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ラジオの朗読用に去年から書いて放送していた古事記をこの度CDにしました。昨年、古事記完成1300年ということで話題を集めた古事記のダイジェスト版を書いていたのですが、この夏にやっと神武天皇誕生までを書きあげたこともあって、CDにしてみました。 朗読は声優やMCを本職にしているラジオ番組の相棒のMちゃん。だれもが、知っているようで知らない「古事記」イザナギとイザナミの国生みから神武天皇誕生までをわかりやすく10話にまとめてピアノ曲をはさみながら42分くらいの出来上がりになりました。今日は伊勢神宮の遷宮が行われる日。伊勢神宮には古事記に登場する神々が沢山祀られています。
2013.10.02
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日本誕生第11話 (古事記より)神武天皇誕生 第2章 長男のイツセイノミコトと4男のワケミケヌノミコトは軍を引き連れて、日向(ひゅうが)の高千穂から大和(やまと)に攻め行ったのでしたが、大阪の淀川の川べりでナガスネビコの軍勢と戦った時に兄のイツセイノミコトが敵の弓矢にあたって亡くなってしまったのでした。その時に兄が「神の御子(みこ)でありながら、太陽の方を向って攻めたのが間違いだったから、卑しい者の矢に当たってしまった。太陽を背にして戦うために船の向きをかえよう」と言って息を引き取ったのでした。そこで、ワケミケヌノミコトは船を紀伊の国を回って熊野に向けたのでした。熊野について船を下りて、大和に向かって軍をすすめたのですが、山道に入ったところで熊野の山の悪の化身(けしん)である大熊(おおくま)が現れたのです。大熊の毒の威力は絶大でワケミケヌノミコトとけらいたちは毒気に当たってみなバタバタと倒れたのでした。その窮地(きゅうち)を救ってくれたのはタカクラジと言う熊野に住む者でした。タカクラジが剣(つるぎ)をワケミケヌノミコトに差し出すとミコトは正気を取り戻したのです。タカクラジは「天上の神から天照オオミカミにつながる御子たちを助けるようにとこの剣を拝謁(はいえつ)したのです。神の御子(みこ)さまにさしあげるために持って参りました」と申したので、ワケミケヌノミコトが剣を受け取って一振りすると、倒れていた家来たちがいっせいに目をさましたのです。そして、タカクラジは「熊野は山深いのでヤタガラスを道案内に差し上げます」とヤタカラスを一羽差し出しました。ワケミケヌノミコトはそのヤタガラスの案内で大和を目指して進んで行きながら、次々と途中の土地の豪族たちを服従させて行ったのでした。兄を殺したナガスネビコをもうちまかして、とうとう、大和(やまと)の橿原の宮(かしはらのみや)にたどり着き、橿原の宮で天下を治めることにしたのでした。このワケミケヌノミコトこそのちに神武天皇とよばれたその人なのです。やっと初代天皇の神武天皇誕生まで書き上げました。ラジオ放送 REDSWEVE 78.3FMの朗読用に書いてきた私の自己流「古事記」はこの章で「完」とさせていただきます。インターネットサイマルラジオREDSWAVEで、この章は8月10日(今週土曜日)AM8時からの「今、あなたに伝えたい」で朗読させていただきます。古事記を読んでみて日本誕生の時代の神々が今も私たちの身近に祀られていることに改めて驚いております。我が家の近所の氷川神社(武蔵一宮)はスサノオノミコトが祀られています。6月に天照大神が祀られている伊勢神宮の行って、10月にはオオクニヌシノミコトが祀られている出雲大社に行く予定です。
2013.08.06
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日本誕生だい11話(古事記より)神武天皇誕生 第1章天照オオミカミの曾孫にあたるホオリのミコトの妻トビタヒメは夫にお産する姿を覗かれてしまったことで「あんなに見ないようにとお頼みしたのに、こんな恥ずかしい姿を見られてしまったのですから、もうおそばにはいられません。子供を置いて海に帰ります」とおおせになって海に帰ってしまいました。生まれた男のお子さまはウガヤフキアエズノミコトと名付けられました。トビタヒメは海に帰ってからも置いて来た子供の事が気になってしかたがなく、自分の妹のタマヨリビメに息子の世話をしてくれるように託してウガヤフキアエズノミコトの元に送りだしたのでした。母の妹のタマヨリビメに育てられたウガヤフキアエズノミコトは、成長すると、自分の叔母であるタマヨリビメを恋しく思い妻として迎えたのです。叔母と甥のお2人の間には4人の男の子が生まれ、長男はイツセイノミコト、次男はイナヒノミコト、三男はミケヌのミコト、4男はワケミケヌノミコトと名付けられたのです。4人は日向(ひゅうが)の高千穂で育ったのですが、成長すると次男は母の故郷の海へ、三男は遠い異国に旅立ってしまったのです。残った長男と四男は「こんな高千穂のような端(はじ)っこにいたら天下を治められない。もっと東の国に進出しましょう」と相談して、軍をひきつれて船で東に進みました。日向(ひゅうが)から海伝いに筑紫(つくし)宇佐(うさ)安芸(あき)と進み、大阪の淀川支流の川べりに着いたのです。しかし、そこには生駒山(いこまやま)を支配する豪族のナガスネビコの軍勢が待ち構えていたのでした。そして、激しい戦いになって、長男のイツセイノミコトは敵の放った弓矢にあたって深傷(ふかで)を負ってしまいました。「ああ、私は神の御子(みこ)なのに、太陽の方を向って攻めたため、卑しい者の矢に当たってしまった。太陽を背にして戦うために船の向きをかえよう」と言い船に戻りましたが、傷が深かったために船の中で息をひきとってしまいました。四男のワケミケヌノミコトは兄の言い残した言葉を守って船の向きを変え熊野にむかいました。そしてこの熊野で船を下りて、太陽を背にして軍を率いて大和に向かったのでした。この四男が初代天皇になる神武天皇なのです。
2013.08.04
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日本誕生 海幸彦と山幸彦の話(その2)楽しい日々は月日の経つのが早く、3年が瞬(またた)く間に過ぎてしまったある日のこと、山幸彦は自分がここに来た目的を思い出して、妻の父親のワタツミノ神に「私は無くしてしまった兄の釣り針を探しにきたのです」と、ここに来た目的を話しました。ワタツミの神は海を支配する神だったので、海の魚を集めて調べてみると、その釣り針は鯛(たい)の喉(のど)にひっかかっていたのでした。その釣り針を取り出して山幸彦に差し出しました。山幸彦は、その釣り針を地上に帰って兄に返したいとワタツミの神に言うと、ワタツミノ神は承諾してくれたのでした。その上、「この釣り針を兄君(あにぎみ)に返す時に『ふさぎ針、せっかち針、貧乏針、愚か針』と呪文を唱えなて後ろ向きにお渡しなさい。そして、兄君が高い所に田を作ったらあなた様は低い所に田をつくって、兄君が低いところに田を作ったらあなた様は高い所に田を作ると言う風にすると兄君は3年で貧乏になるでしょう」と言って塩ミツ玉と塩ヒル玉の2つの玉を授けてくれました。「もし、兄君が恨んで攻めてきたら、この塩ミツ玉を取り出せば、おぼれさせることができるでしょう」とも教えてくれたのでした。水を支配する水神でもあったワタツミの神から授かったこの玉は水を支配できる玉でした。さっそく、地上に帰った山幸彦がワタツミの神に言われたとおりにしたところ、兄の海幸彦に勝つことできたのでした。負けた恨みから兄が攻めて来たので、塩ミツ玉を取り出して兄はおぼれそうになって、とうとう海幸彦が弟に「これから先は、あなたの配下となって、あなたを護衛する役割をしましょう」と許しを請うたのでした。これ以来、海幸彦の子孫は隼人(はやと)となって、宮廷につかえて、時には舞を披露したりすることになったのですが、その舞は海水におぼれた時のしぐさを演じたものでした。
2013.07.14
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日本誕生第9話山幸彦と海幸彦 (その1)天照オオミカミの孫のニニギノミコトに「本当に私の子なのか」と疑われたため、コノハナサクヤヒメはミコトの子であることを証明するために、戸口のない産屋にみずから火をつけて子供を生んだのでした。そして、無事に生まれたのはホデリノミコトとホオリノミコト。2人は成長すると、兄のホデリノミコトは、毎日、海に釣りに出かけるので海幸彦とよばれ、弟のホオリノミコトは毎日、山に獲物を捕りに行くので山幸彦とよばれました。ある日、弟の山幸彦は兄の海幸彦に「お互い道具と場所の交換してみないか」と持ちかけました。シブシブ承知した兄の海幸彦でしたが、3日経っても山では獲物はひとつも捕れなかったので「道具を返してくれ、自分の道具で海に獲物を捕りにいくよ」と弟の山幸彦に言いました。ところが、弟の山幸彦は兄の釣り針を海に落としてしまったのです。そのことを、兄に話すと、兄は烈火のごとく怒ったため、自分の大事な十拳剣(とつかのつるぎ)をつぶして500本もの釣り針を作って兄に差し出したのでしたが「なんとしてもあの釣り針を探して返せ」と海幸彦は言ったのでした。困り果てた山幸彦が海に捜しに行ってぼんやりと海を眺めていると、海の潮路(しおじ)をつかさどるシオツチの神が現れて「何を悩んでおられるのですか」と声をかけてくれました。山幸彦はわけを話したところ「海の中を案内しましょう。海をつかさどるワタツミの神にお会いなるとよい知恵をいただけるでしょう」と海の中に連れて行ってくれました。すると、そこにはりっぱな宮殿があって、宮殿の門に美しい娘が現れて宮殿の中に連れて行ってくれました。娘の名はトビタヒメ、ワタツミの神の娘で、2人は一目でお互いを好きになったのでした。そして、父親ワタツミノ神にも気に入られた山幸彦はヒメと結婚して宮殿の中で仲睦まじく暮らしはじめたのでした。この章は浦島太郎の物語を彷彿させるものですが、この山幸彦が初代天皇である神武天皇のお祖父さんのようです。この古事記ダイジェストはラジオの朗読用に私が自己流に書いたものです。サイマルラジオ 78・3FM http://redswave.com/ 7月13日土曜日AM8:00~8:55 REDS WAVE 78.3FMで放送予定。
2013.07.11
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日本誕生第8話出雲の国を治めていたオオクニヌシノミコトが天照オオミカミ一族にに屈服して、お隠れになったことを受けて、天照は自分の幼い孫のニニギノミコトを高天原(たかまがはら)から下界に使わすことにしました。そして、何人かの神々を幼いニニギを助けるために同行させ、やたの鏡・やさかの勾玉(まがたま)・草薙の剣(くさなぎのつるぎ)の3種の神器をお預けになったのです。やたの鏡とやさかの勾玉はアマテラスが天の岩戸にお隠れになった時に、表に引き出すために使われたお品で、草薙の剣はスサノオノミコトが八岐大蛇を退治した時に尾っぽから取り出して、あねのアマテラスに献上したお品でした。そしてこの3つのお品は、これ以後、政治をつかさどる者が持つ神器となったのです。一行が雲を掻き分け地上に降り立った場所は、日向(ひゅううが)の高千穂の峰でした。そこに一行はりっぱな宮殿を立て、ニニギノミコトはここで成長したのでした。ある日、ニニギのミコトがカササの岬に出かけていくと、そこで美しい姫に出会ったのです。姫の名はコノハナサクヤヒメ。ニニギはその娘に妻にしたいと申し込みました。コノハナサクヤ姫が父親のオオヤマツミの神に相談すると、父親はアマツカミの御子(みこ)の申し出に喜んで、あねのイワナガヒメを一緒に奉(たてまつ)りました。ところが、イワナガヒメがひどく器量が悪かったために、ニニギはコノハナサクヤヒメを残してアネを返してしまわれたのです。父親はひどく気分を害して「2人の娘を奉ったのは、アマツカミの御子(みこ)を岩のようにゆるぎなく、木の花の咲き匂うがごとく栄えますようにのウケイの誓いをこめたものでしたが、アネのイワナガヒメだけを返されたからには、アマツカミといえども命は木の葉の散るがごとくもろいものになるやもしれません」と予言されたのです。その上、コノハナサクヤヒメが子供を身ごもったと告げると、ニニギノミコトは「本当に私の子なのか」と疑ったのでした。サクヤヒメは身の潔白を証明するために、「神の子なら無事に生まれるはずです」と誓って、その証(あかし)に産屋(うぶや)の出口をふさいで、小屋に火をはなって、燃え盛る火の中で出産しました。そして無事にうまれたのが、ホデリノミコト、のちの海幸彦と、ホオリノミコト、のちの山幸彦でした。 REDS WAVE 78・3 FM(サイマルラジオ)毎土曜日AM8:00~8:55放送 「今、あなたに伝えたい」の中で朗読用に私が古事記のダイジェスト版を書いています。この「天降り(あまくだり)」の朗読は6月29日です。
2013.06.27
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オオクニヌシノミコトと出雲の国の第2話スサノオノミコトの娘スセリビメを妻にしたダイコク様は、スサノオノミコトに「オオクニヌシノミコトと名乗って、出雲の国を治めるが良い」と言われて、出雲の国を治めることになりました。出雲に宮殿を立ててスセリビメと暮らし始めたダイコク様のもとに、因幡(いなば)のヤガミヒメが訪ねてきたのでした。因幡では兄のヤソノカミ達の求婚を断ってダイコク様を好きだと言ったヤガミヒメがみずから尋ねて来たので、喜んで妻の一人に迎えたダイコク様だったのですが、正妻のスセリビメの怒りはすごいものでした。そのため、恐れをなしたヤガミヒメは因幡に逃げ帰ってしまいまったのです。それを悲しんだダイコク様は、嫉妬深い妻に悩みながらも、懲りずに、みずから出雲から遠い国へ出かけては美しいと評判の姫たちを妻にして沢山の子供を作ったのでした。それでも、スサノオとの約束を守って、オオクニヌシノミコトとして正妻のスセリビメのいる出雲を豊かな地にするように力を注ぎました。そんな、オオクニヌシの前に、ある日、小さな神様が舟に乗って現れたのです。天地製造の神の息子のスクナビコナノ神でした。 2人で国づくりに励んだところが、ある日スクナビコナノ神は「私の役目はこれまでです」と言って海のかなたに行ってしまったため、途方に暮れていたオオクニヌシの前に、光とともに現れたのはオオモノヌシノ神でした。2人の神の助けもあってオオクニヌシは出雲の国を、益々豊潤な土地、水穂が実る国として栄えさせたのでした。一方、高天原でこの様子を観察していた天照オオミカミは他の神々に「豊かな水穂の実る出雲は、私の子供がおさめるべきである」と詔(みことのり)をしたのです。これは、絶対命令のようなものなのです。アマテラスは高天原からオオクニヌシのもとに次々に強力な使者を送りつけてオオクニヌシに「国譲り」をせまりました。初めは抵抗したオオクニヌシでしたが、自分の息子たちが天照の力に屈服するのをみて、とうとう「この国を天つ神にゆずりましょう。その変わり私の住まいとして壮大な神殿を作ってください」と言って黄泉の国に旅立たれたのでした。そして、その神殿こそが出雲大社の起源と言われているのです。以来、出雲大社の主神はオオクニヌシことダイコク様なのです。
2013.06.26
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古事記より 日本国誕生第6話オオクニヌシノミコトと出雲の国因幡の白ウサギを助けて、因幡の国のヤカミヒメに気に入られたため、ねたんだ腹違いの兄たちに何度も殺されかけたダイコク様を心配した母親が、「スサノオノミコトの元に行ったほうが良い」と言われたので、ダイコク様はスサノオノミコトの宮殿を訪ねて行きました。出迎えに現れたのはスサノオノの娘のスセリビメでした。そこで、お互い一目で相手を気に入ってしまって、2人は、スサノオノミコトの許しも得ないままに結婚してしまったのです。 そして、スセリビメに案内されてスサノオノミコトと対面したダイコク様は、許しも得ないままにスセリビメを妻にしたことで、スサノオノミコトに様々な苦難を強いられることになったのでした。ヘビの室谷(むろや)に寝かせられたり、ムカデとハチの室谷(むろや)に寝かせられたのですが、スセリビメがなにかと助け舟を出してくれて、なんとか難をのがれたのです。が、次に、荒れた野原に矢を放って「その矢を取ってこい」と命じられて、矢を取りに行ったところで、スサノオは野原に火を放ったのでした。絶体絶命のダイコク様を救ったのはネズミでした。穴の中が安全と告げられて穴に入って難を逃れることができ、火が収まってからスサノオノに矢を持っていったのですが、娘のスセリビメが大喜びしているのを見たスサノオノはまたもや難題を命じたのです。スサノオの体についているシラミとムカデをかみ殺して退治するようにと言う無理難題に、流石(さすが)のダイコク様も身の危険を感じて、最初は命令に従っているふりをして、スサノオが寝入ったすきにスセリビメと一緒に逃げ出したのでした。逃げる時に2人はスサノオの太刀(たち)と弓矢とヒメの琴を持ちだしたところ、目を覚ましたスサノオが追いかけて捕まえようとしたのですが、刀も矢もなかったため、追いかけるのをあきらめて、「お前が持ちだした私の太刀と矢で、お前を殺そうとしたヤソノカミたちを打ち滅ぼして、スセリビメを妻として、オオクニヌシノミコトと名乗り、りっぱな宮殿を立てて出雲を治めるが良い」と命じたのでした。ラジオの番組の朗読用に古事記のダイジェスト版を書き始めて「因幡のシロウサギ」のあと、なかなか続きが書けなかったのですが、5月10日に出雲大社で遷宮の儀がとり行われたニュースを見て、複雑怪奇な大国主命とスサノウノミコトと出雲の話を朗読用に書いたのですが、朗読者には「文章が読みにくい」と言われてしまいましたでも、兄たち(ヤソノカミ)に何度も殺されて生き返ったり、スサノオノミコトの孫の孫(?)にあたるダイコク様とスサノオノミコトの娘が結婚する不思議ラジオ朗読は6月1日(土)朝8時から「今、あなたに伝えたい」の中で予定しています。REDS WAVE 78.3FM サイマルラジオでは全国で聞くことができます。
2013.05.16
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日本アフレスコ画の第一人者絹谷幸二氏は奈良市の出身。 古事記1300年の昨年、奈良県からの依頼で描いた古事記の世界への取り組みを、昨年NHKテレビでも放送していて、是非見たいと思っていたのですが、展示会場が奈良美術館で遠かったので躊躇していたところ、神奈川県の平塚市美術館で4月13日~6月2日まで展示会を開催ということで、先日、見に行ってきました。 入場料は200円。絹谷先生の講演会は4月29日。 私自身がラジオ放送の朗読用に古事記のダイジェスト版を書いているので、アフレスコ画でどんな風に表現されるのか興味があったのです・・・・・私もイザナギ、イザナミから今、オオクニヌシノミコトの因幡の白ウサギまで終わって、次の話をヤマトタケルにしようと思いながら、話が壮絶すぎて書き進めないでいるのですが、絹谷先生もヤマトタケルを描くためにかなり苦戦されたようです。舞台となった地を旅もして、イメージを膨らませて描いているうちに手が動かなくなって、動かなくなった手をもう片方の手で支えながら書いていました(テレビでは)。古事記の話の中でも日本建国の神々も血族間の争いも凄まじいのですが、ヤマトタケルはその中でも特に凄まじいのです。ヤマトタケルを書けないでいる私にとって・・・絹谷先生の表現者としての熱意に脱帽・・・凄い絵でした。絵画展のタイトルは「希望のイメージ」で古事記の他にも著名な作品が展示されています。
2013.04.19
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古事記より創作(日本国誕生第5話) スサノオノミコトの子孫のダイコク様には母の異なる沢山の兄がいました。その数がなんと八十人でヤソノカミとよばれていました。その兄たちがみな因幡の国の美しいいヤガミ姫を妻にしようと旅に出かけることになったのですが、末っ子の大黒様は兄たちの荷物持ちとしてついて来いといわれ、重たい荷物を持って兄たちよりも少し遅れてついていくと、因幡(いなば)の国のけた岬に来た時に、浜辺で皮をはがされたウサギが泣いていました。ダイコク様が問いただしたところ、「オキの島に帰るためにワニをだまして海を渡ったところで、だまされたことに気がついたワニに皮をはがされてしまったのです。いたいいたいと泣いていたら、通りかかったヤソノ神々様に『海水で体を洗ってから、風に吹かれると治るよ』と教えられて、その通りにしたら、皮膚が真っ赤にになって前よりも痛くてたまりません」と言うのです。「きれいな真水で洗ってガマの穂にくるまれば良くなるよ」と教えたところ、そのウサギが教えられたとおりにすると、すっかりよくなったのです。そして「実は私はウサギの神なのです。姫はきっとお兄さんたちではなくあなたを選びますよ」と予言したのです。そして、予言通りにヤガミヒメはヤソノ神々を嫌ってダイコク様を気に入ったのでした。ところが、ヤソノ神々はダイコク様を憎んで殺そうとします。そのたびになんとか難を逃れることができたのですが、ダイコク様の母親は「兄たちと一緒にいたら、お前は殺されてしまう。スサノオノミコトのおられる国に行きなさい」とダイコク様を出雲の国に旅立たせたのです。ラジオの朗読用にダイジェスト版を書いたのですが、古事記フアンにはもうしわけないのですが・・・かなり省略しました。放送はREDS WAVE 78・3FM 明日4月13日AM8:00~8:55「今、あなたに伝えたい」で因幡の白ウサギの朗読は8:13~算命学でみると、今年の私の行運は玉堂星が回っているので古典に魅かれるようです。6月に伊勢神宮に、10月に出雲大社に旅に出かける予定です。
2013.04.12
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アマテラスが天岩戸に隠れたのもスサノオノミコトの乱暴な振る舞いが原因と言うことで、八百万の神々はスサノオに数々の罰を与えて、高天原から追放したのでした。追放されたスサノオノミコトが出雲の国に降りると、おじいさんとおばあさんが娘を真ん中にしておんおんと泣いていたので、わけを訪ねると「私たちには8人の娘がおりましたが、八俣(やまた)の大蛇(おろち)という大蛇(だいじゃ)が毎年出て来て1人ずつを食べてしまい、今年は1人残ったクシナダ姫を大蛇が食べにくるだろうと泣いていたのです」と申します。「いったいどんな大蛇なのだ」と尋ねると「からだは1つですが頭と尾っぽは8つもある、山すそをとりまくほどの大きな怪物です」と申します。クシナダ姫の愛らしさを気に入ったスサノオノミコトは「八俣の大蛇から助けたら、その娘を私にくれるか」とたずねると、「姫を助けていただければ喜んでさしあげます」と答えたのでした。スサノオはおおよろこびして、おろち退治の方法を思案し、クシナダ姫の親に「美味しい酒を沢山つくってくれ」と命じました。そして家の周囲に垣根をめぐらし、八つの入り口を作り、その入り口に酒をいれた桶を置いて、八俣大蛇を待ちかまえていたのでした。そこへ、聞きしに勝る恐ろしい大蛇がやってきて、思ったとおりに酒をたらふく飲んで酔っ払って眠ってしまいました。スサノオは剣をぬいて大蛇に切りかかり八つの頭を次々に切り刻んでいったのですが、最後に尾っぽを切った時に硬いものに剣があたったので切り開くと、なんと、見事な太刀があらわれたのです。八岐大蛇を見事退治したスサノオノミコトはクシナダ姫と出雲の国の須賀で館(やかた)を立てて沢山の子供を作りました。そして、八岐大蛇の尾っぽから取り出した太刀を、高天原の天照大神に事情を話して献上したのでした。その太刀は草薙の剣(くさなぎのつるぎ)として政治を掌るものが持つ三種類の名器となったのです。
2013.02.21
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古事記よりダイジェスト版イザナギは娘のアマテラスオオミカミ(天照大御神)には太陽の神となり昼の世界を治める役割を、息子のスサノオノミコト(須佐之男命)には海の神として海を治める役割を命じたのですが、スサノオが父イザナギの言うことを聞かずに毎日泣きわめいて、海を荒らしてばかりいたので、怒ってスサノオから神の身分をはく奪して追放してしまいました。スサノオは国を出る前に姉の天照大御神に別れを告げに行ったところ、スサノオノミコトの悪い噂を聞いていた天照大御神は、武装して弓を引いてスサノオを迎えたのです。驚いたスサノオは謀反(むほん)の心がないことを証明するために、「お互いが子供を産んで証明しましょう」と提案しました。そして、アマテラスが男神を5人産み、スサノオには女神が3人できたのですが、スサノオは「やさしい女の子を生んだ私の勝ちですね」と誇らしげに言って、負けを認めないアマテラスを困らせるために、再び乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)を働きだしたのです。スサノオの乱暴は日に日にひどくなっていったために、天照大御神はとうとうアマノ岩戸にこもって扉を閉めてしまいました。すると、天上界も地上も暗闇(くらやみ)に包まれてしまったのです。驚いた八百万の神々がアマノ岩戸の前に集まってきてアマテラスを岩戸の中から引き出すための智恵を出し合いました。そして、さまざまな方法を次々とためしたのでした。賑やかなお囃子(はやし)に踊り狂う足踏みの音、楽しげな笑い声が続いたので、アマテラスはそっと扉を開けて隙間から外を見た時に、神のひとりが榊(さかき)をつけた鏡を差し出すと、アマテラスは自分の光が鏡に映って、思わず身を乗り出してしまったその時にアマテラスを他の神が岩戸から引きだしたのでした。岩戸は閉じられてしめ縄が巻かれて、アマテラスの輝くで天上界も地上も光を取り戻すことができたのでした。古事記ではもっとドロドロと書いてあるのですが、ラジオ朗読用にサラリとまとめました。スサノオノミコトが乱暴で狼藉を働いていたのは、母親のイザナミが恋しくてと古事記にはあるのですが、スサノオはイザナミが黄泉の国に旅立った後イザナギの鼻から生まれたと書いてあるのですが・・・恋しがった母はイザナミ・・・・日本書紀ではイザナミから生まれたことになっているって本当かしら?
2013.02.15
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死んだイザナミを追いかけて黄泉の国に行ったものの、おぞましい光景に怖れをなして黄泉の国から逃げ帰ったイザナギは死者の国に入ったことで穢(けが)れてしまった身を清めようと、日向(ひゅうが)の国の海にそそぐ河口に行ったのでした。そして、身につけているものを脱ぎ捨てて汚れを清めたのですが、左の目を洗うとまばゆい光に包まれたアマテラスオオミカミ(天照大御神)が生まれ、右目を洗うとツクヨミノミコト(月読命)が生まれ、鼻を洗うとタケハヤスサノオノミコト(須佐之男命)が生まれたのです。イザナギはこの3人の誕生をたいそう喜んで、3人それぞれに大きな役割を与えました。まばゆく輝く女神のアマテラスオオミカミ(天照大御神)には「あなたは高天原に登って太陽の神として昼の世界を治さめなさい」そして、男神であるツクヨミノミコト(月読命)には「月の神として夜の世界を治めなさい」とお命じになり、最後に男神であるスサノオノミコト(須佐之男命)には海の神として海を治めるように命じたのです。アマテラスとツクヨミはイザナギの命令に素直に従ったのですが、スサノオだけは父の言うことを聞かずに毎日泣きわめいては、海を荒らしてばかりいたのです。海は荒れ狂い怒ったイザナギはスサノオから神の身分をはく奪してしまいました。スサノオを追放したイザナギは、スサノオが自分の言うことを聞かなかったことに自分の力不足を悟って隠居して近江の国に行ってしまったのです。昨日のイザナギとイザナミに続いて、アマテラスとスサノオの抄を超訳で書いてみました。 とんでもなく面白い『古事記』 (PHP文庫) (文庫) / 斎藤英喜/監修
2013.01.29
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古事記フアンには怒られるかもしれませんが、建国記念の日も近いので、FMラジオでの朗読用に独断と偏見で「日本国誕生・イザナギとイザナミ」を書いてみました。「日本国誕生物語 古事記より」天と地が別れた時に、天上の高天原(たかまがはら)に現れた神々からイザナギとイザナミは国づくりを命じられました。海を掻きまわして島々をつくると、2人はその島に下りたって夫婦となったのです。そして、イザナギと契りを結んでイザナミは自分たちの子供として日本列島の島々を生みおとしたのです。そのあとも、イザナミは海の神や山の神、木の神、水の神、野の神など八百万の神を生んだのですが、火の神を生んだ時に大やけどをしてしまい病床に伏して、とうとう命が尽きて黄泉(よみ)の国に旅立ってしまいます。妻を忘れられないイザナギが妻の後を追って黄泉の国に出かけると、そこではあの愛しい妻が腐敗して死臭を放つ無残な姿となっていたのでした。あまりの妻の変貌に逃げ出すイザナギを追いかけるイザナミ。イザナギが黄泉の国との境に着た時に、そこに植えてあった桃の木の桃の実を取って追ってに投げつけたところ他の追ってはひるんだのですが、イザナミだけは、尚、執ように追いかけてきたのでした。イザナギは傍(かたわ)らの千引岩(ちびきいわ)を転がして道をふさぐと、イザナミに「もう夫婦ではない」と決別の言葉を投げつけました。イザナミは「そんなひどい仕打ちをするなら、私は貴方の国の人を1日1000人を殺します」と言ったので、イザナギは「お前がそんなひどいことをするなら、私は1500人の産屋を作って子供を産ませよう」と答えたのでした。こう言うわけで、この国では1日1000人が死んで1500人が生まれることになったのです。どの本を読んでも「イザナギ&イザナミの物語」はもっとどろどろ、もっとエロチックなのですが、朝のラジオ放送用原稿ですので・・・サラリとアレンジしました。放送はREDS WAVE 78.3FMで2月9日(土)AM8時~8時55分。インターネットのサイマルラジオでも視聴できます。
2013.01.28
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昨年の秋ころから「古事記」に惹かれているのです。きっかけはFM浦和の自分の番組「今、あなたに伝えたい」に古典を紹介するために「八岐大蛇」のダイジェスト版を書いた時に、何冊かの「古事記」を読んだことがきっかけなのですが、古事記のとの出会いも運命の不思議を感じます。算命学占い師として自分自身の今年は(2013年2月4日からの癸巳の年)、なんと「玉堂星がまわっていて、能や歌舞伎などの日本の古典に親しむこと。古事記などの日本の歴史を読むと人生が最高潮になるでしょう」と書いてあるのです《2013年度版・算命学開運暦》先日も書店で「眠れないほど面白い古事記」由良弥生著の本を見つけて購入しました。古事記に興味を持った昨年秋に奈良美術館で絹谷光二「豊穣なるイメージ・古事記展」の開催を知って観に行きたいと思いながら行く機会を逃してしまったのですが、今年の4月13日から平塚美術館で展覧会を開催すると知って「絶対観に行く」と思っているのです。昨日も「今、あなたに伝えたい」の2月9日の放送原稿用に11日の「建国の日」に因んで、「日本誕生・イザナギ、イザナミの物語」をダイジェストで書いてみました。参考の一つは眠れないほど面白い『古事記』 王様文庫 / 由良弥生 【文庫】
2013.01.27
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