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2012.11.09
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 キングストン・トリオ(The Kingston Trio)

キングストン・トリオ00.jpg

 1954年に、ビル・ヘイリーの「Shake, Rattle & Roll」やエルヴィス・プレスリーの「That's Alright」が録音され、それが本格的にアメリカの若者たちの心を捉えたのは、1956年にエルヴィスがRCAと契約し、「Heartbreak Hotel」を大ヒットさせた時がロックンロール誕生といわれ、ロックンロールはアメリカの音楽界を席巻・・・ヒットチャートがロックンロール一色に染まるのを押しとどめる動きがまもなく誕生~~~それがフォーク・リヴァイヴァルという流れです!!

 フォーク・リヴァイヴァルとロックンロールの大きな違いのひとつとは、アルバム志向というものがあり、これも後にフォーク・ロックの誕生によってロック側にもたらされることになり、キングストン・トリオもまずはデビュー・アルバム『The Kingston Trio』を発売し、その中から「Tom Dooley」をシングル・カットするというデビューの仕方をとっていて、この「Tom Dooley」が8月に全米No.1に輝き、一挙にフォーク・ブームが到来・・・このデビュー・アルバムには後にビーチボーイズがヒットさせる「Sloop John B」も収められています(この曲は元々はバハマ諸島の民謡ですが、キングストン・トリオはこのように後進のアーティスト達にカヴァーすべき原曲を多数紹介するという役割も担いました)~~~1970年代にロバータ・フラックによってヒットする「The First Time」も、元々はイギリスのフォーク・シンガーであるイーワン・マッコールの曲ですが、アメリカでこの曲を有名にしたのはキングストン・トリオです!!
キングストン・トリオ2.jpg

 フォーク・リヴァイヴァル・・・その源流を辿れば1940年代のウディ・ガスリーや1950年前半のウィーヴァーズの活動が挙げられますが、本格的にヒットチャートを席巻するようになったのは、1958年に登場したキングストン・トリオによってでした~~~彼らの登場により、大学生がフォーク・ミュージックを愛好するようになりました!!

 新たなフォーク・ミュージシャンも次々と輩出されていき、その流れの中からやがてボブ・ディランが登場し、フォークとロックの合体を成し遂げます!!




 フォーク・リヴァイヴァルはポップ・ミュージックに様々な新しい要素を持ち込みました・・・民謡の中には南北戦争などの歴史的事実に立脚した題材を持ったものが多く、こうした歌を採り上げるということは必然的に歌詞のシリアス化という現象を起こしました~~~また、フォーク・リヴァイヴァルの面々は、レパートリー探す中からアメリカの民謡だけでなく諸外国の民謡にも興味を持つようになります!!

 キングストン・トリオのグループ名もジャマイカの首都キングストンから取られたもので、彼らのカリブ諸島の音楽への興味を示しています・・・実際彼らはカリブ諸島の民謡も多く採り上げています~~~こうした動きは後のラテン・ロックやワールド・ミュージック的な流れに先鞭を付けるものでした!!

 更に、フォーク・リヴァイヴァルの大きな特徴はアコースティック楽器しか使わないこと、これは元々の民謡がバンジョーなどの簡単な楽器だけで演奏されていたことを踏襲したものです・・・これは電化楽器を前面に押し出すロックンロールとは正反対の動きですが、後にフォーク・ロックとして両者が合体して以後、ロックにもアコースティック・ギターなどのアコースティック楽器が使われる下地となりました!!

 キングストン・トリオの「モダン・フォーク・ソング」・・・伝統あるフォークの伝統を生かしながら、それをコマーシャル化して歌い、ポピュラー・ミュージックの一つでもあり、フォーク・ソングの一つでもあります(聴く人の感覚)!!
キングストン・トリオ0.jpg
 1957年に当時学生であったデイブ・グァード、ニック・レイノルズ、ボブ・シェーンの3人によって結成(キングストン・トリオの面々は、大学でアメリカの歴史を学ぶうちに古いアメリカの歌に惹かれたのかも)・・・1958年にキャピトル・レコードから初アルバム、このアルバムに中から「トム・ドゥーリー」をシングル発売して大ヒット~~~キングストン・トリオ、ブラザース・フォア、PPM、に続くモダン・フォークの流れはピート・シーガー、ウディ・ガスリー、ボブ・ディラン、の流れとはまた違ったもので、ポピュラー・ミューシックとしての大衆の中に入っていきました!!
キングストン・トリオ.jpg
 キングストン・トリオは、1963年から64年をピークとした「フーテナニー・ブーム」のレールを引いたこととしても忘れることはできません・・・1961年にデイブ・グァードが独立し、ジョン・スチュアートが参加して新トリオによる初レコードは、アルバムがクローズ・アップ、シングルは62年ヒットした「花はどこへ行った」です!!
キングストン・トリオ111.jpg

 1961年、中心人物だったデイヴ・ガードがグループを脱退し、彼はウィスキーヒル・シンガーズを結成します、このグループは商業的成果を得ることはできませんでしたが、そのメンバーにはジュディ・ヘンスキやサイラス・ファーヤーがおり、彼らに後の活動を進める為の最初の機会を与えた重要なグループとなりました・・・残ったキングストン・トリオには後任としてジョン・ステュワートが迎えられます~~~彼はカンバーランド・スリーというグループで活動していましたが、キングストン・トリオのメンバーとは以前から親交が厚く、いくつかの楽曲提供の経験もありました!!
キングストントリオ1.jpg



 多くのヒット・アルバムを残し、ブラザーズ・フォーやハイウェイメン、モダン・フォーク・カルテットなど多くのフォロワーを生み出したキングストン・トリオでしたが、1964年頃からはサーフィンやホットロッド・サウンド、ブリティッシュ・インベイションの伸張により、人気を落としていき、1967年にラストアルバム〈Once upon a time〉を残し1968年に解散しました!!

(参考:アルバム)
The Kingston Trio (1958)、from the "Hungry i" (1959) 、Stereo Concert (1959)、The Kingston Trio At Large (1959)、Here We Go Again! (1959)、Sold Out (1960)、String Along (1960)、The Last Month Of The Year (1960)、Make Way! (1961)、Goin' Places (1961)、Close-Up (1961)、College Concert (1962)、Something Special (1962)、New Frontier (1962)、The Kingston Trio #16 (1963)、Sunny Side! (1963)、Time To Think (1963)、Back In Town (1964)、Nick Bob John (1964)、Stay Awhile (1965)、Somethin' Else (1965)、Children Of The Morning (1966)、Once Upon a Time (1969)






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Last updated  2012.11.09 16:32:07


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