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2004年08月10日
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テーマ: 中国&台湾(3345)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 のぼせた。金銭感覚にのぼせた。雅安からここまで来るのに、僕はタクシーをチャーターしてしまった。料金は交渉の末300元。成都から康定に向かうバスの時間がわからず、けれども最低でも3時間は成都に滞在したかった僕は、いつ着くとも解らないバスよりも、自分の自由が効きそうなタクシーを選んだのだ。こういう時間のない時には、お金にケチると失敗するものだ。だから少し交渉して、300元で手を打った。ちなみに僕はモノを買う時にはとことんまで値切ることにしているが、サービスを買う時には相手のビジネスの事を考えて、通常よりも少し高い金額だとしても手を打つ事にしている。彼らにとっておいしいビジネスのレベルにしておくのだ。そうしないと、お互い気持ちが悪いし、なによりも料金の差はすぐにサービスの質になって返ってくる。最近それがわかってきた。実際、タクシーは3時間きっかりで僕を成都の街に送り届けてくれ、最後に、運転手は筆談で「日本人の友よ、これからも気をつけて旅行をしてください」と書いてくれた。そんな気持ちが僕にとってはとてもうれしい。ちなみに、タクシーは街の中心部までは入っていけないのだそうで、だから僕は成都の街の入り口で降ろされてしまった。

 のぼせた。久しぶりの大都会にのぼせた。成都の街はそれはもう大きな街だった。高いビルが林立し、人で溢れかえっている。中国というものはどこに行っても人で溢れかえっているものだが、それでもいままで田舎ばかり巡ってきた僕は、この街の人込みに圧倒されてしまう。息苦しささえ感じてしまう。街は広く、どこまでも整備された道が続いている。道路標識には英語が表記されていた。そんな街の中を、僕は冷房の効いたタクシーを駆使して走り回った。この街にはバスターミナルがいくつもあり、だから康定に帰るためのバスターミナルを探すだけでも一苦労だった。最初に着いたバスターミナルで、タクシーの運転手が係員に「ここから康定にバスが出ているか」と聞くと、係員は別のバスターミナルを教えてくれた。タクシーはそのまま僕をその教えられたバスターミナルに連れていってくれたが、そこは、やはり違う場所だった。そこで、バスターミナルのおばちゃんに正しい場所を教えてもらい、ようやく康定に行くバスを発見した。出発時間は4時なのだそうだ。今がちょうど1時過ぎなので、予定通り3時間ほどこの街に滞在できる。

 のぼせた。大量の札束にのぼせた。帰りのバスの手配をして、僕はすぐにホテルに向かった。もちろん両替をするためだ。最初4つ星ホテルで聞いてみた。そうするとチェックの両替はホテルの客でないとできないという。そこをなんとかと食い下がって、マネージャーと電話で話すが、そもそもいま現金が不足していて、どうしても無理なのだそうだ。道の向こうにある錦江飯店という5つ星ホテルであれば出来るだろうからそこをあたって見てくれと言われ、僕はおとなしくそこを目指す。そうするとあっさりと両替が出来、トンカさんに払う10000元と、「人民帽」に貸す分、それから自分の生活費など、もう大量に両替しまくった。僕の懐にあるお札はもう人生ゲーム状態である。ちなみに人生ゲームとは、むかし流行ったボードゲームで、山を買ったり、別荘を買ったりと、もう大量のお金が行き交い、とても大金持になった気分にさせてくれるゲームだ。でも最後に子供をお金に変えたり、一発勝負で大富豪になるか、ど貧民になるかをルーレットで賭けるという、良く考えたら教育上あまりよくないゲームだった気がする。

 のぼせた。久しぶりの日本食にのぼせた。両替を終えて一安心すると、次は飯だ。ホテルのフロントに高級日本食レストランの案内がでている。大量の札束を抱えて、少し気が大きくなっている僕は、ふらふらと引き寄せられるようにその店の暖簾をくぐっていた。おにぎり、味噌汁、魚の味噌焼き、それに野菜を豚肉で巻いたものを油で揚げたものを頼んだ。締めて130元だった。そういえばその前にキーンと冷えたカールスバーグも飲んだっけ。むさぼるように食ったが、最近胃が小さくなったようで、どうしても全部食べられない。そこで、思わずおにぎり一個と野菜の肉巻一個はお持ち帰りパックに入れてもらってしまった。僕が帰ろうとすると、注文していないフルーツ盛り合わせが出てきた。聞けばサービスだという。さすが高級日本食レストランだ。ちなみにレシートを見るとみんな12%引きになっていたのはどうしてだろう?

 のぼせた。この街の暑さにのぼせた。強い日差しに加えて、湿気がすごい。もう蒸し風呂状態だ。ホテルを出て、トンカさんに頼まれたポラロイドのフイルムを買うために道路を歩いているだけでもうバテテしまう。途中冷たい飲み物をどんどん飲んでしまい、それが瞬く間に汗となって僕の体に不快感を与える。ホテルの中やデパートの中は冷房がギンギンに効いていて、外の気温とあまりにも差があるために体の調子が狂ってしまう。最後の方は街を歩いているだけで、本当に物理的に体がのぼせた状態になって、体がフラフラした。所要を全部終えて、ようやくバスターミナルに戻って来ても、そののぼせた状態はおさまらなかった。けれども1時間ほど遅れてバスが出発して、窓から風が吹き込んでくると、体の方は楽になって、ようやく普段の自分に戻った。とにかくこの4日間のあわただしいいろいろな用件を、やっとことで全部かたずけたことで、僕は本当に安心した。





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最終更新日  2012年04月10日 07時39分11秒
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