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クロマチックチューナーと言うのは楽器の調律に使う機械で、ピアノに乗せてキイを叩くとその音がなにかを示してくれる。どのくらいずれているかもだいたい分かる。吹奏楽をやっている人が、「今日は442で合わせて」と言う風に使うものだ。
これに人間の声を聞かせたらどうなるかと言うような遊びをやって見た。例えば標準音叉を使えば、これはきれいな正弦波なので針は中心にとどまり、ほとんど動かない。鳴らしはじめにちょっとぶれるだけだ。ところが人間の声だと、ピアノに合わせて出したつもりでも、表示が合っていても(例えばソなら「G」と表示される)針の方は大きく振れ、とてもじゃないが正弦波にはほど遠い。
多分、人間の声帯と言うのは実は余分な音をたくさん出していて、その中の中心値らしいのが主に出てくるのではないだろうか。マイクはどこかで干渉してしまう音まできちんと拾うので針が振れまくるのではないかと思う。
コーラスで「厚みのある」とか言う表現があるが、中心値を寄せ合うと、ほんの少しだけずれている音が幅を持って聞こえるのではないだろうか。お経は別に楽器で調を合わせる訳ではない。導師の音階にだいたい合わせて唱えるのだが、人数が増えればホールを揺るがすような音響になる。そして外れた音はかき消されてしまう。
ジェリコの戦いで城壁を声(音)で崩したと言うが、 これは無理でも、コーラスの迫力と言うのはそういうところから出てくるのではないだろうか。「カメハメ波!~~」みたい?
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