めいてい君のブログ

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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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May 3, 2017
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カテゴリ: 経済学研究


 まず最初に、内容については、素人の「 写経 」に過ぎないので、

英語の翻訳と同じようにミスが多いことをお断り しておく。

              ★   

 昨日は、「 社会選択の理論 」を説く 鈴村 興太郎博士

瑞宝重光章 」を5月9日に皇居で受章伝達されることを掲載した。

 呆け頭の小生には、綿密な頭脳の博士のお考えを理解する術がないので

改めてその エッセンス を下記の講演から獲てみたい。

 時点は、2012年3月3日、 早稲田大学政治経済学術院教授 として

基調講演 をされたときである。







危機対応のための公共的選択の課題

 ー << 次善 >> の経済政策の構想と実装


1. はじめに

  東日本大震災による津波災害と福島第一原発の重大事故は、

  既往の危機に重畳する新たな危機の端緒と捉えるべきである。

  この 自然災害に対処する政策措置 は、

  長期的な危機的状況



  と、取り組む政策設計が整合的に構想され実装される必要がある。

 これらの趨勢を全て勘案し対処措置を構想して実装する作業は、

 「 必要な情報を正確・迅速に収集公開する機構の確立

公共的意志決定機構の慎重な再整備

  を要する本格的な作業となる。


2. 危機対応のための 公共的機構の課題


 (1)「地震と津波のメカニズムとインパクトについては膨大な蓄積がある。

     しかし、実際は、 災害規模を想定外 と決めつけ、

     物理的な防波堤・防潮堤の設計に論点を絞りがち」



      「 防壁建設の工学的措置だけでなく、

        防壁が稼ぐ分秒を生かすことで、


   人命救助の警告・避難の社会的システムが

         複合的に連動すること


         こそが決定的に重要



 (2)東日本大震災の僅か10数年前には、阪神淡路大震災が起こっており、

    その先例から自然災害への事後的救援措置の設計・実装に加味されるべき。

    地震発生後に「 阪神 」が「 火災 」を生じ、

   「 東日本 」が「 津波 」を伴ったことが

    大きな差異であるとしても、自然災害への事後的・革新的措置が設計される

    べきではなかろうか。


 (3)想定外とも言われる東日本大震災は 東電福島原発の重大事故を誘発 した。

     スリーマイル島やチェルノブイリ事故を経験した 世界からの国際支援の声

     上がったにも拘わらず、 政府は拙速にこれを断り 、解決の展望を狭めてしまった。

     我が国の原子力科学者、放射線医学の専門家を結集し、国民に正確な情報を

     与え、危機管理に対応すべきであった。

     国民・国際社会の信認を回復するに足る情報収集・分析・公表の体勢構築

     が政治主導の社会的選択の第一歩であろう。


 (4)政治のリーダーシップの本来的な姿である、<< 科学知 >>と<< 専門知 >>を

     国民の福祉の増進のために有効に活用する水路を敷くことが、

     最大限に発揮されねばならない。

     危機が深刻であることを国民に正確に知らしめて、その克服のために

     国民各層が的確な協力できるよう、政治の叡智が最大限に発揮されるべきである。

 (5)公共的意志決定メカニズムには「即時的課題」、「長期的・継続的課題」の

     2つの「行動計画の立案・実装」任務がある。

     前者は問題点と目標が絶対的に、明確に現れているために、

     チェアマンの機能が的確に発揮されれば基本的な解決がなされる。

     後者の段階では、潜在的な危険性も顕在してくるから、専門家集団の

     <<知>>を活用する立場にある政治家が、次第に個別的・政治的目標の

     追求に足場を移し、社会的選択機構の目標の一元性に内部崩壊をもたらしかねない。

     つまり、前者では、危機に直接に際しているため、個別的利害を背後に退けて

     結集できた専門家集団も、後者の「長期的制度設計」段階になるにつれて、

     それぞれの専門領域の個別利害追求に傾斜する危険がある。

     このような危険を封じ込める社会選択機構のありかたが工夫されなければならない。


3.社会的選択機構の設計・実装・・・標準的理論の点検作業

     上記の(1)~(4)は政府や社会への問題提起、

     (5)は政治学・経済学・社会学等研究者をふくむ社会科学者への問題提起。

//////////////////////////////

ここからは、呆け頭には専門的に解明できないので判る部分だけ解説する。

(小生には、「実装とは」PCのプリント基盤にチップを実装するように見える)

/////////////////////////////

     社会選択の実装理論は社会的な選好を「最善」にしようと心がけるものである。

     社会的に<<最善>>な選択肢の集合体が、

     ある均衡概念を適用して実装できる


     のはどのような基本的性質を満足している
場合かを解明し、

     さらに、その ターゲットを実装するゲーム形式を具体的に構成

することが

     神髄となる。

     制度設計の神髄である「実装理論」は、

     社会的選択の機会集合の中で社会的に<<最善>>の

     選択肢にのみ関心を寄せている。

     ここに、 理論的には<<最善>>を獲られない場合

<<次善>>を選ぶ工夫の探求が

     人間の叡智として必要となろう


4.<<最善>>から<<改善>>への段階的模索

     東日本大震災は「失われた20年(=長期的経済危機)」と

    「リーマンショック以後の不況(=中期的経済危機)」が複雑に

     加わり絡み合っている。

     大震災後の復興財源を国債発行か増税に求めるかどうかの問題でも、

     一挙に設計・実装しうる社会的選択の<<最善>>策は困難である。

大震災被災者、原発事故で生活基盤を失った被災者への

    保障措置を
求める要望
が一方であり、

長期的不況・人口老齢化で社会保障制度の拡大を求める声

     他方では高まっている。

     限られた財政基盤で、いかにして衡平な政策パッケージを<<最善>>に

     構築しようとするのは無謀とも言える。

     第一に、 緊急性の高い政策目標を優先 し、明示的に採択すべきである。

     大震災・原発事故被災者への救済措置、および、震災後の経済社会 再建計画

     民主主義国家として最大限の優先度が認められるべきである。

     第二に、 <<次善>>の政策を優先的に定め て、財源措置をいかに選んでも、

     中・長期的に経済を悪化させるので、その 副作用を可能な限り抑制 し、

     次の課題克服への障壁の出現を最小限に抑えるものでなければならない。

     このような<< 次善 >>の経済政策を具体的に設計するためには、

     公共的意思決定過程自体にも以下のような改革が細心の注意を持って

     なされれるべきである。

     (1)政策目標間の優先度選択および優先的目標追跡過程での

        副作用抑制方法の社会的選択は、

        専門家集団の<< 科学知 >>及び<< 専門知 >>を

        活用する「公共的選択機構」の本格的構築を通して行われるべき。

        専門家集団には、学術コミュニティ専門家、行政コミュニティ専門家に加え、

        市民コミュニティの生活経験<< 経験知 >>が加わろう。

     (2)上記の公共的選択機構の形成・運営に当たっては、

        メンバー選択、討議プロセスの両面でチェアマンの役割が極めて重要。

        従来の管轄する官庁出身者や、民間主要機関、有力団体の代表からの

        チェアマン選考方法を清算して、何よりも我が国の将来を見据えた

        << 次善 >>政策パッケージを選択できる能力を持ち、

        既得権益から離れた強い独立心を持って、各分野からの知見を集約できる

        << 目利き >>としての才覚に求めたい。

5.おわりに

   東日本大震災の衝撃が生々しい2011年4月上旬にトリニティ・カレッジに到着した

   筆者に多くのフェローから質問がなされたが、次のように答えるのが常であった。

  「 我々日本人には将来の復活の展望に関して楽観的である義務がある

   日本の近代国家誕生以来から現在に至る数々の危機の克服を思い出すとき、

リーマンショック以降の深刻不況

失われた20年停滞

東日本大震災の衝撃・後遺症

   の「 三重苦 」といえども、

   これを克服し、国民福祉増進のために国家基盤再建を図ることが

   現在に巡り合った我々の義務以外にない。

   「 此処が ロードス (島)だ、此処で跳べ!



めいてい君の「あとがき」

以上が、惚け頭が「翻訳?」したような鈴村博士の高邁なお話です。

最後の言葉は、「リオ・オリンピックで世界新記録を出したなどと言わず、

この場で実力を発揮しよう」というような自分を鼓舞する気分でしょう。

上記の翻訳で、鈴村興太郎教授のカミソリのように精緻な構想を、

ヨチヨチ気味の小生がお伝えしようとする意図が判った、かと思います。

お騒がせ致しましたことをお詫びいたします。

鈴村興太郎博士のことを知りたい方は、

厚生と権利の狭間 」ミネルヴァ書房 などをお読みください。









 天皇、皇后両陛下は、2013年1月10日の「講書始めの儀」で、学術分野の第一人者である

鈴村興太郎博士から「制度の設計と実装-制度を変数とする経済学の誕生と発展-」

をテーマに講義を受けられている。



 「めいてい君」の個人的な趣味として、毎年の5月3~4日には市民テニス教室を受講する。

 脳幹梗塞でヨチヨチのテニスながら「継続こそ力」であり、若者と共に初心に返る。

 早朝テニスはその前にあるからこの二日間は超多忙である。

 残り僅かな日?を「意義ある日々」で送りたいモノである。



 何度も言うが、ブログもゴールデンウイークが欲しい。

 もっとも、小生は暇人、ただし、家のなかでは厄介者ではある。

 厄介者は外に出なくてはならない。

 外ではブログが書けない。

 トレードオフの関係をどのように埋めるのかが問題だ!






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Last updated  Apr 30, 2020 03:44:02 PM
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