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2023.01.08
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2020年春のモロッコへの旅行を予約し、準備していた正月明けに突然コロナがまん延し、予約をキャンセルした。

友人たちから「なんでモロッコ?」と良く聞かれるけど、
以前の日記にも書いたとおり、子供の頃(昭和40年前後?)「ザ・ガードマン」の「モロッコの真っ赤な太陽」の予告を見て以来、ずっと心にモロッコという地名への懐かしさとあこがれを持っていて。

まあ、今となっては、実際の還暦旅行にはイタリアかフランス、もしくは北欧に行くような気がするけど、モロッコは私にとって永遠のあこがれとなった。

とはいえその貧しさやイスラムの女性蔑視も知っていて、そこで生きる事はなかなか想像もつかない。



「彼女たちの朝」とは?どんな朝なのだろう・・・と、興味を惹かれて観始めた。
以前TV番組で、洋裁の技術を持ち自分の店を持って生きていこうとする、モロッコの若い女性の姿を見た事もあったので、パン屋で奮闘する女性二人の生き方にも興味があった。

お腹が大きくなって目立つようになったため、多分今まで勤めていた美容院に居られなくなって、カサブランカで住み込みの仕事を探そうと当ても無くさまよう、主人公のサミア。

日本でだってそう簡単に職は見つからないだろうけど、イスラム教では結婚しない妊娠は罪を意味するようで、人々から冷たい対応をされ続ける。

未婚での妊娠などしたから、女性失格なのだとさげすむような。

しかし、夫に先立たれ、パン屋を細々と営みながら一人娘を育てるアブラは、関わり合いになりたくないと思いつつも、どうしても放っておくことができず、一晩だけ、三日、とついついサミアを家に置き助けてしまう。
それも、めっちゃ可愛い藤田ニコル似の娘ワルダがサミアを温かく迎え入れようとするからなんだけど。



いや~なんといってもこのワルダがね、最高に可愛い。
でも、母親とサミアの間は微妙・・・
母子精一杯の生活に邪魔者を入れるのも面倒だし、生活費も掛かるだろうしね。

だけど、どうしてもアブラにはサミアを見捨てられないの。
そしてサミアも、おばあちゃんに仕込まれたという料理のあれこれを、商売に提供し人気となって売り上げに貢献したり、又少しずつワルダに教えたりしてる。

ここの場面がとても好き。

ワルダにとっては他人である、サミアのおばあちゃんだけど、
彼女から受け継がれる料理のちょっとしたコツやレシピが、行きずりのワルダに受け継がれていくんだね。



そしてアブラの家で無事出産したサミアだが、決して自分の子供を見ようとしない。
なぜなら、彼女が育てた場合、一生この子は私生児というレッテルを貼られ、生き辛くなってしまうのだ。
愛着を持たず、すぐに施設に預け里子に出すのが一番と理性で判断し、決めている。

私生児=罪・・・か。日本でも昔はそうだったけど、今はそう感じる人も少なくなったと思う。

そしてワンダにしても、夫が亡くなった時葬儀を取り仕切るのはもちろん、最後に姿を見たり触ったりすることさえも出来なかったというつらい経験があったことがわかる。


イスラム教って理解しにくい。


ラスト・・・これはどういう意味なのだろう。
突然終わってしまい、呆気にとられるばかりだったが・・・
人により続きはいろいろに想像できるということなのかな。

私は・・・やはり息子の将来優先で里子に出したのではないかと思う。
そして、サミアも何事も無かったように過去を忘れたふりをして、普通に結婚し子供を育てながらイスラムの世界で暮らしていく。

それがサミア、子供、サミアの両親や親せき含め誰もが一番幸せに生きていける決断のはず。
観られた皆さん、いかがでしょうか。





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最終更新日  2023.01.08 18:18:41
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