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December 8, 2007
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カテゴリ: 教授の雑感



ま、それはいいとして、今日は久し振りにハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』を聴いたわけ。

で、このアルバム、ジャズというよりは「フュージョン」というべきインストルメンタルで、それ自体としてはなかなかノリのいい、カッコいい音楽なわけですよ。ベストセラーでもありますしね。

ところがね、聴いているうちに・・・どうも気にいらないわけ。こんなのジャズじゃねえ! という感じがして、とても聴いていられないんです。

で、そう感じた時、「おお! これか!」と思いましたね。

実はね、ジャズ好きには二種類いて、ロックなどの他の音楽の要素を採り入れたフュージョンが許せる奴と、許せない奴がいるんです。もちろん、筋金入りのジャズ・ファンには後者が多いわけですが。

で、フュージョン嫌いのジャズ・ファンは、一度フュージョンに手を出したジャズ・メンを「裏切り者」として毛嫌いする傾向がある。ま、一種のナショナリズムですよ。ジャズという「国」を愛するあまり、フュージョンやる奴は「売国奴」にして憎むべき奴だ、というわけですな。

ま、私もジャズを聴き始めた当初はね、ジャズもフュージョンもカッコよければそれでいいじゃんなんて思ってましたけど、今や逆に、ジャズ・ナショナリストの気持ちの方を理解するようになってしまったという・・・。ついに私も「筋金入り組」に入ったというわけか。病、膏肓(こうこう)に入った感がありますな。

でもね、これは前から思っていることなんですが、「音楽は世界共通の言葉」なんてのは、あれは嘘っぱちじゃないでしょうかね。むしろ特定の個人に理解できる音楽なんて、割と限られたもんじゃないでしょうか。たとえば筋金入りのロック・ファンたる私なんかでも、「ヘビメタ」だの「ラップ」だの何がいいのか分かりませんもの。日本モノでも、「歌謡曲」は分からないでもないですが、「J-POP」って理解できませんからね。ついでに言えば、私にとってクラシックの9割は退屈、胡弓なんかを使った中国系の音楽はむしろ嫌いですし。雅楽も、元日一日だけでいいなあ。



だから、結局、音楽に限っても限らなくても、ナショナリズムと博愛主義は、ある程度二律背反ってとこがあるんじゃないでしょうか。だからこそ、そのバランスが難しいところなわけですよ。それが難しくなかったら、今頃世界は平和な場所になっているはずなんでね。

ま、好きになったらナショナリズムに陥りがちな自分の性向を認識しておくってのは、重要なことでございます。

それにしても、「それが○○でないから」という理由で、たとえそれが優れたモノであっても嫌いになってしまう人間の嗜好ってのは、面白いものですね。





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Last updated  December 9, 2007 02:42:39 AM コメントを書く
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ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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