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次の訪問国、香港にいく途中、TRANSITの台北空港で給油した。
飛行機は滑走路に止まったまま給油し、国交断絶なので建物に入ることも叶わず、さらに豪雨で飛行機の座席の小さな窓からは何も見えなかった。
撮影も憚られたのである。
国交断絶というのは、かくも寂しいものかと思ったものである。
この国の国花は梅である。
この国の国旗について(WEBから)説明する。:青・赤・白の3色は孫文の唱えた三民主義(民族の独立、民権の伸長、民生の安定)に由来し、青は民権主義で正義を、赤は民族主義で自由と独立を、白は民生主義で友愛を象徴する。青は空を、太陽(白日)の光芒は十二刻を表わし、通称「青天白日旗」と呼ばれる。
給油だけの時間を、台北空港で結局、無駄に過ごした後、静かに飛び立ったキャセイ航空機は、東シナ海を跨いで、山やビルの谷間を縫い、機敏なACROBAT操舵技術により、香港空港に「無事」着陸した。
この国のPilotは、乗客の安全よりも、空の自由を楽しんでいるかのようだった。
香港市の花はバウヒニアである。(中国本土の国花は牡丹である。)
街にでると、看板が右も左も、空にも溢れていたが、なぜか安心感をもたらしてくれた。
韓国では、全く判らない、ハングル文字で頭が混乱したものだが、香港街に溢れる看板は、漢字か英語なので、なぜか懐かしく感じるのである。
イギリス映画でみるような、白(上)と赤(下)のツートンカラーの、見上げるような2階建てバスがたくさん走っていた。
当時は、中国本土からイギリスが租借し残存期間がある時期であり、まだ、完全なる自由貿易港であった。
WEBから説明をかりる。
「香港返還(1997年7月1日)が実現した背景を理解するには、まず香港がイギリスにより植民地化された経緯を知る必要がある。まず、1842年の南京条約(第1次アヘン戦争の講和条約)によって香港島が清朝からイギリスに割譲された。さらに、1860年の北京条約(第二次アヘン戦争(アロー号戦争)の講和条約)によって、九龍半島の南端が割譲された。その後、イギリス領となった2地域の緩衝地帯として新界が注目され1898年の香港領域拡大協約によって、99年間の租借が決まった。以後、3地域はイギリスの統治下に置かれることとなった。」
人口が集中しているのだろうか、大きな集合住宅が並び、屋上には小学校らしき校庭があった。
九龍半島にも行ったが、写真を撮っている所を見られたら殺されると、おどかされた場所もあった。
車の中から、めくら撮りしたら、ごちゃごちゃした建物が映っていたものだ。
誤って「この世界」に入ったら、無事な姿では外に出られないそうだ。
訪問した進出した印刷・電子製版会社は、日本では高くて手に入れにくい、コダックなどのフイルム素材等をふんだんに使い、この港の自由貿易体制の冥利を享受し、儲かっていた頃である。
日本でも電子製版業界は、技術革新により巨額だった電子製版機械への投資額(例えば10億円かかった機器が、3~5年後には一億円以下で買えるなどで)は、その後、急速に少なくて済むこととなり、後発企業(late・comer)が先発企業よりも、借入金の負担面で、はるかに有利となってしまい、競争が熾烈化した。
また、独立した電子製版会社でなくとも、印刷業界そのものが、安価となった電子製版機械を使い内製化できたので、急速に、「製版」分野は縮小したのである。
いつの時代にも、最新の技術を取り入れやすい分野は盛衰が激しい。
COMPUTER関連はDog Year で年をとる。
自分に例えてみても、年賀状の手書きは、パソコン印刷に代わり、写真の印刷も小口なら、自分で印刷しているのである。
ただ、なぜか、インクが高いので、仕方なく大口は業者に依頼している。
ここで、いかに技術というものが氾濫しており、その利用において格差が付くかを見ておきたい。
一つは、ベニヤ板の生産であるが、丸太をどのようにしてあのような平板にするかを見てみる。
その前に、金属加工機械(旋盤など)の加工方法を見てみる。
被加工物を回転する円の中心付近に固定する。
被加工物に、加工したい形の刃(工具)をあてて、それが直線的に移動すると、不要な部分が削り取られて、綺麗な面があらわれる。
単なる直線でなく、2次元に動くと複雑な加工も出来る。
この機械の加工方法の最も簡単な応用がベニヤ板であり、丸太を両側で支え、それを回転させる(ロータリーさせる)、他方で、長くて鋭い刃(カッター)を押し当てていく、すると、木の年輪に沿ったような形(正目がない形)で、薄くて長い、ロール(巻物)ができかかるが、ベニヤ板として必要な長さでカッターを入れればいいのだ。
もっとも、丸太は加工がしやすいように事前に柔らかくしておくことが大事である。
薄い板の一枚板は、変形しやすいので、数枚を接着剤で圧着し、プレスする工程もある。
この製法は、また、食品のお餅の生産に利用される。
工業的な生産なので、お餅のつきかたは人間ではなく、人間の動作をまねて機械が突く。
人間の動作なら、温かいうちに千切ったり、丸めたりするのだが、お餅を冷蔵庫で冷やして、加工しやすい状態にする、簡単な工程が入る。
平たい、すこし厚みのある円盤状のお餅の塊が出来ると、「旋盤」にかけて回転させ、それに刃をあてて、板状のお餅がベルトコンバヤーに広がる。その前に、カッターを回転させれば、適当な「かき餅」素材となるのである。
それを焼けば製品・かき餅になる。
もっと簡単な応用は、果物の皮剥き器、かんぴょうの皮むき器であろう。
(電子)製版工程を見てみよう。
A. 一つには、強い光を当てて、その強さによって、銀などが反応して、溶ける量が異なることを利用する工程があるので、金属ネームプレートなど彫り込みの深さの制御に長けている。金属板でなく、フイルム状のものに、その加工を応用すると、電子計算機などの回路にも利用できる。TABなどという。
B.また、色分解などの複雑な製版工程から、画像を大きくも、または、極小にすることも自在の分野である。Bは、他の分野で複雑・微細な金型加工をするのに、加工面を大きな画像にして、切削したりすることに応用される。
回路設計では、微細なものではなく、目に見えやすい、おおきな図形を描いておいて、微細なものに、光学的や電子的に置き換えれば方法論的には簡単である。
小生は素人ではあるが、日本国内企業は、新しいものや、今まで気付かなかった技術を、単独ないしは複合で応用してきたものである。
たとえ、猿まねでも、応用力を効かせられれば凄いものが出来る。
工場の外に出れば、特許侵害の問題となるが、個々の企業の内部では、すばらしい生産技術が満ちあふれている。
コズミック・フロントでケンブリッジ大学のホーキンズ教授が地球を光速(ニュートリノが光速の定理に疑問を投げかけているがここでは無視しよう)で回転する物体Aに乗っている人aと、地球にいる人bを比較する、仮想実験を見た。
時間差は少しずつ進むので、50年経過すると、人aからみると人bは老人になり、人bから見ると人aは若々しいままになるという。
(その50年のそれぞれの人生が、どちらが有意義なのかは、この際にはふれてはいないが。)
このように技術の最先端はたえず変化しているので、先を見通さずに、余計なものに無駄金を投資していると痛い目に遭う。
くりかえすが、製版会社でも、その技術を、薄いフイルムに、超微細の電子回路を焼き付けることで、まったく新しい回路設計を可能にし、新分野を切り開いた電子会社もあるのだ。
訪問企業の先行きは厳しかったものの、真面目に専業分野の特色を応用していくことで、企業の特色を発揮していたら、その後に倒産はなかったかもしれない。
そこが経営者の才覚というものであろう。
以下には、JETRO資料から2010年の中国、香港、台湾の基本的なデータを記載する。
中国の基本データ[2010年] JETRO より加工
項目:中国:香港:台湾の順である。
国(首都): 中国(北京): 香港(北京) : 台湾(台北):
公用語: 中国語: 中国語、英語: 中国語、台湾語:
通貨: 元: 香港ドル : 台湾元:
人口(千人): 1,334,730: 7,100: 23,160:
総面積(平方キロメートル): 9,600,000: 1,104: 36,191:
人口密度(人/平方キロメートル): 139: 6,431 : 640:
実質GDP成長率: 10.3%: 7.0%: 10.88%:
名目GDP総額(億ドル): 58,784 : 2,245: 4,299 :
一人あたりのGDP(名目): 4,382ドル: 31,591ドル: 18,458ドル:
消費者物価上昇率: 3.3% : 2.4% : 0.96% :
失業率: 4.1% : 4.4%: 5.21%:
輸出額(億ドル)B: 15,779: 3,901: 2,746:
対日輸出額(億ドル)A : 1,211: 164 : 180:
A/B%: 7.7: 4.2: 6.6:
中国は、中華人民共和国、台湾は中華民国で首都は事実上の場所。
香港は仮に国として扱っている
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