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January 29, 2026
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カテゴリ: 教授の読書日記
仕事の関係で、高橋源一郎さんの書いた『ぼくたちはどう老いるか』を読んでいるのだけど、これがなかなか・・・。

 まあ、老いるというのは、我がことであって我がことでない、というところがある。いずれ自分の身にそれが起こるのはわかっているんだけど、それがどういう形でやってくるかはわからない。自分がぼけてしまうのか、ぼけるとしたらどの程度ぼけるのか。その時、自分の面倒を見てくれる人はどうなるのか。

 っていうか、そもそもぼけるという状態を、自分自身はどのように、どの程度、理解するのか。

 他人から見てぼけていても、自分自身の中には、それなりの論理性は残るのか。ぼけた自分を、自分自身ではどう見るのか。それとも、見ることもできないのか。

 それは、そうなってみないとわからないし、そうなっちゃったら、もうわかることもできないのかもしれない。となると、老いを理解するためには、老いてしまった先人たちの様子から想像するしかない。多分、こういうことなんじゃないかと。そうするためには、相当の想像力が必要になってくる。

 本書の中で高橋源一郎さんがやろうとしているのも、まさにそれね。死ぬ前のある時期に一定期間「もうろく」してしまった先人たち、たとえば鶴見俊輔とか吉本隆明とかについて、本人が残した文章、あるいは家族が残した文章などを手掛かりに、「もうろく」とは何かを考えるという作業。

 それは、必ずしも否定的なものではなくて、人間が行きつく最終地点として、肯定的にも考察している。

 だけど・・・やっぱり、ちょっと悲しいわけよ。読んでいて、できれば、自分はそういう風でなく死にたいという気持ちになる。

 しかし、私自身60の坂を超え、人生のちょっと先輩方が次々と死んでいくのを眺めつつ、自分だっていつまで元気でいられるか分からない、という思いが次第に強くなっている。例えばの話、自分の手を見ると、もう、皺だらけだもんね。ああ、ちょっと前までこんなではなかった、という思いがある。これはお爺さんの手ではないかと。



 ま、そういう、妙な気分で、この本を読み進めているところでございます。


これこれ!
 ↓
​
ぼくたちはどう老いるか (朝日新書1034) [ 高橋源一郎 ] ​





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Last updated  January 29, 2026 05:53:34 PM
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ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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