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天野祐吉氏は朝日新聞の「CM天気図」のコラムを担当しておられ、私も辛口の風刺のきいた氏の文章は大好きだ。
関東は文字の文化、関西は音の文化なのだそうだ。「ニホンは関西にある」着陸料の高いことで有名な関西空港のCMらしいが、「24時間営業が可能な二本の滑走路を持つのは関西空港だけ」などと野暮なことは言わないんだそうだ。都が京都にあった頃できた「平家物語」も、近松も語り伝えられた芸術だと言う。が、源氏や枕草子、徒然草だってそんな時代にできたものだけど。
江戸も音の文化だったらしいが西洋文化が入ってくるに従い書き言葉の文化になったと言う。正確で緻密だが面白くない、という。あんまり引用するとただの丸写しになるのでやめるが、駄洒落とか親父ギャグの部類にはいりそうなものが関西には転がっている。「新幹線は感心せん」とか平気で言うし、ぼけと突っ込みの絶妙なのは上方漫才や落語の世界が日常に生きているようだ。
推敲を重ね汰マニュアルよりも斜めに構えた方を面白がるのは私も同じ。東京の人が見たら変に思うだろうか。「お互い変!」というのがいいのかも。
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