


楼門の前には、一対の狐像が置かれています (図4)
。狐は稲荷大社の御祭神と誤解する方も多いようですが、稲荷大神のお使い (眷族<けんぞく>)
です。稲荷大神の眷族が狐となった由緒には諸説あります。稲荷大神が食 物の神=御饌津神(みけつかみ)
であるので、やがて 三狐神(みけつねかみ)
と書かれるようになったという説、 狐が米を食い荒らす鳥獣を追い払う
からだという説、 狐の色や尻尾の形が実った稲穂に似ている
からという説などがあります。 向かって右の狐像は 玉
、向かって左の狐像は 鍵
をくわえています。稲荷大社には、玉鍵の信仰があり、「玉は 稲荷神の霊徳の象徴
で、鍵は その御霊を身につけようとする願望
である」ともいわれます。また、鍵は 稲蔵の鍵
という説もあります。この2体の狐像は明治13年(1880)に寄進されたものだと伝えられており、それ以前はごく普通の狛犬像だったようです。江戸時代の境内絵図には狛犬像が多く書かれており、狐像が増えたのは近代になってからのようです。江戸時代までは、 愛染寺
(後述)が境内にあって、狐に乗った 荼吉尼天(だきにてん
)を祀っていましたが、その愛染寺が明治維新の廃仏毀釈で破却されたことと、明治になって狐像が増えたことは関係あるかもしれません。境内には狛犬像も残っています。
「玉屋」
という屋号をつけました。お店はともに繁盛し、両国の花火大会では、両国橋を挟んで両店が花火を上げ、どちらの花火屋の花火なのかを紹介するためもあって、「たまや~」、「かぎや~」と川面で叫ぶようになったといいます。「鍵屋」は今に至るまで15代続いています。




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