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はるばる日本から来た役者さんたちは
日本舞踊の 五條雅之助
丈と
歌舞伎の 中村京蔵
丈。
はじめにおそらく歌舞伎を専門にしている
大学教授と思われるイタリア人男性が
歌舞伎とはなんぞやということを簡単に説明。
チケットは無料
ですが早くになくなったため、
どうやって入手したのか知りませんが、
観客のほとんどははっきり言って
一見日本とは無縁そうに見えるイタリア人。
もちろん日本について勉強している人たちも
ローマ在住日本人たちもいました。
演目3つすべてが踊り、
これは芝居よりはイタリア人には
分かりやすいという配慮でしょう
(あとで気付いたのですが、
そもそも今回の催しの設定が
「歌舞伎舞踊の紹介」だったのでした)。
長唄「獅子の乱曲」
、 清元「豊後道成寺」
、
そして最後に 舞踊「あなめ」
です。
立役、獅子の踊りにはユーモラスなステップや
おなじみの 毛をふる
あのパフォーマンスがありましたし、
道成寺の清姫のかわいらしい舞や
衣装の引き抜きも見もの。
ラストの「あなめ」は1986年初演の新しいもので
在原業平が小野小町の髑髏を見付け
彼女の亡霊と出会うというストーリー。
わたしは日舞のことはまったく分かりませんが、
音楽、照明、人物の動きなどの斬新な演出は
とても興深いものでした。
間には若柳吉優亮丈による実演を交えたユーモアな解説もあり、
高校の時の 歌舞伎鑑賞教室
を思い起こさせました。
音楽も 録音
で(歌舞伎にコレはかなりのハンデでしょう)、
照明
も歌舞伎座や国立劇場、南座なんかとは違うわけですし、
客のノリ
も日本の馴染み客をそろえたそれとは
まったく違うのでやりにくかったでしょうが、
通路を花道
に見立てて活用したり、
カーテンコールを何度も
やってくれたりして、

ローマでも日本の役者魂は生きていました。
名女形 中村京蔵さんの日記
にももうこの日のことがUPされています。
こんなに美しい伝統芸能
自分の国であって本当に幸せです。
はからずも16、7から歌舞伎大好きなわたし。
きっかけは1991年NHK大河ドラマ『太平記』で
後醍醐天皇を演じた片岡孝夫(現仁左衛門)サマを見てからです。
歌舞伎座通い
からここ数年遠ざからざるを得ないわたしですが、
勘三郎襲名や獅童人気で盛り上がっているのを
ちょっくら日本に帰って見てこようかなんて思っちゃいます。
染五郎くんも『プライド』で見たっきりなんて邪道だし。
RICCARDO III 2011年09月15日
LA TEMPESTA 2010年08月02日
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