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2008.08.22
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カテゴリ: 文学
ランダム読書日記 「暗号の天才」  
R.W. クラーク(Ronald W. Clark)
新庄哲夫訳
新潮選書 272頁 ¥1100 1981.1.20 初版第1刷 発行
原題 The Man Who Broke Purple

[目次] 

1. 修業時代
2. 暗号入門
3. 解読専門家への道

5. 機密室えの道
6. ブラック・チェンバー以後
7. 紫暗号への挑戦
8. 陰謀かダブル・エラ-か
9. 紫暗号が教えた最高機密
10. 戦後もつづくもう一つの戦争
11. にがい極秘任務
12. 情報工作組織の犠牲者

訳者あとがき

[内容]

米国が日本を打ち破るために用いた最大の秘密兵器は、原子爆弾

の差が、どれほど大きな衝撃となったか、第二次大戦中我々は骨身
に徹するほど味わされたはずである。しかし、暗号解読作業とはどう
いうものかとなると、確かな知識がない。(と表紙にあります)
この本は米国の天才的暗号解読官であったロシア生まれの
ルーマニア系ユダヤ人

の伝記です。

[感想]

面白いと思ったこと:
1. フリードマンの変わった経歴:1900年の「メンデルの法則再発見」
  をきっかけに遺伝学を志し、1個体に二本の実がつくトウモロコシ
  を作りたいと、カーネーギー研究所のG.H.Shull博士の助手を務めた。
  さらにコーネル大学大学院で育種学、植物生理学などを専攻する。

2. 文字や単語の使用頻度:文字の使用頻度はヨーロッパ言語間
  でも異なる。  また最も使用頻度の多い英単語は、
  the, of, and, to, a, in, that, is, it, I  の順である。文章の
  出だしに多い語は you である。
  これらが暗号解読の手がかりになる。

3. 真珠湾攻撃:1941年、ワシントンはハル国務長官が十一月下旬
に送った「覚え書き」(ハル・ノート)に対する日本側の回答を待ちつ
づけていた。最後の回答文は日曜日の早朝5時に入電しはじめた。
すでに紫暗号の解読に成功していたアメリカ側は日本大使館より
先に解読を終えた!

[頁のかけら] 

○ 「暗号解析家にとって、幸福への必要条件は無名に徹する
   という情熱である」              フリードマン

○ 「人に読まれたくないと思って書かれた文章がどんなものか
   知りたい、そういう生得の好奇心以外の何ものでもないね」
 フリードマンがそもそも暗号に取組むに至った事情を聞かれたとき

○それは暗号教育を受けた80人の将校たちがオーロラ・ホテルの前に
勢揃いした一見何の変哲もない写真だった。しかし正面を向いている
男たちは二記号暗号のaを、横向きの男たちはbを表わしていた。
80人全体でKnowledge is power と綴っていた。
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 ランダム読書日記 

 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2008.8.24 No.95)






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Last updated  2008.08.22 23:12:03
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