老父のつぶやき

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2020年10月31日
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カテゴリ: にわか農業
わが家には大きなモッコクの木がある。高さが5mくらいある。寒くなってきたこの季節が剪定の時期だが、図体が大きいので毎年苦労する。この木は自分で樹形を整えるというが、どうしてどうして、扱いにくい木でもある。

剪定は日当たりをよくして光合成を効率的に行えるよう、枝を抜いて行く作業と、全体の形で飛び出している枝を切って整形する作業、そして害虫の防除作業にわけられると思うが、場合によっては施肥もあるかも知れない。

モッコクは椿の仲間である。枝を伸ばすのが得意というか、少し光の隙間があればそこに向けて枝を伸ばす。結果、からみ枝が多くなるのでこれを除かねばならない。


葉はいわゆる輪生。3-6輪くらい枝を出すので枝葉はねずみ算的に増える。ぎっしりになって行くから自然淘汰でモコモコになる。結果としてそれなりの樹形になる、と読み替える方が良い。で、どんどん周囲に伸びて行くので他の木と干渉しないよう、葉先を切って止めてやらないといけない。それでも毎年伸びて行くのがこの木だ。植えっ放しでは収拾がつかなくなる。とにかく数が多い。大きくなってしまったのは仕方ないが、出来るだけ大きくしない方が身のためだ。

徒長枝がよく伸びるのもこの木の特徴。少し明るい色の枝なので、見切りはつけやすい。また、日当たりが悪くなると下から下からくぐるように枝を伸ばす。

胴吹きが多い。油断するとこうなる。


枝の元の太いところからでていれば登って切れるが、端っこの方は外から脚立を使わないと切れない。枝を落としてもそこから腐るということはまだ経験していない。

逆枝は木の内側に延びて行く枝だ。少し見にくいが、足場の方に延びている枝がそれ。


整枝は幹や太い枝が外から見えるように行うのが基本らしい。モッコクは病気にも強いように思うが、弱点が一つ。




この茶色くなったのがそれで、中に卵とか幼虫がいて糸を吐き、このようにくっつけて巣を作る。これ画が風で落ちると下の葉にまたくっつき、全体が茶色になってしまう。初夏によく出てくる。ものの本には焼き捨てるように書いてあるが、取るだけでも大変な作業。去年までスミチオンを散布していたが、今年BT剤に替えてみたら、かなり効いたように思う。

父の道楽でこんな庭があるが、もっぱら業者を頼んで手入れをしてもらっていた。残された子供にとっては重荷である。残すなら道具と使い方のノウハウを伝えるべきだと考えていまやっているが、手のかかる遺産だ。





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最終更新日  2020年10月31日 21時40分08秒
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