘なんぞと息子を結婚させたくないわけ。

というわけで、3世対4世の対立は決定的なものとなり、オリバーは親に背いてジェニーと結婚、その代償として彼は親からの一切の援助を失います。その援助の中にはもちろんハーバード大の学費も含まれていたので、以後オリバーとジェニーは苦学を強いらることになるんですな。また大学を卒業した後も、オリバーが法科大学院に進む間ジェニーが働いて学費と生活費を稼ぐという状況が続いたので、ジェニーが楽しみにしていたパリへの音楽留学の夢もついえてしまう・・・。

しかし、麗しき夫婦愛に勝利の日がやってきます。苦労の末に立派な成績で法科大学院を終了したオリバーは、大手弁護士事務所から引く手あまたで、ついにオリバーとジェニーは幸福でちょっぴり贅沢な生活を手に入れることになるんです。かくして、オリバーとしても、思いがけず苦労させたジェニーに対して、ようやく償いができることになった・・・

・・・かに見えたのですが、そこがそれ、これは悲恋の物語ですから、そううまくいくはずがないんだな~。



で、次第に弱っていくジェニーに最高の治療を受けさせるべく、オリバーは3年間も会わずにいた親父のもとを訪れ、(ジェニーの病気のことは伏せたまま)頭を下げてお金を借りるという屈辱まで味わうのですが、その甲斐もなく、憐れジェニーは25歳の若さで死出の旅へ・・・。かくて、真実を知り和解に駆けつけた父・バレット3世の胸にすがるように、オリバーは泣き崩れたのでした・・・

とまあ、そんな感じの悲しい物語でございます。

ま、いわば「これ見よがし」なストーリーですから、その意味では大した小説じゃないんですけど、やはり読んでいるうちに情が移りますからね。ジェニーの病気が重くなり、ついにオリバーの腕の中で死んでしまう場面ともなれば、思わず読者もヨヨと泣き崩れ、みたいな感じにもなりますわ。若い二人の束の間の幸福が、淡雪のように消え去ってしまうわけですからね。

かくいう私も、もし家内がジェニーのように死んでしまったら、と思うと・・・ちくしょう、涙でページが曇って読めないぜ! (・・・なーんて、空想の中で家内を死なせといて、自分はちゃっかり生き残るつもりなんですけど・・・)

でまた、ここぞというところで読者を泣かせる名文が出てくるんだ、これが。たとえば冒頭の一節、“What can you say about a twenty-five-year-old girl who died?” とかね。「25歳で死んじまった女の子について、一体何が語れるというのだろう?」、なんて日本語にしてしまうとあんまりパッとしませんが。ほいでもって、極めつけはジェニーの名ゼリフ、“Love means never having to say you’re sorry.” 「愛っていうのは、決して後悔しないことよ」でしょうな。もう、「やられた!」って感じでしょ?

というわけで、なかなか甘美な読書体験を味わわせていただきました~。この本、大学生の使う俗語的な表現がちょくちょく出てきて、それがちょっと面倒ですけど、全般的には英語も易しいですし、長い話ではないので、原書にチャレンジしてもいいんじゃないでしょうか。もちろん、それも面倒という方には、映画版もありますよ~。せっかくだから、私も近いうちに見ようと思っております。韓流ブームも去った今、温故知新で懐かしのアメリカ悲恋映画ってのも、いいんじゃないでしょうか!

これこれ!


Love Story



ある愛の詩 スペシャル・エディション





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 1, 2007 10:45:00 PM コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
釈迦楽@ Re[1]:S師範と稽古(06/11) はちみつ先生へ    こちらこそ、有意義…
はちみつ@ Re:S師範と稽古(06/11) 先日の稽古、大変勉強になりました。 あり…
釈迦楽 @ Re[3]:柔術のコツが少し分かってきた気が・・・(04/23) はちみつ先生へ  引っ越し、思っていた…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: