教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

×

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
February 21, 2016
XML
カテゴリ: 教授の雑感
 さて、それで1972年ですよ、1972年。覚えてます? 何があったか?

 まずね、いきなりビックリさせられたのが横井庄一軍曹のグアム島のジャングルからの帰還。第二次世界大戦のツケを色々な形で払いつつあった日本および世界ですけれども、まさかね、こういう形でツケが回ってくるとは思わなかった。もっとも、我ら子どもの間では、横井さんご苦労様、という気持は、「よっこいしょ、ういち」という掛け声で表されたわけですが。

 だけど、もっとビックリしたのは「あさま山荘事件」ね。あれは・・・人が何人も亡くなった事件についてこう言ったら不謹慎かもしれないけれど、子ども心に興味津々というか、まさにテレビ中継から目が離せない事件でありました。っていうか、そもそも現在進行中の事件がテレビで長時間にわたって生中継されるなんてこと、それまでなかったですもんね。朝学校に行く時にもやっていて、学校から帰って来てもまだやっているんですから。

 それで、いよいよクレーン車&鉄球が登場し、山荘をまるごとぶっ壊しながら機動隊が突入するシーンなんて、いまだ目に焼き付いております。

 この事件の背景にある安保問題だとか連合赤軍だとか、そういうことについては、なにせ当時私は小学校2年生ですから、全然分りませんでしたし、今でもあんまりよくは分っていないですけれども、とにかくあの時に「テレビ報道」ということを明確に意識させられたことは事実。日本人のおよそ9割がテレビにくぎ付けになったわけで、その一体感たるや。ある意味、大阪万博以上のものがあったとも言えるでしょう。

 ま、アメリカ国民にとっての「ケネディ暗殺報道」に相当するものが、日本人にとっては「あさま山荘事件」だった、とも言えるんじゃないかな。

 一方、この年には良い事も色々あった。その一つが札幌オリンピックの開催ね。

 東京オリンピックの時には私はまだ1歳で、もちろんオリンピックの記憶などあるわけがなく、またその次のメキシコ・オリンピックの記憶もほとんどない。その意味で、我々の世代にとって生涯最初に出会ったオリンピックが札幌オリンピックだと言っても過言ではないわけ。

 でまた、印象的なオリンピックだったのよ。まずは何と言っても日の丸飛行隊。スキー・ジャンプで日本人が表彰台を独占という奴。とりわけ、笠谷選手の微動だにもしない飛行姿勢の美しかったこと。最近のスキージャンプは、飛行中に両手両足を開いて「ムササビ」状態でしょ。だけどこの当時のスキージャンプって、手足を広げず、気を付け! みたいな姿勢でしたからね。今以上に美しかった。ましてや笠谷選手となると、スキー板がピタッと揃って、それはそれは見事なものでございましたよ。



 大体、リン選手は転倒して尻餅ついたって笑顔じゃない。あ、こういう場面で尻餅ついて、それでニッコリ笑っていいんだ、ってことを我々に教えてくれた。いくらオリンピックだって、悲壮な取り組みをするのじゃなくて、フィギュアで滑ることは楽しいことなんだから、少しぐらい失敗したってニッコリ笑えばいいんだって。彼女の笑顔は、ある意味、オリンピック競技というものに対する概念を覆したようなもんでしたよ。

 そしてオリンピック期間を通じて日本中に響き渡ったトワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」。あれも良かったねえ。

 ちなみに、この年は夏もオリンピックがあったんですな。ミュンヘン・オリンピック。当時オリンピック・イヤーには冬と夏の両方オリンピックがあった。こちらの方では日本男子バレーが金メダル。それから体操・塚原選手の「月面宙返り」が記憶に残っております。ただ、インパクトとしては、札幌オリンピックの方がよほど大きかった。それから悪名高い「ミュンヘン・オリンピック事件」、これのことは全然覚えてない。イスラエルとパレスチナの問題は、子どもには難し過ぎたのかもしれません。


 あと、もう一つこの年で印象的だったのは、田中角栄首相の誕生ね。

 それ以前、私が物心ついた頃からずーーーっと佐藤栄作氏が総理大臣をやられていて、私としては、大鵬が勝ち続けるのが大相撲の基本ルールであるごとく、佐藤栄作が総理大臣をやるのが日本の政治のルールなんだろうと思っていたもので、場合によっては首相が変わることがある、ということを知っただけでも結構な驚きだったという。

 でまた、新しく首相になった田中角栄氏というのが、インパクトのある人でしたからね。見かけからして「いっちょやったるで」って感じでしたから。「日本列島改造論」が売りでしたけど、この人なら本当に日本を改造するんじゃないかと思いましたもん。

 それに小学校しか出ていない学歴も話題となり、「今太閤」とかね、あるいは「コンピュータ付ブルドーザー」とか、新聞に新首相を(揶揄的に?)称える記事が随分出ていましたよ。私は、角栄氏が好きな食べ物は塩鮭だとか、そこにさらにバターを乗せるんだとか、そんなことまで新聞に出ているのを見て、当時の日本人が角さんに対して、興味と期待とちょっとバカにした感じと、あれこれないまぜに持っていたことをヒシヒシと感じましたねえ。

 で、その期待だか何だかに応えるように、彼はやることが早かった。首相になったと思った途端に大平外相連れて中国に乗り込んで国交回復しちゃった。アメリカと中国が国交回復しつつあった動きもにらんで、今、日本もこの眠れる大国と国交回復しておかないと後で後悔することになると思ったのでしょうな。

 でまた、当時の中国のトップはまだ毛沢東でしょ。そしてその下に周恩来がいた。国交回復のための細かい条件闘争はすべて周恩来に任せておいて、最後の最後に毛沢東が登場してくるや、田中角栄に対して「周との喧嘩はもう済みましたか?」って言ったとか、言わなかったとか。そんなことを聞いて、角さんの行動力もすごいけれども、毛沢東ってのはやっぱり大人だなと思ったことでした。底が知れないというか。

 で、その中国との国交回復のおまけで出てきたのが上野動物園のパンダ。ランランとカンカンですよ。まあ、ものすごいブームでしたねえ。同じような二匹なんだけど、カンカンの方が可愛いというのがもっぱらの評判で。

 で、物見高い国民性ゆえ、パンダの檻の前は人の波が引きも切らず、連日3時間待ちとか、見られたとしてもトコロテン式に押し出されて、実際に見られたのはものの何十秒だとか、そのブームの白熱ぶりが連日報道されておりましたっけ。



 私は結局、上野のパンダは一度も見ていないの。

 やっぱり私は子供の時から私だったんだ、と思うのですけれども、小学校3年生にして、「そんなに人が見たがるものなのであれば、私は見ないでおこう」と思ったんですな。天邪鬼というか、人がやることはやらない、人がやらないことをやる。そういう思いが強くて、パンダ・ブームには敢えて背を向けていたという。人ごみも嫌いだったしね。

 そんな風でありながら、その当時の私の将来の夢は動物学者。だからテレビ番組の『野生の王国』(1963-1990)は物心ついた頃からかじりついて見ていたし、タイムライフ社から出ていた大判の動物写真雑誌『アニマルライフ』も毎号買ってもらっていた。愛読書は保育社の原色図鑑シリーズと偕成社の『シートン動物記』、憧れの人は今泉吉典博士(動物学者)と古賀忠道さん(上野動物園園長)でしたから。

 だからパンダにも興味が無かったはずはないんだけれど、それでもパンダを見に行こうとは思わなかったし、親に連れていってくれとねだりもしなかった。っていうか、今もなお、私はパンダを生で見たことは一度もないという。こういうのは、一度チャンスを外すとダメだね。もう今更って感じもしてきちゃうし。




 ただ、沖縄返還がらみで一つインパクトがあったのは、1972年の4月、私が小学校3年生になった時に、私の通っていた学校に沖縄から転校生が一人やってきたってことかな。その転校生ってのが・・・

 いや、その話はまた後日。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 22, 2016 02:06:11 PM
コメント(2) | コメントを書く
[教授の雑感] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

俳諧の鼻祖山崎宗鑑… New! AZURE702さん

残暑が続くが ゆりんいたりあさん

YAMAKOのアサ… YAMAKO(NAOKO)さん
まるとるっちのマル… まるとるっちさん
Professor Rokku の… Rokkuさん

Comments

釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
釈迦楽@ Re[1]:S師範と稽古(06/11) はちみつ先生へ    こちらこそ、有意義…
はちみつ@ Re:S師範と稽古(06/11) 先日の稽古、大変勉強になりました。 あり…
釈迦楽 @ Re[3]:柔術のコツが少し分かってきた気が・・・(04/23) はちみつ先生へ  引っ越し、思っていた…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: