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(サハラ・アラブ民主共和国 その1 から続く)
サハラ・アラブ民主共和国
(国連非自治地域リストの「西サハラ」にある)
略史 <資料出所: WIKIPEDIA,GEOCITIES など>
1884年11月 |
スペインによる「西サハラ」の領有宣言 |
---|---|
1975年11月 |
「緑の行進」として、モロッコ市民35万人がモロッコ南部都市タルファヤから西サハラに達す。 スペイン撤退後の西サハラ分割で、スペイン、モロッコ、モーリタニアがマドリード協定締結 |
1976年2月 |
ポリサリオ解放戦線がサハラ・アラブ民主共和国の独立を宣言 |
1976年4月 |
モロッコ、モーリタニアが西サハラ分割ラインを決定 |
1979年8月 |
モーリタニアが西サハラ領有を放棄(ポリサリオ戦線の首都攻撃により無血クーデターが発生)、代わってモロッコが西サハラのほぼ全域を占領 |
1991年4月~ |
国連の斡旋で停戦が発効 OAU(後のAU)が独立問題を決める住民投票を提案し、モロッコも受け入れたが、西サハラが1984年OAUに加盟したことで、モロッコはOAUを脱退し、紛争は継続している。 |
基本事情
国名
サハラ・アラブ民主共和国 (=「西サハラ」)
(アルジェリアに亡命中の政権)
国の承認と非承認など
<承認国>
アルジェリア、南アフリカ共和国、メキシコ、ベトナムなど58ヶ国から承認を受けている。モーリタニアは1984年に承認、AU(前身OAU)が1982年に加盟を受入。
<非承認国>
モロッコ。欧米や日本など先進諸国はモロッコとの関係から、承認していない。当時の西サハラの支援国・アルジェリアが社会主義国であったこと、モロッコが北アフリカ随一の親米国であった事などにも拠る。国連は加盟を受け入れず、当地域は「非自治地域」として扱っている。
<国連・AUについて>
国連は承認していないが、アフリカ連合(AU、旧OAU)は加盟を受け入れた。
そのため、モロッコはAUを脱退した。モロッコは国連のみの加盟となった
通貨(流通)
西サハラ:モロッコ・ディルハム
難民キャンプ:ユーロとアルジェリア・ディナール
国旗
この旗は元来、アルジェリアに支援されアルジェリアを拠点とするポリサリオ戦線の旗でもある、黒・白・緑の横三色の旗。白い帯の中央に赤い三日月と星が描かれ、旗竿側(ホイスト)に赤い三角形が配置されている。汎アラブ色の黒・白・緑・赤に、イスラム教の象徴である三日月と星を組み合わせたものである。
(西サハラの大半をモロッコが実効支配しており、西サハラで実際に見られる旗はほとんどがモロッコの国旗である。)
国の標語
アラビア語: 自由、民主主義、団結
面積:平方キロA
266,000平方km
国の位置
北アフリカの旧スペイン領サハラ(リオ・デ・オロ及びサギア・エル・ハムラ地区より成る)に領有権を主張している共和制国家。
西サハラの概念では、モロッコ、アルジェリア、モーリタニア、に接し、西には大西洋に面する。
多くの地域をモロッコが実効支配している。
現実には、大まかに見て、「砂の壁」(砂漠の鉄条網)が分離壁として存在し、壁の西側・沿岸都市部はモロッコ軍が監視、東側・砂漠はポリサリオ戦線による解放区となっている。
風土
典型的な砂漠気候。国土の81%は砂漠地帯で、19%が牧草地。
人口:千人B
502,585人(2010年推定)
<概括>
・アルジェリア難民キャンプ:約10万人
・解放区:サハラウイ人民解放軍RASD兵士2万人
・モロッコ占領地域サハラウイ:6.5万人
・モロッコ政府入植者:約20万人
・モロッコ軍兵士:約12万人
人口密度: B/A
2人/平方キロ
首都
<名目首都>アイウン(ラユーン:人口18万人2004年、モロッコの実効支配下)
東京からの大気圏距離:12,489km
時差:JST-9時間
サマータイムなし
<事実上の首都>アルジェリアの領内にある難民キャンプ行政区画・ラブニ(Rabouni)
<臨時首都>
解放区のティファリティ(Tifariti)が新たな臨時首都として宣言された2008.2.27
民族
アラブ人とベルベル人(部分的にブラックアフリカ系)が歴史的に混合した多様な氏族から構成され、一般に「サハラウイ」と総称される。
モーリタニアのモール人と民族的・文化的に共通。
言語
サハラウイの母語はアラビア語の一方言であるハッサニーヤ語(モール人と共通)。
公用語はアラビア語。第一外国語は旧植民地宗主国語であるスペイン語。
教育を受けた人々にはフランス語を理解する人も多い。
宗教
大多数がイスラム教
政体
<アルジェリア難民キャンプでの亡命政府>
大統領制
元首
ムハンマド・アブデルアジズ大統領
ポリサリオ戦線書記長を兼任、1976年8月就任)
三権分立、任期3年最長3期の大統領制
政権
アブデルカデル・タレブ・オマール首相
主要産業
* 遊牧(元来、住民の生業であった。リン鉱石開発などの影響で定住化が進み、現在は紛争と国土分断のため遊牧に従事する者は少数。)
*リン鉱石(1942年にブクラア Boucraa鉱床が発見され、1962年より開発が本格化。以後、主産業となる。モロッコと併せて世界総埋蔵量の約66%を占めるといわれる。現在、鉱床はモロッコ支配下にある。)
*水産資源(タコ、マグロなど。西サハラの海岸地帯は現在すべてモロッコの支配下にある。
* 石油 (現在は埋蔵が確認された段階で、採掘権をめぐりRASDとモロッコの争いが続いている。
* 最大都市アイウン(ラユーン)のほか、良港を持つ港湾都市ダフラ を抱える。
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