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Mar 26, 2015
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カテゴリ: 宗教

先日のこと、聴衆が予定を上回り

入場制限された講演会があった。

小生は別の用事があり出席できなかったが、

たまたま、講演記録を入手できた。

そこには、日本人からは理解が出来ない

「イスラム国」についての記載が

専門家の手で詳しく述べられていた。

本人の記述を丸写しには出来ないから、

WIKIPEDIAなどを見ながら議論を進めてみたい。

/// 

というのは、流石はWIKIPEDIAである。

専門家の講演とほぼ同じ論調で説明している。

もしかしたら、講演者がその部分を記載したほどの 

正確さである。

いつもWIKIPEDIAを参照させて貰っているのであるが、

専門家でないとキーポイントが見つからない

のかも知れない。

呆けの説明では判りにくい方は、

WIKIPEDIAを参照下さい。 

★ 

日本人には、神道、仏教などは

身に沁みて理解できるのであるが、

イスラム教という一神教の場合は、全く判らない。

特に神道は太陽神のみに拘らず、

多くの神を受け入れている。 

むしろ八百万の神を信じているのである。

/// 

呆けの小生が思うに、

神とは自分の精神の投影でもあるから

多面的に自分を見るためにも

八百万の神を信ずることが

自分を見失わないものと思う次第。 

一神教では小生には危険を感じる。

 「神」と「自分」との区別が付かなくなる、

かも知れないからである。 

/// 

★ 

イスラム教は一神教である。

その宗派はスンナ派が最大で、

次はシーア派(イランが主)、

その二大勢力を除いては少数派である。

/// 

「イスラム国」の教義は、

7世紀に政治的理由で初期の多数派から

退去・離脱した、先鋭的異端派である

ハワーリジュ派に求めている、

と思われる。 

★ 

7世紀、イスラム教創始者の娘婿である

カリフのアリーと、シリア総督ムアーウィアが争い、

その後は妥協した。

しかし、ムアーウィアを反逆者とみなす一派は、

アリーの妥協を認めず、退去・離脱し、

「ハワーリジュ(=退去者の意)派」と呼ばれた。

ハワーリジュ派はアリーと ムアーウィア両者の暗殺を謀り、

一時はアリーに打破されたが、アリーを暗殺した。

ムアーウィアは暗殺を免れて、

カリフとなりウマイア朝を開祖する。

ハワーリジュ派はイラク南部で一時は勢いを挙げたが、

ウマイア朝からイランに追放されたりした後に、

壊滅的な打撃を受けた。

ハワーリジュ派のうち比較的穏健なグループは、

イバード派として

マグレブで8世紀から10世紀初頭までムスタム朝として支配し、

オマーン国の始祖ともなっている。 

現代では、マグレブのチュニジア・リビア西部、オマーン、

オマーンの旧領地・ザンジバル島(現タンザニア領)に

分布している。 

ハリワージュ派の教義の特徴は、

コーランの規定を固守し、

イスラム共同体の

純粋性を重視する。

即ち、共同体指導者であるカリフの資格を厳格視、

宗教上の罪を犯したムスリムを不信仰者として

ムスリムの資格を持たないとする

先鋭性を持つ。

具体的には、カリフには宗教的敬虔さ、

倫理的高潔さ、共同体の模範人物の

資格を問い、民族、血統を問わない。

ムスリムとしては、

共同体から不信仰者として宣告を受けた者には、

ムスリムの同胞として扱われず、

それはジハード(宗教的義務)の対象となる。

/// 

現在は消滅したアズラク派では、

不信仰者、およびその家族は殺戮の対象者

であり、スンナ派に激しい攻撃を行った。

ハワーリジュ派の厳格なムスリムとしての在り方は、

現代の過激派に位置づけられるジハード団、

イスラム武装集団などのムスリムに対する「ジハード」を見ると、

単なる「レッテル」以上のものが思い起こされよう。

★ 

 穏健なイバート派がハワーリジュ派と呼ばれるのを拒否するのは、

「信仰を失い、背教者となったために死をもって罰せられて当然」

のような教義を採用しないからであろう。

イスラム教徒は大多数が敬虔なスンニ派かシーア派である。

ハワーリジュ派であってもイバート派は穏健である。

ハワーリジュ派でも背教者の火刑は行わない。

ましてや、火刑を行う事が出来るのは

最後の審判を行う、神のみではないだろうか。 

この点で、火刑を先鋭的に行う

「イスラム国」はハワーリジュ派の教義の一線をも

越えた先鋭性、凶暴性を発揮しており

人類として対話ができる対象とはならない

のであろう。 

/// 

日本人は同胞が「イスラム国」に惨殺されたからと言って、

世界のイスラム教徒を憎む対象としてはならない。

専門家の講義録や、WIKIPEDIAなどを見ると、

イスラム教国と「イスラム国」を

交錯して考えていた未熟な自分が

恥ずかしくなった。

★ 

呆けの大反省である。

繰り返すが、十分理解しているわけではないので

呆けの戯言として

放念願いたい。 

★ 






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Last updated  Mar 26, 2015 05:45:01 PM コメント(1) | コメントを書く


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