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北スペイン:ポルトガル へ
地味なお国柄ながら、緑豊かで、とても穏やかでした
2015:6:1~8
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( その5 )
6月4日 :
ポルト 市内観光(116km)
コインブラ (31km)
ブサゴ 泊
ポルト :リスボンの北300km、ドウロ川の河口都市。
背後に「 ポートワイン 」の大産地。
因みに、ポルトガルの ワイン 生産量は、世界第7位。
川岸にある、1790年創業の ワインメーカー「サンデマン」 を見学。
我ら世代での 葡萄酒 と言えば、
壽屋(1907年創業。現:サントリー)の 「赤玉ポートワイン」 。
これこそが、本物の ワイン と信じる世代 * であり、
この発祥ヒントは、この「ポルト」との事。
葡萄 の発酵、熟成過程で ブランデー を添加する独特の醸造方法により、
濃厚、完熟、芳醇な風味。
ちょっと、甘味があり、食中と言うより、食後の団欒、一服にふさわしい。
「サンデマン」壜のシールには、
スペインの広幅帽子を被った、
黒マントの男性が印刷されている。
試飲はご自由に、、、と言うことで、口に含めば、、、
芳醇ながら、濃厚な果実酒、濃くのある甘み。
これが、あの「 赤玉ポートワイン の原点」かと思うと、妙な感慨となる。
なお、 ワイン と言えば忘れてはいけないのが、壜栓のコルク。
液体は通過させないが、微妙な通気性があるのがコルクの特色。
ポルトガルのコルク栓は、世界の70%強の独占的シェアーであるそうだ。
コルク樫の樹皮を、数年毎に削り形成。
安価な ワイン とかのコルクは、スポット抜けなかったり、崩れて粉々になる。
それは、低品質とかクズを固めたコルクにより封栓されているからだ
とも言われた。
( * 余談であるが、いまだに、 ワイン は、壽屋の 赤玉ポートワイン 、
チーズは雪印のプロセスチーズ、ビールはキリンの ラガービール が、
本物の味と思い込んでいる。なお、 「赤玉ポートワイン」
は、昭和48年ポルトガル政府からの商標権抗議で、
「赤玉スイートワイン」 に改められている。)
(ポルトガル等の食事)
大西洋に面した海の食材、地中海性気候での野菜類が主体。
オリーブ や 葡萄 栽培の好立地。特に食材の持ち味を生かした
シンプルな名物料理と事前説明、、、
私達が食べた海の幸、蛸、、イワシ、、干し鱈、、、。
バカリャウ(干し鱈をほぐし、ジャガイモ又は米と焼く、又は、茹でる)、
イワシの丸ごと岩塩焼き4匹/人、柔らかい蛸サラダ、、、
千切りキャベツ入りスープ、肉類は希少で鳥、羊等。
「安いツァー」と言われればそれまでだが、、、
3点食(サラダ又はスープ、メイン食、デザート)。
近時の海外旅行は、かなり豪華なクルーズ食だっただけに、
かなり質素な食事模様であった。
コインブラ :
コインブラ大学 (図書館、礼拝堂)訪問
1290年設立。欧州屈指の名門国立大学、世界遺産。
2万人強が学ぶ。特に、「世界一美しいと言われる図書館が圧巻。
金箔塗の書架に収められた、16~18世紀時代の
分厚い皮製本の書籍30万冊以上。
何となく黴臭く、漂う空気が重い。
これらの時代の知識、学識、知性が収蔵本に集約されていることを思うと、
自然にため息がでて厳粛にもなる。
近所の区立図書館を思い出すと、、、負けたぁぁ、、、で、、、ある。
元宮殿の 「プサコ パレス ホテル」 ☆☆☆☆☆
コインブラからバスで30分程の「プサコ国立森林公園」の
山深い森林地域の曲がりくねった山道を走り行くと、突然、目の前に現れる。
16世紀位からの修道院とポルトガル王朝家の狩猟用、
夏の離宮として再建築されたが、1908年の国王と皇太子の暗殺、
1910年の革命に因り、王家が使用しないままに放置。
現在では、 「5☆ホテル」 として再生されている。
とにかく、規模はそれ程大きく無く、
金張り、ピカピカの絢爛の派手さは無いが、
欧州屈指の王家筋の離宮だけあって、重厚豪華そのもの。
内装の豪華さ、大階段エントランス、晩餐会室の高い天井、
整備された庭を見晴らす天蓋付きテラス、
とにかく、荘厳、重厚な雰囲気が漂う。
身の程知らずながら、2階テラスの椅子に佇み庭を、眺めれば、、、
薔薇 や 紫陽花 が満開。
これが王侯貴族等貴人と言われる方々が、日常に俯瞰できる景色、
世界であるようだなと感嘆しきり。
エリザベス女王夫妻とか日本の皇太子も訪問されたとの事である。
その夜の食事は晩餐会場。
高い天井と壁画、彫刻、頭上に 燦然と輝くシャンデリァ 。
まさに映画で見るような宮廷晩餐会仕様。
正装の男女ウェイター多数、見事な食器。
ちょっと、おしゃれをして参加。
でも、この日のデイナーも、
寂しい3点食 (キッシュ、スズキのムニエル、チョコクルミケーキ)。
2度と訪れることが無いであろうこの雰囲気で、
「フルコースを食べたかった」と、今でも、悔しい思いでもある。



( その6 ) に続く
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