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第21話「歩くゴミ」あらすじ……アコはゴミ収集車に自分のゴミを渡す。その中に子供の頃の熊のぬいぐるみがあった。一方、バイロックではトランがマリアの次元虫を取り上げて投げる。落ちたのはアコのぬいぐるみが運び込まれたゴミ処理場だった。いくつものゴミをつけてゴミ次元となったアコのぬいぐるみは街に出るが、いいことをしてもその姿から人々に石を投げられてしまう。駆けつける竜たち。アコはそのゴミジゲンが、子供の頃とても大切にしていたぬいぐるみだと気がつく。ゴミジゲンもまたアコのことを覚えていて、彼女になついてしまう。迷惑がるアコだが、おなかをすかしたゴミジゲンのために一肌脱いで、ゴミ処理場で暮らして生きるように、そこの人に頼む。そこに外からまだ新品の服を投げ入れている業者の人間がいることを知る。ゴミジゲンの反撃に這々の体で逃げ出す業者の人間。基地に戻ったアコは小田切長官が、ゴミジゲンを危険視していることを知るが、アコはそれを否定する。その夜、ゴミジゲンにやっつけられた業者の人間がやってきて、ブルドーザーでゴミジゲンのいる家を破壊してしまう。街ををさまようゴミジゲンの前に、マリアが現れ、姿形でゴミジゲンを差別した人間を復讐したくはないかと誘いかけ、ゴミジゲンを巨大化させてしまう。巨大化したゴミジゲンは優しい心を失い街を破壊する。そのことを知ったアコは苦渋の思いでジェットイカロスでゴミジゲンを倒す決断をする。ゴミジゲンとの戦いの中、ジェットイカロスは倒れてしまう。そこに取り残された子供が泣いているのを聞きつけたアコは外に出て駆けつける。子供を助けた彼女は、ゴミジゲンの攻撃で崩れてきたコンクリートの下敷きになる。ゴミジゲンは子供が持っていたぬいぐるみを見て自分を取り戻し、コンクリートをどかしてアコを助ける。だがそこにマリアが現れ、ゴミジゲンを倒してしまう。アコたちは、ゴミジゲンが暮らしたゴミ処理場に墓を建てる。そしてそこの主とともにゴミジゲンの死を悼む。だがそこに再び新品の服を投げ入れる業者が。アコは彼らに向かって「バカヤロウ」と叫ぶ。感想……アコがメインの話しで、内容はよくあるパターン。アコがぬいぐるみを捨てた時点でだいたいの想像はついてしまった。ゴミジゲンが出来損ない扱いされるというのも定番だしね。敵がヒーローたちになついてしまうと言うのも、よくあること。見てきた戦隊の中で印象に残っているのは、ボウケンジャーかな。ある意味、この段階でいろいろな話のパターンは出尽くしているのかもしれないと思った。それをいかに料理していくのかが、これからの戦隊の課題なのかも。とはいえ、やっぱりジェットマンは画期的な作品といわれる理由がわかる。普通なら、ゴミジゲンの死を悼むところで終わっていると思うのだけど、この作品の場合、再び業者が新しい服を捨ててそれに対してアコが叫ぶというシーンで終わっている。これだけで、何も解決はしていないのだけど、ただのヒーローものではないなと感じさせる作り方だった。それにしても十年以上たつのに、今も同じ問題を抱えているとはね。まったく進歩していないというか……。
2008.04.17
昨日、最終回の感想をアップしましたが、今回は、全体を通してみての印象をちょっと項目別に。◆キャラクター正直、印象が薄い。個性がはっきりしないというか……。ジャンはあの独特な言葉だけが印象に残っていて、前向きであるのはわかったけど、なんかただそれだけで、すべての性格があのジャン語にしかない。ジャン語を取り払ったら何も残らない。ランはいてもいなくても困らない感じがする。それはレツも同様で、なんか彼を印象づけるようなエピソードって何かあったかな。ランはお見合い話があっただけのような感じだし、たぶんその前に、彼女がメインになる話がいくつかあったはずなんだけど、でも印象に残っていない。ゴウやケンも追加戦士のわりにはメインになるエピソードはほとんどなかったし、登場してきたときはさすがに彼らがメインだったが、でも後は完全にサポート役としての立場しか与えられていなかったようで、結局わたしの印象では、彼らはゲキレンジャーではなかったということのようにみえた。ゲキレンジャーで、一番よかったキャラはメレだと思う。彼女の存在感は、敵とか味方とかを抜きにしても一番強かった。終始一貫して、理央のために存在しているところはとても好感がもてたし、その思いがちょっとから回りしてコメディのようになってしまうのも笑えたしね。また理央の存在も大きいかな。何か重いものを背負っていて、何かを必死に求めている姿は、むしろ彼の方が戦隊のヒーローにふさわしいのではないかとさえ思えた。とにかくゲキレンジャーはキャラクターの設定を全く活用していなかったと言ってもいいかもしれない。キャラクター同士で葛藤させることもできたのにすんなりと流れてしまったしね。◆物語全体の物語から見ると、あまりいいものとは言えない。まず、敵が存在が、主人公たちを遙かに凌駕している。力がというよりも、物語の要素となる部分がゲキレンジャーたちよりも理央たちの方が魅力的だった。むしろ、話を理央をメインにした方がもっとも楽しめたのではないかとさえ思ってしまう。強くなりたいがために、悪の力を手に入れその頂点を極めようとしていくところとか、その後ロンに利用されていたことを知って、ロンと戦うことになる過程を見ても、動機がはっきりしているし、目指すべきところがはっきりしている。一方ゲキレンジャーはというと、何のために戦っているのかがわからない。心を磨くために獣拳を極めようとしているのはわかるのだけど、でもそれがエピソードとして見えてこない。拳聖たちの修行も正直生ぬるいものだし、むしろ自ら見いだしていく過程がほとんど見えていない。少々激しいことをして、はいこれで極めましたという感じで。これはゲキレンジャーの話全体に言えることなんだけど、たとえばジャンたちがもう一段階上にいくときに、いくつかのエピソードを重ねることによって彼らがそれを自ら体得したと言うことを表現すればいいのに、そういうことは全くしていない。別のたとえで言えば、素人が書いた小説のようなもの。それはどういうことかというと、肝心なテーマなどをすべて「地の文」で説明してしまっていると言うことなんだよね。それでは小説にはならない。今、たまたま「幻星神ジャスティライザー」を見ているのだけど、互いに好きあっているなぁとわかる人たちがいたりするのだけど、彼らは決して直接告白なんんかしていない。ただ何気ない仕草やエピソードを重ねていくうちに、その思いが見ている側に伝わってくる。ゲキレンジャーたちにもそういう作り方ができないはずはないと思う。ジャンたちが何か新しい技を習得する必要がある場合なら、その前に今までの技では通用しないことに気がつかなければならないし、それを得るために自ら悩む必要がある。その上で修行して、体得すべきだったと思うのだが、そういう物語の法則があまり生かされていない。また今回特にひどく感じたのは、アクションとドラマの分離。なぜ全員でドラマに関わらないのだろうと何度も思った。なぜかドラマ部分には彼らのうちの一部しか関わっていなくて、ほかの人たちは意味もなく戦っているというか、ドラマ部分が終わる時間稼ぎをしている感じで。アクションとドラマを融合させて話を進めていくこともできるはずなのに、今回はまるで複数の人物を動かすことができない人が作った作品のようでメイン以外はドラマ部分から排除されてしまう。しかも戦いも意味はさほどないし、敵は早々に意味もなく退却していく。確かに一人ぐらいは余裕を持って疲労困憊しているゲキレンジャーたちにとどめを刺さずに引き上げても悪くはないけど、それがほぼ毎回だとね。もっとも問題だったのは、敵が一般人を攻撃する理由として、絶望と悲鳴で世界を満たすようなことが目的らしいんだけど、全くこれが意味をなしていない。それでどうなのという感じで。敵の目的がはっきりしなければ敵を倒す意味が薄れてしまうんだよね。そういう意味でゲキレンジャーの目的が中途半端だった。後半にしてもクライマックスになりそうな話をいくつも続けていて、これではせっかくの話がぶちこわしになる。というのも、盛り上げるためには、物語の谷間が必要で、クライマックスばかり並べれば、本来なら波形になっている物語の線は、山ばかり並ぶことになってしまい、それは結局平坦な線と変わりがない。戦隊はすでに30作品以上作られているから、ネタも限界がきているのだろうか。だから作り手としては違ったものをと思い、ジャンに特別な言葉をしゃべらせたり、理央たちやメレのような存在を作り出したのかもしれないけど、はずしていい定番と、はずしたらいけない定番があるのを理解していなかったのではないかな。長い歴史ある作品だから、新しいものを作りだしていくのは大変だと思う。でもこれは必ず終わりのあるものなのだから、大きな物語の流れにもちゃんと起承転結があるべきだし、それを支えるためには何か大きなテーマが必要だと思う。ダイナマンなら地球を守るためにジャシンカと戦うとか。結局、みんな地球を守るために戦っているんだよね。そのためには敵が地球を侵略してくれなければ困るんだけど。そういう意味でいいなら、ロンが正体を現すタイミングが遅かったと思う。もう少し早く彼の本当の目的がわかっていれば、マクたちの存在ももっと違う意味で作品に生きたのに。
2008.02.11
第49話「修行その49 ズンズン! 獣拳はずっと……」「やっと終わったか……」と言うのが第一印象。こういう感想を持つのも珍しいのだけど。せっかく一年間、やっていたのに「もう終わるの?」でもなく「これでもう終わりなんだなぁ」ではないというのが、悲しい。そこまで至るのには、この一年間の作品自体の作り方が問われていると思うんだよね。とりあえずこの回は、アクションもいっぱいあったし、おもしろかった。ジャンが一人旅立っていくシーンも、彼の前に続く道を見て、エンディングテーマのイメージがそこにあるという感じだったし。ただ彼が旅立つ理由はわからなくもないのだけど、でもそこに至るまでの過程も描いていれば、たぶんもっと感動できたと思う。これはボウケンジャーのラストの印象と似ていて、ボウケンジャーの時も、暁が宇宙に冒険していくのがあまりにも突然すぎてとまどったし。ロンとの戦いの最中に、臨気を得た三人が、マクたちから奥義を教わるシーンも、それまでの過程でマクたちがロンが自分たちを操っていたことを知ってなどというシーンがあれば、すんなりと入っていけたのだけど。でも帳越しに、彼らの本当の姿が影絵のように見えたのは、なんか少し切なかったな。それを見せることで、心を変えたと言うことを示したのかもしれないけど。それならそれでいいけどね。また追加戦士であるゴウとケンの存在はあくまでも追加戦士であり、ゲキレンジャーの一員とは見なされていないのではないかと思ってしまった。あの二人はゲキレンジャーのサポート役だった感じがする。最後のおいしいところもあの三人が持って行ってしまったし、結局、ゲキレンジャーは三人が主人公だったのかかもしれない。それなら、ゴウやケンの扱いと彼らの扱いが違うのも納得できる。そして最後はそれぞれの行くべき道も示されたし、この回はそれでよかったと思う。エンドロールの後のシーンはなくてもよかったかなとも思うけどね。全体的な評価としては、ガオレンジャーやゴーゴーファイブのようにDVDを買ってまで見たいとは思わない。また時折、無性に見たくなるようなデカレンジャーやアバレンジャーのような感じももてないかな。メガレンジャーは一番バランスのとれた作品で、DVDがほしいと思ってはいるのだけど、なかなかチャンスがない。一年前はあまりいい評価をしていなかったボウケンジャーだったけど、時間がたっても、また最初から見てもいいなぁという気分になっている。最初から見れば、それまでの評価も変わるかもしれないし、見た違う見方ができるかもしれない。それは、ゲキレンジャーにも言えることで、時がたって改めて連続して見ていくと、評価は変わるかもしれないけど、今わたしの中で、ゲキレンジャーはボウケンジャーの下かな。登場人物たちの印象が薄いし、シーンもあまりよく覚えていないのが多い。最後にいろいろと持ってきたのがよくないと思うのだけどねね。次の炎神戦隊ゴーオンジャーは年齢層が下がった感じがするけど、その分単純に楽しめるかな。なんとなくカーレンジャーを思い出してしまうのだが……。
2008.02.10
第48話「修行その48 サバサバ! いざ拳断」今回はちょっと衝撃的だったかな。メレと理央がああいう形で去っていくとは思わなかったけれど、でも理央を迎えるメレと、ともに並び歩く理央の後ろ姿を見て、あの二人の物語は完結したんだなと思った。終わり方は悲しいし、何もああいう形で終止符を打つこともなかろうとは思うのだけど、ああいう形にした以上、ああいう終わり方でよかったとは思う。ただ無意味に人が死んでいくのはあまり好きになれないし、殺すのなら、その必要性が十分感じられるようにしてほしいと思う。そして一度死んだ以上、特別な理由がある以外、復活してほしくない。ああいう終わり方をした以上、理央とメレが生きてよみがえるということはないと思うのだけど。ただせっかくの感動シーンではあるのだけど、ほかのやり方だともっと盛り上がることができるのにと思う。とにかく素材はいいのに、料理の仕方がとてもまずいというか……これはゲキレンジャーの話を通していえることなんだけど。まず拳断の理由に説得力がない。臨獣殿が悲鳴と絶望を手に入れるために人々を苦しめてきたというのだけど、一体いつそんなことしたの? と思わず突っ込みたくなった。彼らは滅多に一般人相手に、何かしたりしないし、そういう描写もほとんどなかった。最初のうちにいくつかあったけど、それほど印象に残る物でもなかったし、何より悲鳴と絶望を集めることで何をしようとしていたのか、元々の目的がはっきりしていないから、そのこと自体が現実感がない。現実感がないのに、その上に何かを作り上げようとしても、それはみんな絵空事になってしまう。結果、せっかくの感動も薄れてしまう。まあ、それは置いておいたとしても、拳断と理央たちの最後を同じ回のするのは、よくないと思う。それぞれおいしい料理なのに、味わうまもなく次々と口の中に放り込まれている気分。拳断の時に、理央たちに対してレツとランが必死の思いで戦う姿をもう少し見せるべきだったし、ろくに苦労していないのに、理央たちが彼らの拳を何もせずに受けようとするのも、感動を薄れさせる。特に理央の最後を予感させる行動だし、そのせいで理央の最後がすでにあの時点でわかってしまったのはとっても損だと思う。また拳断であえて戦うのなら、レツとランに戦いの中で理央たちが何かを教えるという形の方がよかったと思う。その直後にロンが登場してきても悪くはないはず。
2008.02.03
第47話「修行その47 ピカピカ! 俺の道」ゲキレンジャーで初めて、時間を忘れてみることができた回だった。定番的な話の運びなんだけど、理央とジャンたちの共闘がよかったし、理央が自分の意志で幻獣の力を自分の中から追い出したことシーンもよかった。もちろんジャンと理央が殴り合ったシーンも説得力があった。操られていたとはいえ、理央の持つ感情は理央のものだと告げるジャンもかっこよかったしね。ただ相変わらず、ジャンと理央、その他のゲキレンジャーと言う感じで、二つにわけてしまうのはどうかと思うけど。この話のメインであるジャンと理央のシーンにも彼らがちゃんと絡むことができればとつくづく残念に思う。それにしても1月あたりから、話が次第におもしろくなっていくんだけど、もうじき終わってしまうのに……と本当に残念。こう見ると、ゲキレンジャーもおもしろくなる要素がたくさんあったのに、それを出し惜しみしていた上に、扱い方がまずくて、作品が気の抜けた物になった感じは否めないかな。
2008.01.28
第46話「修行その46 ギャワギャワの記憶」今回はジャンと理央の記憶が明らかになっていく話。理央の謎も、マクがなぜ変心したのかも明らかになるという回だった。謎解きの部分で、なんかすっきりした感じがしたので、アクションが少なかったりとかはあまり気にならなかった。ロンの目的もただ「退屈しのぎ」というのではなく、あと2話で何か違うところにいってほしい気分なのだけど。今回、主人公はジャンというより、理央とメレだった。メレの思いがとても印象に残っている。そして意外だったのは、理央がメレをかばったこと。あそこまで彼女のことを思っていたとは気がつかなかった。彼の中でメレがほかの者たちとは違うところにいるのはわかったんだけどね。何かほかにも重要なことを書こうと思っていたのだけど、電王を見たあとで、電王の最終回の感想を書いているうちに忘れてしまった。とにかく次回が楽しみ、かな。
2008.01.21
第45話「修行その45 ピキーン! 宿命の対決」ゲキレンジャーも残すところ、あと4話。どういう形で決着をつけるのか、ある意味楽しみでもある。今回の話も、この話としてはそれなりに面白かった。ただ全体を通して見たらどうなのだろう? と首をかしげたくなる。というのも、せっかく苦労して身につけたゴウの必殺技なのに、理央には通じず、あれだけでおしまいのようだし。そもそも彼らが何か努力して技を取得したというのは、そうないように思えるのだけど、力を手に入れたいという思いと、その努力がはっきりと目に見えたのってゴウのこのシーンぐらいのような気がする。一応、ジャンたちにもそういう機会はあったはずなのだけど、想いが足りなかったのか、あまり印象に残っていない。またこの話もそうなんだけど、12月に入ってからのゲキレンジャーって、ジャンだけが一人主役という感じがする。レツやランは正直添え物的な存在で、これが戦隊の作品なのだろうかと思ってしまう。戦隊物は、複数のヒーローたちがそれぞれ活躍し、輝くことに意味があると思うのだけどね。一人のヒーローが活躍するのは、仮面ライダーという物があるし、もっとも最近の仮面ライダーは複数のヒーローだけど。今回もジャンと理央の戦いにレツやラン、ケンなんかは完全に傍観者。そこにいる意味がない。今回の戦いを通しても成長しているのは、ジャンとゴウだけという感じだし。ジャンの生い立ちにも謎がある以上、彼がメインになりがちなのは、わかるのだけど、それにしてもなぜに、終わる直前になって、いろいろと盛り上がりそうな要素を入れてしまうのだろう。もう少し分散させれば、もっと作品全体が面白いものになるのに。
2008.01.13
第44話「修行その44 ワフワフ! 父ちゃんのメロディ」今回はまあまあ面白かった。ジャンとスウグのあいだにも決着がついたし、ちょっと定番で甘い気もするけど、今までの課程から見て、ああいう感じだと、ほっとするというか……。真逆に、様々な思いをのりのこえて、スウグを倒すことでもう一段階ジャンがうえに進むという手もあったのではあるけど、それだと少し悲しいか……。今回はそれぞれメインとなる場が三カ所あって、どうなるかと思ったのだけど、比較的うまくまとまっていたと思う。ジャンとスウグとの戦いの場に、ほかの仲間たちが、本当はいるべきで、ジャンが変わっていく姿を目撃させるというのがベストではないかとも思うのだけど、それでも今回はまあいいでしょう。レツたちが退治した敵は少々弱すぎたけどね。ただ、いままで戦いと話がリンクしていないことが好きではなかった理由が今回の戦いを見て、わかったような気がする。今までは、メイン以外のメンバーの戦いは、彼らだけではけりがつかなかったことではないかと思う。その話のメインのメンバーが最後にやってきて、今まで戦ってきた敵を倒してしまっていたから、ほかの人たちがどうしても添え物に見えていたのでしょう。今回、レツたちはしっかりとけりをつけていたし、でも巨大戦はケンしか活躍できなかったけどね。それと、話がそれぞれに充実していた感じはある。もちろんジャンとスウグの話がメインではあるのだけど、ゴウの思いもちゃんと盛り込まれていて、次の伏線になりそうだし、またロンの存在も謎めいていて少し楽しみかな。理央の子供の記憶がどう絡んでくるのか、その謎を制作者側が忘れていなければいいのだけど。
2008.01.06
第43話「修行その43 ハピハピ! メリークリスマス、押忍」前回の終わりにゴウの態度が少し変だったから、その流れで行ってくれるとうれしいと思ったのだけど、やはりクリスマスと言うことで、そのままの流れではいかなかった。ちょっと軽い話を持ってくるには、中途半端な流れという感じがする。それもまあ、仕方がないんだけどね。でも残念ながら、今回の話はあまりおもしろくなかった。ケンがメインなのはよくわかるのだけど、ほかの面々がまるでその話の流れに絡んでこない。戦いのシーンも話の流れとは全く分離しているし、なぜうまく混じり合わせることができないのだろうか。メインとなる人物以外の置き場所がないから、彼らには戦わせているという感じで、こんなに戦いとストーリーが分離している戦隊は初めてではないだろうか。ほかの戦隊でも、戦いのシーンを急遽付け加えたというのがわかるものもあるけど、それは毎回ではないし……。ゲキレンジャーは毎回戦いのシーンを付け加えているか、メイン以外の人間を扱えないから別に回しているという感じがする。
2007.12.23
第42話「修行その42 ワッシワッシで乗り越えろ!」パソコンの入れ替えやらその後の不調などで、なかなか感想が書けなかったけど、遅ればせながらようやく書くことができました。ジャンの物語としてはそう悪くはなかったけど、ちょっと作り方が浅い感じがしたかな。ロケットの写真を見て父親の愛情を感じるというのも、なんか簡単な感じがして。シャーフーの言葉もあるから、悪くはないのだけど、もう少し村での生活が感じられるような映像があればよかったのかもと思う。村が崩壊してしまったから、そういう名残はないの当然なんだけど、ロケットを手にしたジャンにかぶるように、滅びた村の様子が一瞬でもあればよかったのに思う。ジャンに記憶がなくても、シャーフーには村の記憶があると思うし。いやただ単に、大葉さんがあのシーンしか出ていないというのが残念なだけなのかもしれないけど。今回のアクションはジャンだけが目立っていた感じだね。ジャン一人で倒してしまったようなものだし。これで戦隊をくんでいる意味があるのかと思ってしまうのだが。だが今回はジャンがメインになるのも話の流れから言って仕方ないけどね。それにしてもゲキレンジャーの面々よりも理央やメレ、ロンの方が、主人公たちよりも印象深いというのはどういうものだろう……。
2007.12.22
第41話「修行その41 ズシズシ! もういやだ」今回はちょっと微妙。前回の大葉さんのシーンがなければ、評価は下がったかも。今までジャンがお気楽だったから、今ごろになって、戦いを拒否するのはなぁ……。轟轟戦隊ボウケンジャーでも最後のほうで、ボウケンプラックの真墨が離脱したけど、あれもあまり好きにはなれなかった。今回は、みんなが戦っているのに、戦いを拒否しているって言うのが、どうも気に入らない。また彼を再び前向きにしていくのが、仲間たちの絆ではないと言うところにも問題有りだと思う。都合のいいところでシャーフーを出したら、自分たちで、助け合い、刺激し合って高めあっていくことができなくなると思うのだけど。ああいうところは、ゴウが彼を引っ張っていくとかした方がいいと思うのだけどね。家族のぬくもりを求めていたというのなら、前もって伏線をばらまいておくべきだと思うのだけど。仲間たちが家族との絆を確かめているときにちらりと寂しげな様子を見せたりしたら、もっとこの一連の話も生きてくると思う。今回、大葉さんのシーンは前回と同じだったけど、でもなんかすごく濃い感じがするシーンだった。感情のメリハリがゲキレンジャーたちの面々よりもはっきりしているというのかな? あのシーンだけでもなんか戦隊ヒーローの雰囲気を感じた。今の役者さんの演技って、あっさりしすぎているのかも。
2007.12.09
第40話「修行その40 頭、バカーン! 衝撃の事実」今回は面白かった。ジャンの秘密がわかったし、何よりダン役の大葉健二さんに思わずうっとりしてしまった。若い頃の映像は、アクが強くて、典型的なハンサムとは言い難かったのだけど、年齢を重ねた今、彼がとてもかっこよく見える。申し訳ないけど、ゲキレンジャーの面々よりも数段もかっこいい。あくの強い感じに渋みが加わっていい味になっているんだろうな。若い頃は二枚目とはちょっと言い難いなぁという役者さんでも、年を重ねるととてもかっこよく見えることがある。女性にしてもそうだし。いま、9時台、10時台のドラマはそれこそ若い役者さんばっかり出ているけど、もう少しいろいろな役者さんを出して、まず脚本ありきでドラマを作っていくと面白いのではないかな。日本では、海外ドラマのようのERとか、C.S.Iのような重厚なドラマはできないのだろか?これから配役を決めるときは、みんなオーディションで決めるといいのかも?ゲキレンジャーの話からずれてしまったけど、ジャンの父親が、ダンでありそれがスウグだというのはわかったけれど、謎はまだたくさんある。ダンは誰に闇討ちにあったのかとかね。そのあたりが気になるところ。次あたりで、解明するといいのだけど。またジャンが肉親の愛を求めているというのがわかったし、そう言えば、ジャン以外はみんな家族がいるんだよね。それが挿入されていたせいか、ジャンの気持ちがとても切なく感じられたな。でもスウグは何となく、ジャンのためにジャンと戦うようなところがありそうな感じがする。さて次回はどうなるか楽しみ。
2007.12.02
第39話「修行その39 ウロウロ! 帰らない子供たち」今回はとても面白かった。メインは美希という感じで、美希のその強さぶりが爽快だった。変身前のメレを打ち負かすほどの強さを見せたり、なつめとの喧嘩の原因もくだらなかったけど、それがかえっておかしかったし。とどめはケンから繰獣刀を奪い取って、自分でサイダイオーを操って、しまいには彼女が敵を倒してしまって。息抜きの回にしてはたっぷり楽しめた。彼女がサイダイオーで敵を倒すときのいいわけも、子供たちを危ない目に遭わせたという理由だし。母親ならって言う感じ。ゲキレンジャーの面々はこの回はすっかり存在感がなかったし。ジャンが美希にくっついていたのは、いないと完全に主役を食われるからだろうけどね。あまり意味はない存在だったけど。せめて最初のシーンで、なつめがジャンの部屋に転がり込んだときに、ジャンはなつめと一緒にいるのはちょっとまずいと思って、レツかゴウの部屋に行こうとして、ランの部屋に入って、一騒動があっても面白かったと思う。その騒動の後、中をのぞいたらなつめがすやすやと眠っていたというシーンにつなげていけば、ゲキレンジャーたちの存在も、もっとしっかりしたのかも知れないけどね。次回は、話の転換点のようで、少し楽しみ。ジャンのことが何かわかるのかも。ゲキレンジャーの東映の公式HPで大葉健二さんの姿を見たけど、かっこいい。
2007.11.25
第38話「修行その38 ビバビバ! もう一人のレツ」今回は定番の一人二役の回だけど、今回は二人一役。というのもレツ役の俳優さんが双子だからなのだけど、せっかくの双子なのだからもう少し互いに絡むシーンがあってもよかったかなと思う。ラストのほうで、ゴウも一人二役でやっていたのだけど、それはさすがに別の人が後ろから映す形だった。レツは同じフレームでそれぞれ顔を見せることができたのだけど、それは双子のなせる技で、でももう少しそう言うシーンが多いとよかったと思う。レツがメイン回なのに、最後のおいしいところはゴウが持って行ってしまった感じだし、偽物のレツがいなくなったら、ジャンとランは外に追い出されて、それ以降活躍なし。確か主人公たちなのにね?でもレツとゴウの物語と見れば、それほど悪くない。彼らの生活の一端も少し見えたし。それにしても彼にはいつも何かを食べているね。それとは別に、臨獣殿側の「悲鳴と絶望を集める」ということもとってつけたような感じがする。「悲鳴と絶望」を集めてどうするのか? なんのためにそれを集める必要があるのか、その目的がはっきりしない。敵の達成すべき目的がはっきりしないと、それに対抗するヒーローたちの存在意義が薄れてしまうのではないだろうか。「悲鳴と絶望」を集めるということでなら、リュウケンドーの人々のマイナスエネルギーを集める行為に似ている。リュウケンドーの場合は、それよって魔王の復活という目的があったから、ジャマンガ側は必死になっていたのだけど、ゲキレンジャーの場合はそれがまるで見えてこない。マクがやりたがってていた激臨の大乱はどうやらあれで終わりのようだし。新しい敵、幻獣拳使いも、もう少し早く出てくるとよかったと思う。あとワンクールほど終わるし、これから話をまとめていかなければならないのに、幻獣使いという新たな存在に対して、うまく話を進めていくことができるのかな? 終わり頃まで謎解きをやっているのではないだろうか。物語としてきちんとしめられないような気がする。
2007.11.18
第37話「修行その37 ギャンギャン! お見合い問答無用」今回はランのお見合い話が一応メイン。お見合い話は結構、やっているようで、でもそのほとんどが女性陣なのかな?印象に残っているのは鳥人戦隊ジェットマンの天童竜のお見合い話。彼の出身地もわかったし、なによりそのお見合い話に絡んでの仲間たちの妨害の様子が面白かった。実は予告でお見合い話であることを知って、今回もそう言うのを期待していたのだけど、そう言う意味では期待はずれに近いかな。それでも仲間が絡んだという面では今までのゲキレンジャーとしては評価してもいいのだろうけど(誰かがメインになると他の仲間が絡むことなく終わるシーンが多いから特にそう思う)それでも遊びの回なら、もう少しはじけてもいいと思う。ただ前回と今回、遊びの回が続くのは無駄と思うのだけどね。内容を見ればわかるのだけど、前回も今回も遊びに徹していると言い難いから少々やっかいではある。だからはじけることができないのかも。また同時に、遊びの様子がありすぎるから、これからシリアスに向かうはずなのに、のめり込めないんだよね。この回は、幻獣拳使いの正体が露わになる回なのにね。もう少し比重を理央たちのほうに振り向けて、敵側の状況を説明をしてしまってから、それに向かっていくゲキレンジャーの活躍を書いていくほうが、まとまりがいいように思えるのだけどね。次回はレツがメインで、これも定番と言っていいのかな? もう一人のレツが出るという話のよう。二人一役をやるときは、普通なら合成したりするのだけど、今回は俳優さんが双子なので、その必要はないらしい。
2007.11.11
第36話「修行その36 ムキュムキュ! 怪盗三姉妹」あまり期待はしていなかったのだけど、それでも、遊びの回なら今までの戦いのことなど忘れるぐらいはじけたものだったらいいのにと思っていたのも事実。でも今回はつまらなかった。怪盗三姉妹との話に5人が絡むのなら、きっと面白いものができたと思うのだけど、レツと二人の拳聖しか絡まないし、ほかのゲキレンジャーは、スクラッチにいるだけでという感じで。わからないのはこれがただ息抜きの回なのか、それとも総集編の回にしたかったのかということ。レツのほうでは息抜きの回に見えるのだけど、ジャたちのシーンでは回想シーンが流れていた。話がうまく絡んでいなかったために、なんかとても中途半端な感じがする。もしこの回が総集編も兼ねているのだとしたら、同じように一人だけ外れた状態で、総集編としての話が進む電磁戦隊メガレンジャーがあるけど、あれはレッドの健太が、部の大掃除をさぼったことから、彼がひとりはずれている状態。そしてほかの仲間たちが大掃除をしながら、健太が残していたものを見つけつつ回想シーンが出てくるという感じで、離れているからといって話に参加していないという感じはなかった。でもゲキレンジャーは……ちょっと無理がありすぎのような気がする。戦隊シリーズは5人の活躍が一つの楽しみなんだと思う。それぞれの個性の違いがぶつかり合ったりしていくのが面白いと思うのだけどね。もしからしたらスタッフのモチベーションが下がってきているのではないだろうか。また公式HPをよむと、13人の幻獣拳使いが出てくるらしい。36話+13人=49話。おそらく1話につき一人の幻獣拳使いが出て、それで最終回に行くという感じかな。なんか盛り上がりに欠けそう。
2007.11.04
第35話「修行その35 ギュオンギュオン!獣力開花」今回もまあまあ楽しかったかな。いろいろと言いたいことはあるのだけど、まずは次の展開の期待でとりあえず普通よりちょっと上と言うところ。前回、激魂を受けてジャンたちが重力開花したシーンは映像的にはきれいだったのだけど、今回見て、確かに強くはなっていると思った。でもやっぱり強さは自分以外のところから与えられるという感じがゲキレンジャーには多すぎないだろうか? ジャンたちはあまり苦労して次の力を身につけていないように思える。また理央とジャンの対決シーンでも、あれはある意味とても大切なシーンなのだし、全員で絡ませるべきだったのではないかと思う。ゲキレンジャーはジャンとリオが主人公の話ではないと思うのだが、ああいう作り方を見ているとマクと戦っていたレツたちは単なる脇役にしか見えない。彼らも含めてゲキレンジャーなのだし、次の展開に重要なシーンなのだから、全員で立ち会っているべきなのではないだろうか?マクとの対決にしても、ジャンだけが強くなったように見えるし……。また巨大化したマクとの戦いが、その直前にラゲクとロンの重要なシーンが入っていたために、かすんでしまった。しかもその戦いのシーンでは、サイダインと合体したりするシーンもあったのにね。あまりにも盛りだくさんにしすぎたのかな?
2007.10.28
第34話「修行その34 ゴワンゴワンのダインダイン! 獣拳巨神、見参」今回のメインはケンのよう。でも相変わらず、話が分解している。と言うか、ケンの話と、ジャンたちの話がうまく連動していない。それぞれ二つの場所で行われているからしかたないと言えばそうなのかも知れないのだけど、何とかならないものだろうか。ケンのほうの話は意外と好きなんだけどね。その話にジャンたちを絡ませるかたちだったらもっと面白い思ったのだけどね。今回、ちょっと驚いたのはサイダイン。操縦の仕方というのも今までになかったものだし、腰のあたりでひねって立ち上がるというのも、いいまでにはない変形。そのあとのCMで見たら、いちばん高そうな感じだけど、作りとしてはよくできている。とりあえず次回が楽しみ。
2007.10.21
第33話「フレフレガッチリ! カンフー忠臣蔵」冒頭のシーンはも、なんか本当に時代劇でよく見る光景がそのまま、という感じだった。そして橋を渡る人に、いつなのかと聞いて「元禄十五年師走」とこたえるのを見て、思わずのけぞってしまった。間違いなくこれは忠臣蔵だと。年号まではっきりわかっていて特に分かりやすいイベントって、これぐらいだけどね。享保の改革とか、桜田門外の変とか、大政奉還とかの年代を言われても見ているほうとしては、いまいちピンと来ないのは確かだけどね(その当時、それらの事件は大きなことだったのだろうけど……)でも忠臣蔵をやるのなら、12月に放映したほうがよりよかったのではないかと思うのだけどね。それはちょっと贅沢すぎるかな。贅沢といえば、さすが東映と言うべきか、「ラストサムライ」にも出ていた福本清三さんが、清水一学で出ていてちょっとびっくり。特徴のある人だからすぐにわかったけどね。でも名前は調べなければ出てこなかった。時代劇ではよく見ていた顔で、いつも切られていて、でも顔は不思議とすぐ覚えられることができるほど特徴があって。本当にそのシーンはちょっと贅沢な感じがしたかな。メレ役の人は、現代的な話だと、なんかその他大勢にまぎれてしまいそうなかんじなんだけど、時代劇だと目がはっきりして日本髪がよく似合っていた。ジャンとケンにカツラをかぶせなくて正解だったし、ランはあまり似合わない感じがしたな。そして今回は久々にゲキリントージャとなって共同戦線を張ったし、終わりのほうでは大変なことになっていたし。要するに獣源郷を燃やすためには、彼らは邪魔だったから江戸時代に飛ばしてしまったという感じかな。でも思ったほど悪くはなかったので、いいことにしましょう。次はどうなるかな?
2007.10.14
第32話「修行その32 ゾワンギゾワンゴ! 集結、獣源郷」今回は今までの中で一番面白かったような気がする。ゲキレンジャーたちの登場は少なかったのだけど、それでも充分に見応えがあったし、何よりCMに入って、もうこんな時間なんだと、気がついたのは、ゲキレンジャーでは初めてではないかな。獣拳のエピソードが思いの外、面白かったし、マクたちとシャーフーたちの因縁というのも、はっきりしたし。前にマクたちが激獣拳の裏切り者であることはわかっていたのだけど、今回それがどういうものなのかはっきりした。そして獣源郷の意味もわかったし、またシャーフーたちも正義のためとはいえ禁断の技を使ったために、それ以上先に進んで極めることができないというのも、シビアな感じがしてよかった。マクたちとシャーフーたちはある意味、同じなのかも。正義側と悪側という面があるだけでね。ゲキレンジャーたちがいなくても、話が面白い。というとちょっと語弊があるかな?ただ次回がちょっと心配。予告ではタイムスリップして、そこの時間での話のようなんだけど、せっかくストーリー的に盛り上がっているのに、いきなり本筋と違う話をすると、せっかく盛り上がったところが落ちていきそうな気がする。あと1、2話は、本筋の話をしてほしい。江戸時代に飛んだ話が、口直しの話にならなければいいのだけど。たぶん、ここに江戸時代の話を入れたのは、イベントの関係なんだろうけどね。
2007.10.07
第31話「修行その31 俺たちムニムニ!」今回は戦隊らしい感じが出ていたと思う。メインはジャンとケンの二人。その二人が、バスケが上手だけど、人とうまくかかわれない少年と出会い、その出会いを通じて少年が変わっていくという話。そこのところを重点的に見せていたわけではないのだけど、最初と最後のシーンの違いで、少年の変化を感じ取れる作りだったからまあいいかと思う。臨獣殿の方も、全体のバランスとしてはちょうどいい感じだったし、あれがもう少し長いとどちらがメインかわからなくなってしまう。話自体ジャンたちの物語と臨獣分の話とはつながってはいないし。臨獣殿の方は、大きな流れの中に入っている感じで、ゲキレンジャーのジャンたちのほうの話は、どちらかというと閑話休題的なものだと思う。次回から大きな流れの中に入っていくための箸休めなのかな?また臨獣殿側が、なんのために臨獣拳の拳士が攻撃をするのか理解できない。「魔弾戦記リュウケンドー」だったら人々の絶望を集めることによって、グレンゴーストをよみがえらせるという目的があったから、彼らが人々に向かって攻撃を加えるのはよくわかるのだけど、臨獣殿はなんのためにそういうことをやっているのかはっきりとしていない。大乱を起こすのに人々の絶望が必要だとはとても思えないしね。こういうヒーローものは、敵の存在意味が本当に重要なのだと実感する。
2007.09.30
第30話「修行その30 セイセイでドウドウの女」メレと理央、ケンとゴウの話としてはなかなか面白かった。繰獣刀を巡る駆け引きで、メレの揺れる気持ちがわかるし、正々堂々と奪い取りたかったのに、結局卑怯な手を使うことになって、その後味の悪い思いが怒臨気の発現を呼んだのを見て、納得。理央の怒臨気は怒りというかゴウへの対抗心から生まれたものだけど、メレのは悲しみというかそんな感情から生まれたような気がする。ケンとゴウの関係もなかなか面白いものがあったし、妹の姿を見てあとを追うケンをこっそりつけるゴウ。その二人が抜け出すときにジャンたちに言った言葉にクスリとしてしまった。ケンがゴウの気を失わせて自分だけで、妹を助けに行くところは、ある意味おきまりなんだけど。それでも見ていて楽しかった。最後のほうのどんでん返しも、なかなかよかったと思うし。ただ毎回思うのは、この話にはほとんどジャンたちが絡まなかったと言うこと。彼らはただ戦っているだけで、アクションを見せるため、巨大戦のために存在しているのだろうかと言いたくなるほど、主人公なのに存在感がない。話がそういうふうに作られているから仕方がないのだけど、作り手ももう少し考えるといいのに。今回のストーリーにはチョウダの存在はまったく意味をなさない。巨大戦を見せるためにだけと、アクションのためだけに存在しているから、話がばらばらな印象になってしまうのだと思う。チョウダでも特別な設定があったのに、それすらろくに使っていない。むしろ巨大戦をださなければいけないのなら、チョウダとメレとロンで敵としてひとつになって、繰獣刀を奪うために、ケンの妹を誘拐して、ケンがそのあとを追い、ゴウがまたそれを追い、ジャンたちはそんなゴウの後を追う、というような形にして、この誘拐事件にみんなを絡ませるといいと思うのだけど。ゲキレンジャーは話が本当にばらばらでまとまりがない。終わりまでなんとか進むことができるのだろうか。ボウケンジャーのときは高丘映士という存在があったからなんとか最後まで見続けることができたけど、ゲキレンジャーは……。惰性で見ているという感じ。わくわく感がないんだよね。ライブマンのほうが特撮技術は古いけど、話は断然面白い。ダイナマンだってライブマンよりも古かったなのにもかかわらず、話だってたいした話ではないのにもかかわらず(時々首をかしげたくなるような話もあった)面白かった。こういうもののおもしろさは、技術の進歩ではないのだとつくづく思う。
2007.09.23
第29話「修行その29 グダグダヘレヘレ! ショッピング」今回は話としては面白かった。バット・リーの過去がわかったり、ケンのキャラクターのおもしろさを楽しんだりすることができた。ただ、25分の話にストーリーの流れが三つもあるのはいかがなものか。しかもその三つがちゃんと連携していない。第一の流れは、ケンとレツがメインとなる繰獣刀を取り戻す話。第二の流れはジャン・ゴウ・ランのアクションシーン。そして第三の流れは臨獣殿における理央を巡る話。メレの存在があるからかろうじて、つながっているように見えるのだけど、それはあくまでも見えるというだけ。前回のアクションシーンではジャンとケンがいなくて、レツ・ラン・ゴウの三人で最初の格闘戦をやっていたし。今回も臨獣殿がなんのために戦いを挑んでくるのか、今ひとつわからない。ストーリーにアクションを絡めたほうが面白いと思うのだけど、どうもゲキレンジャーは、今までの戦隊よりも人の動かし方が苦手のような感じがする。6人いっぺんにひとつのストーリーを演じ、それに絡めたアクションをさせることはできないのだろうか。
2007.09.16
第28話「修行その28 ビシビシピキーン押忍」今回は新しい仲間ケンの登場編。ゴウといい、ケンといい、ゲキレンジャーの追加戦士はちょっと今までとはないタイプ。ジャンとケンがメンチカツの奪い合いをするところから、場所が戦いの場に変わっても、まわりの状況を理解せずにジャンを追い回して、敵の戦意を喪失させてしまうところは面白かった。ゲキレンジャーは敵が勝手に戦意喪失して退却していくパターンが多いし、あまり好きにはなれないのだけど、今回の退却は、ケンがジャンのメンチカツのことしか頭になくても、猛烈に追い回しているのを見ていると、戦意喪失するのが理解できる。あまりにも下らなさすぎてね。ジャンとケンはなかなかいいコンビになりそう。今回は連ケンの紹介も兼ねているのもあって、彼が本当に中心だった。ゲキレンジャーのほかのメンバーにあまり出番はないという感じで、なんかゲキレンジャーは、5人の戦士を扱うことに苦労しているのではないかと思う。一人がメインになってしまったら、他の人はかすんでしまうし、その上、理央のことも書かなきゃならないようで……。これは勝手な推測なんだけど、メインライターの人は本当は理央を主人公に据えたかったのではないかな? そんなことはできないのだけど、無意識の中にそういうものがある感じがする。
2007.09.10
第26話「修行その26 モヘモヘ! お悩み相談」ゴウの存在は大きい。ようやく話が面白くなってきたというか、ストーリーが動き出したというか、次の展開が楽しみという感じになってきた。ゴウの持つ背景がわたし好みであるのもその一つなんだけど、彼がいるとヒーローものを見ているんだなという気になってしまう。強いけどそれなりに悩んでいたり。しかもジャンたちの前ではそんなそぶりを見せたりはしていないで。ゴウの立ち位置を見るとジャンたちと同列という感じではないし、彼らよりも一段階上にあるという感じで、わたしが見てきた戦隊の追加戦士の中で近いのは、メガレンジャーのメガシルバーかな。メガシルバーはメガレンジャーの兄貴的な存在だったし。ただゴウと違うのは、メガシルバーは大人として完成されていたというところ。ゴウはジャンたちよりは大人だけど、でも彼自身もまだ成長途中という感じ。今回見て思ったのは、相変わらず、ジャンには通訳が必要ということ。彼の言動が普通とは違うから、ある意味主人公にしておくのではなく、マスコット的存在にしておいてもいいような気がする。映画ではラオフォンを守るためにきりっとした演技を見せたのだから、テレビシリーズでもそういうシーンを見せることができると思うのだけど。ジャンの性格を作りすぎた感じがする。しかもほかの二人はジャンに比べて、個性が薄いし。次回はまたゴウがメインのようだし、脚本もいつもの特撮ヒーローものでよく名前を見る人ではないようなので楽しみ。
2007.08.26
第25話「修行その25 ヒネヒネ! 俺だけの紫激気」ゴウの存在はこれから先ゲキレンジャーを見ていくのに、強力な推進力になりそうな予感がするのだけど……。どうも話が平坦な感じがする。盛り上がりに欠けるというかあっと驚くような仕掛けがないというか……。なんだか、決められたお約束をただ都合よく配置しているという感じがして仕方がない。これは構成の問題なんだろうけどね。謎で引っ張るという感じなほど深い謎があるわけではないし、かといって人々の葛藤や関わり合いになることで、登場人物の変化を追っていくというものでもないし。今見ているライブマンにしてもダイナマンにしても、人が変化していく姿を書いていたように思うしね。ダイナマンでは彼らが成長する話ではなかったけど(彼らはちゃんと成長した大人だったし)、敵側のほうでの葛藤が話に彩りを与えていたし、ライブマンは勇介たちの葛藤と同じくらいケンプたちの葛藤も書かれていて、面白いのだけど。ゲキレンジャーは理央たちの葛藤はたいしたものではないし、ゲキレンジャー側もただ表面をなぞっているという感じがしてならない。それでも今回、よかったかなと思ったのは、美希の子の「なつめ」の存在。彼女の存在によってゴウの中にも正義があるということに気づくと言うところかな。むしろもっとなつめを登場させてジャンたちに絡ませれば、話は面白くなったような気がする。第三者な存在がゲキレンジャーではほとんど登場しないから、話がかなり限定されてしまうように思えるのは気のせいだろうか?
2007.08.19
第24話「修行その24 ガルガル! なんてこった、弟が!?」ストーリー的にはあまり動きがなかったかな。理央の今の状況と、ゲキレンジャー側では狼男がレツの死んだはずの兄ゴウであること、理央との戦いで禁断の技を使って狼男になってしまったことや、レツとゴウの過去とかが描かれていたけど、ひとまず伏線の回収という感じがしないでもない。とはいえ、ゴウの登場には期待している。追加戦士はどちらかといえば、重いものを背負っている戦士が多いし、性格も素直とは言い難い。ゴウも性格的にはそうなんだけど、口調からそう深刻に悩むような感じではなさそう。次回はゴウがメインのようだし、かなり期待している。
2007.08.16
第22話「修行その22 キュイキュイ! セレブとデート」今回はいつもとちょっとパターンが違っていて、その分身戦だったかな。すじとしては甘いものだったけど。いつもと違っていたというのは、久々に一般人が絡んだストーリーだった~なんだけど。でもその一般人がセレブなお嬢様。彼女が受け継いだペンダントが、大地の拳魔を目覚めさせるのに必要なもので、それをゲキレンジャーと臨獣殿とのあいだで取り合いになる話。ゲキレンジャーのほうは、力ずくで奪うのではなく、なんとか彼女から渡してもらおうと努力するところがみそかな。でもその彼女がなかなか芯の通った考え方をする人で、不思議と好感がもてた。彼女の初登場の時は生意気で好きになれない感じだったんだけど、レツが描いた絵を投げ捨てたときは特に。でも、レツがまぼろしの天才画家と知ってもミーハーにならないところや、ラーメンを食べ歩きしていると言うところも。セレブという考えを、逆転させたと言う感じがして、なかなかよかった。最後のところで、ジャンがくれた石を必死で捜すところもよかった。今回のゲキレンジャーとしてのテーマは前回、無自覚で過激気を発動したことに対して、過激気が何によって発動することができるのかというのを明確にしたのが今回の主なテーマだったみたい。私はてっきり前回で理解していたのかと思っていたのだけど、そうではなかったことにちょっと驚き。前々回でゲキレッドが無意識に発動しかけたところがあったし、前回は人々が苦しんでいる様子をカットバックで入れていたのだから、その問題はすでに解決していたものと思っていた。その分少し時間をとったかなという程度なんだけどね。公式HPか、何かで、ゲキレンジャーのテーマはコミュニケーションと言うのを読んだ覚えがあるのだけど、今回一般人とのからみを見て、ジャンの独特な言葉についてちょっと考えさせられた。あの言葉は、ジャンの特徴を出すためには必要なんだけど、ジャンはコミュニケーションをするために何か努力をしているのだろうか、と考えてしまった。あの独特な言葉で感情を表しているのだけど、それはジャン以外の人間がその言葉を解釈してはじめて成り立っていて、共通の言語ではない訳なんだよね。ジャン以外のまわりが努力してようやく、ジャンとのコミュニケーションが成り立っているというように見えるのだけど、それが制作者側が考えるコミュニケーションのあり方なんだろうか? ジャンは自分の感情をわかってもらうために、自らどんな努力をしたのだろう?
2007.07.29
第21話「ビキビキビキビキ! カゲキに過激気」今回はアクション炸裂で、ゲキレンジャーでははじめて、「エッ、まだ10分も残っている」という感じを怖じ割った。それだけ戦闘シーンというか、理央との戦いの一連シーンに引き込まれていたのだけど。でも以前も書いたと思うけど、ゲキレンジャーは動機付けが甘い。今回ジャンはなんのために戦うのかというテーマに対して一定の答えを出したけど、それもそれまでの伏線がほとんどないから、上滑りしている感じがする。人々が戦いで傷ついているシーンをジャンの記憶のように挿入していたのだけど、今までジャンはそう言う一般の人たちとかかわっていないし、ジャンが限界を超えてまで守ろうとする動機付けには不十分な気がする。むしろ共に育った動物たちや、住んでいた森が傷つけられることへの思い、それらを守りたいという思いを出したほうが納得いくのだが。もしなぜ戦うのかというテーマを人々を守りたいと言うところに持って行くのなら、今までの話の中で、ジャンが一般の人たちと深い交流をすることで、彼らを守りたいと思わせないとだめなのではないだろうか。むしろ理央の答えのほうが、すっきりと胸に落ちる。それは前後の関係がわからないまでも、今まで幾たびも挿入されてきた子どものころの彼のシーンの力だと思う。何となく、主人公は理央にしたほうがストーリー的にもいいのではないかとさえ感じてしまうのだが。とはいえ、今回は久しぶりに面白かった。
2007.07.22
第20話「修行その20 ギチョギチョ! トライアングル対抗戦」今回はゲキレンジャー側の修行。過激気を会得するための修行らしいのだけど、どちらかというと精神面を鍛えるという感じかな。過激気自体はマスターといえども教えられないと言うことのようで。結局は自分で見いださなければならないらしい。それでいいんだけどね。肝心なものまで他人が教えてくれるようでは困るのだけど。今回のテーマは、理央との対比でも明らかだけど、仲間の力と言うことかな。ジャンのときは失敗したけど、ランとレツではみんなが応援してくれたからがんばれたというのが言いたかったよう。仲間がいるから強くなると言いたいのかな。またジャンに与えられた問いは、重要なものだと思う。「なんのために戦うのか」という問いは、今まで出てこなかったから。ある意味それが不満でもあったのだけど。その答えは、次回らしいけど、いったいジャンはどういう答えを出すのか。レツとの戦いの甘さを見ても(マスターはすぐにレツのバンダナをとることはできたと思う)、マスターとの対決はそれ自体に対して意味はないのだろう。仲間同士のつながりを、意識させるための装置という感じ。少し見え見えでもあるのだが。
2007.07.15
第19話「修行その19 ゴキンゴキン! 理央と対決」初めから戦闘シーンで始まっていて、今日はいつもとちょっと違うかなと思ってみていた。たしかに今回はアクションがたくさんだった。戦隊では必ず敗北するときがあって、どうも今回はその回だったよう。彼ら三人は、せっかく修行して手に入れた技が理央にはまったく聞かないという事態に。内容もこの話の根幹にかかわることをいっているんだけど、どうも今ひとつ説得力がなかったな。これはいままでのゲキレンジャーにいえることなんだけどね。まず、いままでの修行の成果があって、最初の戦いに勝ったあと、勝ったことで浮かれる三人。でも彼らはいい子すぎて、シャーフーの一言で、浮かれ心を抑えてしまう。ここのところが、軽い。浮かれているのをさますなら、シャーフーの言葉ではなくて、彼らがそれによって痛い目にあって、自ら学んでいくべきだったのではないかな。また理央との対決で、強さについて語りあうのだけど、理央が強さは自分のためだというのに対して、ジャンはみんなのためだとこたえる。でもゲキレンジャーは第三者と交わることがほとんどなくて、その彼らを助けるためにゲキレンジャーとして戦っている姿を見たことがないから、そんなこと言われても全然説得力がない。ただのせりふになっている。もう一つ、理央に負けて、シャーフーを人質に連れていかれた彼らが敗北感で打ちひしがれているところに、美希がやってきて活を入れるシーン。美希に活を入れられて、再び立ち上がるんだけど、なぜ自分で立ち上がらないんだろう。ゲキレンジャーはなぜか、彼らが自ら力を得て自らの力で成長していくところがない。技も自分で見いだしたりはせずに、マスターたちに教えてもらうし、自ら考えたり苦悩したりすることがないんだよね。いつも他人から与えられてばかり。たぶん次回も自分の力で次の段階に進むことはないんだろうな。思わず、ゲキレンジャーの脚本を書いている人って、本当に脚本家なのだろうかと思ってしまう。もう一度、勉強し直した方がいいのではないだろうか。新井一 著の「目からウロコのシナリオの虎の巻」を読んでみたらどうだろうといいたい。ここにはゲキレンジャーに必要なことが書かれている。ここの一節にドラマを考える10の法則というのがあり、抜粋すると1.ドラマとは真実の人生を描くことである。2.感動がなければドラマとはいえない3.ドラマとは変化である。4.ちゃんとした動機がなければ白けるだけ5.人物が描かれていなければドラマではない。6.波瀾万丈をドラマと間違えるな。7.ドラマは観客のためにある。8.新しきこと、珍しきこと、面白きことは必須条件。9.説明ではなく描写せよ。10.視点を持つことが作家である。特に、2、4,7は今のゲキレンジャーには欠けているものだと思う。
2007.07.08
第18話「修行その18 シャッキンキーン! 身体、強い」最近、ストーリー性を気にしなくなったら少しは楽しめるようになったかな? と言う気分。今回は比較的アクションが多めだったけど、メインはジャンだったから、彼の変身前の戦いも少しは見ることができた。でも他の二人は……。むしろ、真咲美希のアクションがすごかった。HPを見ると本人がやっているようだったし。ゲキシャークトージャは少々バランスが悪かった。余りかっこがいいともいえなかったし。とはいえ、水中に潜るときは、まあよかったかな。それにしても販売戦略とはいえ、余り次々と出し過ぎると、在庫超過になってしまうのではないかと思う。ゲキレンジャーを見ていて気がつくのは、他者とのかかわりがほとんどないと言うこと。ゲキレンジャーは本当に顕著。臨獣殿と師匠たちと真咲美希そしてゲキレンジャーだけ。新しい出会いとか、彼らとはまったく関係ない人たちとかかわることによって、彼らが成長していくという話があったも悪くはないと思うのだけど。いったい彼らはなんのために、戦っているのか。なぜ強くなる必要があるのか?それらがいっこうに見えてこない。18話ということは前半戦も終盤にかかっているのだけど。次回がかなり大きく動きそうだから、何か違う展開になるかも知れないけど。とはいえ、来週はお休みのよう。いったい何が放映されて、つぶれるんだ?
2007.06.24
第17話「修行その17 ゴロゴロ! 師弟愛」少しずつおもしろいと感じてきている。見ているこちら側で見方を変えたと言うこともあるのだけど。全体を流れるストーリーを追うというのではなくて、それこそ一話一話をその場限りに楽しむというか。それがうまくいかないときもあるのだけど。今回は、臨獣殿の理央たちの出番が好きなかった分、ジャンたちが活躍していた感じ。とはいえ、ランもレツも付け足しという感じは否めない。同じ三人戦隊で始まったライブマンは、一人がメインでも、ほかの二人は印象的な台詞や芝居をしてちゃんとその存在感があるのだけど、ゲキレンジャーの場合は、一人がメインになれば、あとはかすんでしまう。ボウケンジャーのときにもそんな傾向はあったのだけど。三人でそんな感じだし。修行も予想したとおり、臨獣殿に比べて超甘甘だけど。でも川下りでの修行の様子はコメディでおもしろかった。でもどうせやるなら、もっと大げさにやってみせると、もっと笑えたかも。
2007.06.10
第16話「修行その16 ジリジリ! 臨獣拳 課外授業」今回のゲキレンジャーは今までの中で、一番おもしろかった。メインはメレで、ゲキレンジャーはほんの付け足し程度の存在になってしまっていたけど。ゲキレンジャーと拳魔のラゲクの戦いは、あってもなくてもいいものだったし。毎回毎回、ロボット戦までしなければいけないのかね?ストーリー的には、不必要だったしね。今回特におもしろく感じたのは、人間のドラマがあったからだと思う。それと臨獣拳の成り立つやその持っている力の意味なんかがはっきりと明示されていたから。臨獣拳が激獣拳から派生したものだとは思わなかった。しかも、拳魔といわれた人たちと拳聖が仲間だったとは……。しかもラゲクはシャーフーに片思いだったらしいし(笑)。最初のシーンで女性の心は難しいといっていたのは、このことがあったからなんだろうね。また、拳魔と拳聖は3対7で。拳聖の方が数が多いのにもかかわらず、封じることしかできなかったとは……。人の負の感情ってそれだけ強いということなのだろうか?次回は再び、ゲキレンジャーが修行することになりそうだけど、メレたちが強くなるために自ら師を求め、封印から解き放ったのとは違って彼らの場合は、なんか師とその修行の場が用意されているという感じ。やっぱり与えられる課題をこなすという感じなのかな。
2007.06.03
第15話「修行その15 ホワホワ! ママ業」一話一話見ていくと、それなりに面白くなってきた感じがする。全体を通しての大きな話の流れが今のところ見えていないので、最後まで見終わったとき、全部を見渡しての感想はどうなるかわからないけどね。今回はランがメインだったけど、注目したのは、ジャンの子供役を演じた子役。子役が大きな役割を持っている回は好きではないのだけど(ガオレンジャーしかり、ゴーゴーファイブしかり)、でも今回の子役は作品の雰囲気に完全になじんでいた。ジャンが子供だったら、間違いなくああいう感じと言うぐらいはまっていた。見ていて安心できた。導入部分も、レツたちの日常生活がちらりと見えて、ちょっといつもとは違う感じ。少しずつキャラクターが出てきたという感じかな。ラストもなかなか笑えたし。作風を思い切りコメディタッチにしたら、おもしろいかもと考えてしまった。なにしろ敵側が、重いから余計にそう思うのかな。難点を言えば、相変わらず、敵の攻撃とゲキレンジャーたちの存在がほとんどかみ合っていない。30分番組なのに、話の流れが二つになっていてうまく混じり合っていない。だから焦点が合わず、はまりこむことができない。ゲキレンジャーと戦ったルーツは、ゲキレンジャーの定番のようになってきた、彼らをある程度たたいたら、彼らに修行の時間をやるために、変な理屈をつけて退却する。そう言うのは何とかならない物だろうか。毎回毎回、ロボット戦をしなければならないのは、仕方ないだろうけど。同じ回でしなければならないお約束が二つもあるのはいただけないな。話数としては、なんだかんだと言って、15話。ゲキレンジャー側としては、ストーリーの流れとしては足踏みしているような状態。ガオレンジャーでは13話ぐらいで、第一の山場が終わっていて、ガオシルバーになる前の狼鬼が出ていたころだし、ボウケンジャーにしても、そろそろボウケンシルバーになる高丘映士が出てくるころ。メガレンジャーはちょっとピンチなころで、ゴーゴーファイブは少し早いけど、敗北を喫するころ。どちらにしても話の転換点になるんだけど、今のところゲキレンジャーはそんな気配はまったくなし。前例を踏襲してもおもしろい物はできないのだけど、話自体がいつまでも足踏みしている状態だからね。
2007.05.27
第14話「修行その14 ネツネツ! 技を捨てろ」今日のゲキレンジャーは、そこそこおもしろかったかな。理央とレツ、それぞれの修行の様子が対比するように書かれていたし、レツの修行が自分の内にこもるようなのを補うように、理央の修行は荒々しかったし。ストーリーの構成上もよかったのではないかと思う。メレの思いもわかるし。レツの修行も技を捨てるということの意味を無言で教えてくれるパット・リーの感じはよかったかな。京劇の音楽と振り付けが目新しかったのもあるんだけど。もしこれが初めて見る戦隊シリーズだったら、もっと楽しく見ることができたのかもとつい思ってしまった。複数の戦隊のパターンを見ているから、無意識のうちにそれと比べてしまうのだろうし、おもしろさを感じることについては、なにより自分の好みかどうかの問題が大きいのかも。ボウケンジャーは。リアルで見ていた当時はあまり評価できないでいたんだけど、もしかして改めて今見ると、そのとき見ていたのとは違った視点で見ることができて、楽しめるのかもと考えてしまう。今は一番見たいのは、アバレンジャーなんだよね。作品構成上大きな穴があちこちにあるのに、もう一度、見てみたいなと思う。ただし、アニメ版釣りバカ日誌と共演した回は遠慮したい。余りにも作品が違うからなんだけど。(本当は釣りバカ日誌の、アバレンジャーが出ている回が見たくなかったのかも)戦隊シリーズは1年間続くから、途中で大化けすることもあるし、最後がものすごくよかったりすることもあるし、本当の評価は、放送が終わって、全話がビデオ化されてそれを見てからするべきなのかも。とりあえず、ここに書く感想はそのときどう思ったかということ、ということで。つまらなかったら、そう書いてしまうけどね。でもそのつまらないことが後で振り返れば、結構おもしろかったりするかも……。難しい……。
2007.05.20
第13話「修行その13 シンシン! 精霊の舞い」前回すっかり見逃してしまったので、今回は2週間ぶりのゲキレンジャー。相変わらず、どっちが主人公なのかわからない感じ。ドラマの起伏を感じさせるといったらどういう訳か理央の方で、臨獣殿の方が、ドラマがしっかりかけているので、むしろ彼らの方が主人公なのではないかと思いたくなってしまう。ジャンたちの方に、ドラマを感じることができないというのが一番の原因なんだよね。彼らには強くなるための動機がない。理央の動機ははっきりとわかるんだけど、彼がどういうわけかわからないにせよ、強さを求めて必死だというのはわかる。一方、ジャンたちはなんのために戦っているのだろう? と考えてしまうんだよね。負けたから新たな力を求めて、マスターシャーフーに教えを請う。そしてマスターシャーフーは別の師のところに彼らを向かわせ、修行をさせる。今日のところはここまでだったけど、次回の話が見えるんだよね。新しい技を習得したレツが加わって勝利ってね。これってエレファント拳を覚えたときと同じパターン。スポンサーの都合もあり、着せ替え人形のように、武装を変えていくのだろうけど、いくら次々と武装を替えても、決して売り上げには結びつかないと思うのだけどね。子供が少ないから数を出せばいいというものではないし。第一、ロボット戦に魅力がなければいくら子供といえども買わないと思う。今は昔と違って、ゲームソフトのように魅力的なものがおおいし。ただ話がかっこよくて夢中になれる作品なら、絶対売れるんだろうけどね。まあ、スポンサーの件は横に置いておいて、今回もまた、敵の不自然な退場を見てしまった。あそこまで戦ってなぜとどめを刺さない、というか、力量の違いがはっきりしているんだから、相手にするつもりがなかったのなら、早々に一発食らわせて、ジャンたちに力量の差を見せつけてから、歯牙にもかけないという調子で、立ち去ればいいのに。やはりそこにはロボットを出さなければならないという事情もかいま見えるんだけどね。そういうのを見せずに話を運ぶことはできなかったのかな?ジャンたちは負けてから、あわてて強さを求めるというところがある。日頃から訓練していて、その上で悩んだり、自ら新しい技を見つけることはしないのだろうか。まるで困ったら、なんの努力もしないうちに、どこから救いの手が出てくるという感じであまり好きではないな。ただひとつ、改めて発見したのは、ゲキレンジャーたちも理央も、頂点を目指しているということ。そう言う意味では彼らは同じ立場であり、同じなんだよね。ただそれがはっきりわかるのは、残念ながら理央の方。また臨獣殿側が、人々に攻撃をする理由は、絶望という負の感情を得ることで自分たちが強くなるためらしい。まるで「リュウケンドー」みたい。でもそう言う目的なら、リュウケンドーの敵方の方が理にかなっていた。臨終殿のその理由はとってつけた感じがする。もっとわくわくする戦隊が見たいのだが。見ることがやめられないのは、いつか化けるのではないかと思っているからなんだけど……。でももう13話なんだよね……
2007.05.13
第11話「修行その11 ウキャウキャ! 獣拳武装」軽く楽しめたかな。電王のようにテレビの前で準備万端整えて見るという感じではないんだけど。何かをしながら、見る分には肩の凝らないつくりだとは思う。いささか物足りないのだけど。たぶんその原因は、役者さんたちのアクションが足りないこと。平行してダイナマンを見ているせいか、それは本当によく感じる。ダイナマンでは吹き替えはかなりあるとは思うのだけど、変身前のアクションが、多い。でもゲキレンジャーは場面が変わったら、すでに変身していたりするから、ある意味、決まり切った変身シーンもない。ストーリー上、無駄と言えば無駄なんだけど、やっぱり水戸黄門に印籠がないと始まらないように、戦隊には変身シーンがないとなんか今ひとつ決まらない。今回はそれでもランが変身したけど、こういう変身だったっけ? と思わず首をかしげてしまった。なんか今ひとつ物足りないのは、なんなのか思案中。修行も相変わらずあっという間に、習得しちゃうし。ただ今回、眉間にしわを寄せているランに向かって、ジャンが絡んだのはよかったかな。修行をしていないレツたちがただのお飾りになっていなかったし。もっともレツは完全に修行には絡まなかったけど。むしろ修行というのなら、次回予告にあった理央の方が修行らしい感じがする。
2007.04.29
第10話「ジャラジャラ襲撃! はじめてのおつかい」今回は意外とおもしろかったかな。結構変身前のアクションもあったし、その中でもちょっと笑えるシーンがあったり。敵側は敵側で新しい展開の伏線を張っているようで、話の推進力はどちらかというと敵側にある感じ。ゲキレンジャーたちは受け身的かな。敵側に負けて、勝つために鍛えていくというパターンになりそうな予感がする。やはり話を進めているのは敵側だね。ボウケンジャーの場合はプレシャスの回収という自分たちがアクションを起こせるシチュエーションがあったけど、ゲキレンジャーのところは敵に対して応対していくという場面しかない。敵の動機も今ひとつなんだけど、ただ理央がどういう過程で、人間でありながら死者たちの頭領となっているかが大きな謎で、たぶん最後までこの謎で引っ張っていくような気がする。途中の回で改心したということはないと思うけどね。とはいえ、ゲキレンジャーたちが負けたあとで、勝つための方策を「どうしたらいいんでしょう」と聞くのはちょっとかな。自分で見つけろよ。と言いたくなってしまう。そう言う意味でも受け身かな。尋ねれば誰かが教えてくれるという感じで、自分で見つけ出すと言うことはないのだろうか。批判的なことも結構書くけど、戦隊ものを初めて見た人は結構楽しめるのかも。ブログなんか見ていると、戦隊シリーズをあまり見ていない人が見ると、結構おもしろいと言っている人が多い。ゴレンジャーを知っていて、他の戦隊ものも大人になってから見ていると、いろいろと比較してしまうことは確か。ダイナマンならこうするだろうなぁとかね。ちなみに偶然なんだけど、ダイナマンの方でも敵がパワーアップして、今までの必殺技が役に立たなくなって、新しい技を見つけ出そうとしているところを見ている。だから余計にゲキレンジャーとダイナマンを比べてしまう。ダイナマンはクライマックスに向かっている最中で、ゲキレンジャーはまだまだ始まったばかりという差はあるんだけど、ダイナマンは必殺技が使えなくなったから、新しい技を見いだすまでに、3話もかかっている。しかも彼らは総司令の手助けはあったものの、苦しみ抜いての末に見いだした必殺技。だけど、ゲキレンジャーの場合は自ら見いだしたというより、課題を与えられたという感じで、ちょっと自助努力が足りないのではないかと思ってしまう。多くの戦隊を見ていると言うことは、比較対象も多いと言うことで、純粋に楽しめないものなのかも……。
2007.04.23
第9話「修行その9 ケナケナの女」今回はおもしろかった。敵方のメレがメインといっても過言ではないと思う。始まりからメレが中心だったし。メレと理央の出会いが、印象的だった。墓場でメレがリンシーのまま地中に半分埋まっている姿は見栄えのする絵柄ではなかったけど。でも孤独だったメレが、理央と出会い、彼に心を寄せていくのがとても自然で、いじらしかった。このエピソードが、今回の話を最後まで引っ張っていった感じ。一本すっと通っているというか……。メレのこのときの思いが、ブラコに敗れた彼女を立ち上がらせ、ゲキレンジャーと戦うことによって自分の技を鍛えていくことになる。また、ブラコの誘惑をはねのける力を与えたのだと思う。そして最後に理央が差し出す手をつかむメレ。ひとつの作品としても見事にまとまっていた。今までの中でもこの回はできがいい。正直に言うと、この回のゲキレンジャーたちは敵方の引き立て役だったと思う。モリヤが出てきたのは、ゲキレンジャーの活躍がないと「ゲキレンジャー」という作品にならないからで、意味のあることではなかったと思う。もちろんロボット戦を行う余裕はなく。仮にロボット戦を行っていたら、きれいにまとまっていた話が、変になってしまうのは確実だけど。メレの修行の様子を見ていて、なぜゲキレンジャーの修行風景がつまらないのか、わかった感じがする。ゲキレンジャーには強い動機が感じられない。修行自体も、命をかけて技を身につけていくという感じではないし、あまりにも苦もなく修行を終えてしまうからつまらないんだな。本来なら、必死に高見を目指していくべきなのは、メレではなく、彼らゲキレンジャーたちの方ではないかと思うのだが。
2007.04.15
第8話「修行その8 コトコト……ひたすらコトコト」前回との続きで、オープニングの前は、三人のゲキ技がマガの技に敗れてしまうところから始まるのだけど、でもマガはソリサの気を惹いたとたん、とどめを刺さずに退場してしまう。そして美希は新しい武器を開発することに。これがちょっとおもしろかった。スクラッチという会社で作るんだけど、いくらサポートしているからと言っても、会社のお金でゲキレンジャーにしか使えないものを作っていいのだろうか? 一般には絶対売れないよう。とはいえ武器としての格好は悪くはなかったけど、性能がちょっと……。ゲキバズーカが悪いわけではなくて、三人の能力に問題があるんだけどね。またこの武器の初登場シーンの時に、武器の形状のフレームがでていたのを見て、思わず、長谷川裕一著「すごい科学で守ります!」を思い出してしまった。その本のライブマンの項に必殺武器が登場するときにフレームがでるというのがあって、実はそれは他の戦隊とは少し異なるシステムで伝送されていると書かれていた。ボウケンジャーもいつの間にか必殺武器を手にしていた形だったしね。もしかしたら、ゲキバズーカはライブマンの必殺武器の伝送システムと同じなのかな? と考えてしまった。ドラマ的には相変わらずな感じが抜けないんだけど。ネコ踏んじゃったをああいう使い方で使うとは思わなかったし、それによるマスターシャーフの動きはおもしろかったんだけど、ランとレツがあまりにもすぐに上達するのはいただけないかな。むしろ、今回はジャンが辛抱の大切さを身につけていく方に、説得力があった。もう一つ言うのなら、マガとソリサがとどめを刺せるところで、たいした理由もなく(本人たちにとってはすごく重要なんだろうけど)退却するのはよくない。あれはあまりにもゲキレンジャーたちのために一見意味ありそうな形で彼らとの戦闘をやめさせているというのが、はっきりとわかる。それを二度もやるのはよくない。ヒーローをヒーローらしく見せるために、敵をバカに見せたら、だめなんだけどね。
2007.04.08
第7話「修行その7 シュバシュバ 踊ろう!」だんだんとおもしろくなりつつあるかなという感じなんだけど……。ドラマ的には、敵側のほうが結構起伏があって、得点が高い気がする。主人公側であるはずのゲキレンジャーの方は、ドラマ貸せあまりないというか……。相変わらず決まり切った感じがする。ジャンなら確かにそういうだろう、レツならそういう態度かも、ランなら二人の中間でバランスをとるのは当然というか、行動が決まり切っている。その点、敵側の理央たちは、理央は「真毒」を欲しているし、しかもそれは彼の部下の中にいるから、どうやって探り出そうとするのか? と興味が持てるし、理央一筋のメレも、作品にコミカルな感じを与えてくれるし。マガのソリサに対する思いもしっかりとドラマになっているし、それをまたメレが応援するというのがおもしろい。ドラマの観点から見ると、理央たちの方が勝っているんだよね。ゲキレンジャーたちが主人公なのだけど、修行中ということで、修行を話のメインにおいているのが、敵側に比べてドラマ性が低く感じるおおもとなんだろうけどね。こういうのはワンパターンになりやすいし、決まり切ってくると話自体に飽きてくるのだが。そして今回、感心したのが敵怪人の造形。なかなかきれいな造形だなと思う。それにそれぞれの特徴がよくでているし。同時に見ている電王のイマジンは……どうも十把一絡げ状態で、どれがどれなのかわからない。「サイ野郎」とモモタロスが叫んでもあまりサイという印象がないんだよね。電王ではっきりとわかるのは良太郎にくっついている奴らだけだわ。
2007.04.01
第6話「修行その6 ジュワーン!って 何?」今回のメインはゲキブルーの深見レツ。彼が将来を嘱望されていた画家だったとは意外で、スクラッチに入ったのはお兄さんが絡んでいるようで、ちょっとばかり、彼自身のことが出てきて、話がふくらみかけたんだけど。お兄さんがすでに死んでいたとは。少し残念かな。理央とも因縁があったようで、楽しみになりかけてはいたんだが……。これからまだ先が長いし、死んだ(と思われていた)人間がよみがえることはよくあることだし、これからの展開に期待かな。レツの描いた絵は今ひとつわからないけど、確かに花を描き足した方がよく見えた。それにしてもモリヤはあれだけで大口をたたいた割にはちょっとあっけなかった終わり方だったな。というか戦い自体があまりおもしろくない? ダイナマンの戦闘シーンのほうが迫力があっておもしろいと感じてしまうのだが。今回はレツがメインだからといって、他の二人はあまり戦っていなかったしね。なんか今ひとつのめり込めないのはなぜかな? ストーリーにパッションを感じることができないんだよね。なんか淡々と進んでいる感じで、それこそ決められたメニューを消化しているという感じかな。そろそろ熱く燃える展開が欲しいところなんだが。少し早いか?
2007.03.25
第5話「修行その5 ウジャウジャ! どーすりゃいいの?」今回は比較的楽しめた。前回からの続きからというのもあるせいなのかもしれないけどね。前回で五毒拳の全容を見せてから、一人一人対決していくというのは、おもしろい構成かも。また、一見、ジャンが中心のように見えたのだけど、今回の話のメインはランのようだった。楽しそうに笑って枯れ葉をつかむ練習しているところは、彼女は本当に自分のしていることが好きなんだなと思わせてくれたし、自分を信じることで不安を押さえようとするというのは、よくわかる感じがする。何もわからない白紙のような状態のジャンがランとふれ合うことで、彼の目(たぶん視聴者の目)からランの修行を見ることができるんだろうなと感じた。話自体も結構おもしろかったし、変身前のランが、直接敵とはあたらないまでも、練習している姿を見ることができたおかげか、変身後の戦いに違和感を感じなくなった気がする。変身前と変身後の人物がようやく同一人物だと認識したというか(頭では理解しているのだが、いまいちのめり込めなかった)脚本家の人が変わったのかとも思ったんだけど、同じだった。ということは、かなり獣拳戦隊にわたしがなれてきたから、違和感を感じずにすむようになったのか。新戦隊が始まると、すぐには作品の中に入っていけないのは、仕方がないのかな? アバレンジャーゴーゴーファイブの時はすぐに作品世界に入れたのだが……。
2007.03.18
第4話「修行その4 ゾワゾワ! 五毒拳」今回注目したのは、敵の存在感。ボウケンジャーでもゴードム文明の大神官ガジャなんかはおもしろい敵キャラだったけど、なんだかんだといってもボウケンジャーの面々はそれなりに存在感があって、ボウケンジャーの面々そしてガジャほか敵キャラという位置づけだった。今、見ている科学戦隊ダイナマンもダイナマンたちがいて、メギド王子たちがいるという感じ。メギド王子やカー将軍キメラ王女もなかなか敵役としての存在感は充分あるんだけどね。ゲキレンジャーの場合は敵側の存在感が主役を食っている感じがする。特にメレなんかは彼女がいるだけで、ふっと画面に引きつけられてしまう。彼女一人で敵側を支えている感じがしないでもない。その反面、ゲキレンジャーは主役三人の印象が少し薄いかな。ジャンはその目つきが、猫科の動物を思わせて、そういう意味ではいい配役だったと思うのだけど。脚本が悪いのか、なかなか印象的な感じにはならないな。言葉遣いがちょっと変わっているから、一見印象に残る感じがあるようにも見えるんだけど、話の流れで見ると、埋没してしまう感じ。しかも今回も、スケートの技を取得するのになかなかうまくいかなかったのに、本番ではあっという間に使えていたし、毒を受けたジャンのシーンのあたりも、あっさりとしていたな。もう少し膨らませてもいいのではないかと思う。作り自体がちょっと薄っぺらな感じがする。修行することがメインでそれによって彼らの成長を書こうとしているようなのはわかるのだけど、なんかあまりにもあっという間に習得してしまって、重みを感じられない。というか苦労しているように見えない。電王が今までになくおもしろいから、無意識のうちにそれと比較してしまうのかもしれないけど……人数が少ないから時間をとって内面を書けないものだろうかとも思うのだけど、それはまだ早いかな? どちらにしてもジャンの性格では何かに悩むという感じは、しばらく出てきそうはないんだけどね。まだ4話だから、もう少し様子を見るべきなんだろうな?
2007.03.11
第3話「修行その3 シオシオ! そうじ力」電王のようなインパクトはないけど、何となく緩やかに作品になれてきたかなという感じ。まあ、戦隊シリーズはたいがいそんな感じなんだけど。これはすごいと初回に感じたのは、メガレンジャーとアバレンジャーだったかな。メガレンジャーは最初に宇宙での艦隊戦があったし、おいおい、これはアニメではなく特撮なんだぞ、と思いながらにやけていたんだけどね。アバレンジャーは初回はオープニングが省かれていて、いつもとは変わった作りだったし、その上いきなりアスカの戦いのシーンだったから。それからぐいっと引き込まれたんだけど、途中からちょっと……と、文句を言いたくなってしまう展開だったけど。お気に入りの作品のひとつであるガオレンジャーは、大神月麿が狼鬼として出てくるまで、あまり印象に残らなかったしね。彼が出てきたからお気に入りになってしまったという作品なんだけど。ゴーゴーファイブも初回は引き込まれた。なにしろゴーレッドの纏兄ちゃんが、レスキュー隊とした活躍していてかっこよかったしね。ゲキレンジャーもこれからの展開を温かく見守るという感じかな。今回、注目したのは、敵側の幹部であるメレ。なんか、ゲキレンジャーの三人よりも存在感がある。今のところ敵側では、圧倒的な存在感かな。やっている人も、はまっている感じだし。敵の幹部自体も、今のところ理央とメレしか出ていなくて、ちょっと寂しい感じなのだけど、その分ドラマに時間を割けるかなとも思っている。そして、今回ようやくオープニングとエンディングの歌を認識することができた。
2007.03.05
第2話「ワキワキ! 獣拳合体」少しずつ新しい戦隊になじんできたという感じかな。次も楽しみかなと思えるようになってきた。まだ設定を説明している感じだけど、ジャンに手を焼くレツに美希が食事に誘うシーンなんかは、一般社会との接点がちらりと見えてよかったかな。ああやって食べているのね、という感じで。ボウケンジャーではあまり外界との接触がなかったし。時折、さくらが甘味処に行くぐらいだったし、それもあまり話とは関係なかったしね。外界との接触とで言うのなら、デカレンジャーも印象深いかな。宇宙人との戦いなんだけど、自然と今あるふつうのお店が舞台になったりして、ちょっと未来的な話に今の風景がすんなりととけ込んでちょっと不思議な感じだった。ゲキレンジャーの三人はハリケンジャーと似ている感じで、まだ修行中という訳なのがよくわかる回だったかな。もっともハリケンジャーの場合は一応全部習得している段階でだったんだけど、鷹介たちは落ちこぼれだったわけで……でも劇中に学んでいる様子はなかったね。ゲキレンジャーの大きな骨格のひとつはジャンの生い立ちかな。もしかしたら敵の首領里央との間に何かあるのかも。そして今回の一番の驚きは、巨大ロボ戦の戦闘シーンかな。なにしろ解説付き。これはちょっと微妙な感じ。新しい試みではあるんだけどね。でも戦闘シーンがプロレスのような見せ物になった感じがあって、今のところ好きにはなれない。感情移入ができないというか……。作り手の意図するところはわかるんだけど……。
2007.02.25
第1話「修行その1 ニキニキ激獣拳」始まったばかりと言うことで……うぅぅん、やっぱり第1話の感想は難しいかな?まだ設定を披露している段階だし、海の物とも山の物とも判断がつかない。というのが正直な感想。仮面ライダー電王のように第1話目にいきなり話の中に引きずり込むようなインパクトはなかった。でも俳優さんたちを見ていると、若い割には、照れもなくやれているのではないかと思う。ジャンのような特殊な役は、やっている方が本当に入りこまないとさまにならないんだけど、ちゃんと見ることができた。その点では、今回は安心してみることができるかな。ただ伊藤かずえさんが、ちょっとアテレコが苦手な感じがして、浮いていたかな。これからどうなるかわからないけど。ボウケンジャーの第1話の時は、役者さんたちが、ほぼ全員緊張して浮いていた感じだったんだけどね。そして今回、敵側にもドラマがあるようで、それは楽しみにしているんだけどね。また、激気が発せられるときの映像もきれいだった。その点で、ちょっと作り方が進歩した感じかな。当初の登場メンバーが3人というのは、少し落ち着いて、キャラの掘り下げができるかな。それもちょっと楽しみ。ただ残念なのは、オープニング曲とエンディング曲の印象が薄い。ボウケンジャーのような迫力はない感じだし、歌詞のテロップが流れていなかったけど、あれは何か意味があるのかな?印象が薄いからテロップが欲しい気もする。しかもエンディング曲で、すぐに気がついたのは、水木一郎が歌っていると言うことだけだった。歌自体もかなり端折っているような感じ。
2007.02.18
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