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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Feb 28, 2014
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昨日は東京メトロ東西線の早稲田に出掛けた。

友人の私立大学・大学院教授と駅で落ち合い、

ドトール・コーヒー店でコーヒー付軽食を食べたあと

大隈記念講堂に向かった。

少し時間があったので、大隈重信公の

銅像を見学して、早稲田大学記念ショップを

覗いた後、大隈記念講堂の立派な建物の前に立つた。

左手に学生食堂入口があり、その手前に講演の看板が



大きな講堂の左手に、小さい、やや丸い石造りの入口が

少し沈んでみえて、看板はその前にあるから見えにくい。

薄暗い入口の扉は、板でできていて、すこし早いのか

中はガランとしていて、歩くとどんどん地下に繋がっている。

小講堂と言うから、小さいと思っていたが、300人収用でき、

前面の椅子の後ろには、「名前」の銘板が各々に付き、

引出型の机が収納され、椅子は折りたたみ式である。

もしかすると、銘板は「寄付」をした人の名前かも知れない。

地下と言うことを除いたら、立派な映画館のような設備に感じられた。



15時になり、司会者が開始を告げて、鈴村興太郎氏の退官に至るまでの



「血の通った厚生経済学を求めて」

“In Search for Welfare Economics with Red Corpuscles”

が標題だ。



彼の最終公開講義だけの聴講生であり、「大学院の講義」であるから



内容を理解するのは困難であり、それを他人に伝えようとしても

無理である。

では、なぜ、敢えて出席するかと言うと、「門前の小僧」というのがあり、

ノーベル賞級の博士の講演を聴いておくと、いつかは為になるのでは

という「おまじない」のようなものである。



プロジェクターで難しい数式が並んでいるが、数学の勉強ではない。

呆けの小生が「感じたこと」を言う。

本当は、彼の講義は呆けの小生には「難解」なのだ。

何度も説明をしてもらっても判らないから

理論でなくて、感覚で理解するしかない。

理路整然としているらしいが、

小生の頭脳が付いていけない。

感覚なら判るような気がする。

もしかすると、彼の話は、

今時の「ビッグデータ」であって、掴みきれない

話しだと思っておこう!



一人一人の効用関数を社会的観点から最大化する、

古典的な厚生経済学(=完全均衡という理想的な状態)から、

より現実を見つめて少しづつ改善していく

(=規範的な組織を現実に実装して、その改善を図っていく)

方向に厚生経済学は進んでいるようだ。

//////////////

理論的な完全均衡だけを狙うと、個人の欲望をすべて民主的に評価すること

になりかねず、理論構成は不可能となるようだ。

勝手な人間もいれば、独占的な人間も居て、「完全均衡」というのは

理論的には成立しないのである。

無差別曲線の理論構成は個々人では理解できても、

すべての人間に適用するには無理があるかも知れないのだ。

//////////////

例として、飾り付けたアップルパイを子供3人に分け与えるとしよう。

親が、大きさを目分量で見て、3分割して子供に与えたとする。

公平のようであるが、子供達は平等を望んだのか。

デコレーションが付いていたら、お気に入りの部分を望んだのかも知れない。

食べたくないから、or肥りすぎだから、今は多くを望まないかも知れない。

先験的に親が公平という概念を持ち込んで決定した場合、

子供達が民主的に話し合いをして妥協した場合、

どちらも同じ結果になったとしても其処に至った

「プロセスを大事に扱うことも重要」かも知れないのだ。

/////////////

このことは、現世代に生きている人達に厚生問題を適用する場合、

次世代の人の厚生も配慮しながら現在の厚生を高めたい場合などがあるが、

後者の、世代間の厚生を平等にしようとする考えに及ぶべきであろう。

/////////////

理想を追求するあまりに、最大化理論が、

あろうことか、「アローの不可能性定理」の

デッドロックに乗り上げたことを反省しなければならない。

分業生活で発展してきた人間が、同質性・平等を求めながらも

特質性・異質性を少しでも打ち出すことで成長してきたのであり、

人間は「DNAから不可能性定理そのものの存在」であることを

忘れたのがその「定理」に過ぎない。

そもそも矛盾があるから人間は成長してきたのであるのを

ノーベル賞学者は忘れているようにこの呆け頭は考える。



そのためには、創業期のピグーの考えに回帰して、

「改善」=「制度の実装=現実に望ましい規制などを設定してその改善を図る方法」

の重要性を説いていきたい、と聞こえた。



鈴村氏の話は難しいが、要点は、

//////////////

1.社会的評価そのものにかかわり、

2.それを「改善の厚生経済学」としてデザインし実装する、

//////////////

のが、彼の社会評価論・公共哲学なのだろう。



「実装」という言葉は、コンピューターの基盤に電子部品を組み込む

工場で初めて聞いた言葉であった。

//////////////

「ある機能を実際に動作する状態に持っていくための最終段階の作業」とされる。

「構造設計」と「実装」は、ほぼ同じ概念を持つ。



カミソリのように鋭い彼の頭の中には、

意外とイデオロギー・人種・階層などを超越した温かい人間味が感じられて、

また、世代間をも越える考察も幅広さを感じた次第である。



彼の血の通った(=赤血球のある)厚生経済学には、

「社会評価・公共哲学」

という人文科学の最先端を切り開いているという自覚が漲っている。

////////////

退官というが、本人もまだまだやり残したことがあるというから、

あと10年くらいは頑張るのではないかと思う。

呆けの小生が、纏まりのないことを書いてみたが、

皆さんには、もう少し経てば新刊書が出版されるはずである。

小生にはどうせ理解できそうにもないが・・・

期待しよう。



忘れていた。

彼の講義が終わって、質問時間も終わってからである。

美しい女性が、花束贈呈の式となった。

鈴村教授が嬉しそうに花束を受け取ったことを報告したい。

冷徹な教授も嬉しいときは嬉しいのであった。

ご健康を祈るばかりである。






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Last updated  Feb 28, 2014 12:17:46 PM
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