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最近では、ごく身近な家族同士でも話し合えないでいがみ合いになり、反発のしあいが高まって家庭内暴力にまでエスカレートすることがよくあります。
お互いの会話不足から、「親の心、子知らず」「夫の心、妻知らず」(逆も真)が起き、その結果、いろいろな行き違いからいさかいや問題へと発展していきます。
これは、お互いに相手を許すことから会話をスタートできない悲劇だと思います。
親も子も、お互いに相手を自分に従わせようとするのではなく、お互いに許し合うことから始めれば心にゆとりも生まれます。
心に余裕を持って話し合えば、「ほう、そんなふうに考えているのか」と冷静にお互いを理解し合えるはずです。
また、子供に夫の悪口を(先生の悪口も同じ)絶えず吹き込んだり、年老いた父親や母親に対してきつい言葉を言ったり、冷たい態度をとる人も多いような気がします。
そんなことをしていれば、子供がお父さん(先生)、おじいさん、おばあさんを尊敬できるはず がありません。
そして、そんな言い方をする親をも尊敬できるはずもありません。
ロシアの文豪、トルストイの小説にこんな話があります。
とても歳をとったおじいさんがいました。足は動かず、耳は聞こえず、歯もなく、物を食べるときは口からポロポロこぼれます。
そこで、息子と嫁は、食卓におじいさんの場所を用意することをやめて、ストーブの後ろで食事をさせていました。
あるとき、カップに夕食をいれて与えたところ、老人はカップを落として割ってしまいます。
嫁は、「おじいさんが家の中のものを何でもダメにしてしまう」とブツブツ小言を言い始めました。
そして、「これからは、おじいさんの分の食事は洗い桶に入れて出す」と言いました。
おじいさんはため息をついてだけで、何も言いませんでした。
あるとき、幼い息子が床に座って一生懸命に何かをこしらえようとしているのを見て、「何をしているんだい」と父親が聞くと、 「お父さん、ぼく、洗い桶を作っているの。お父さんとお母さんが歳をとったら、この洗い桶でご飯を食べればいいよ」と答えました。
私たちは、無意識のうちについこんな仕打ちをしてしまうことがあります。 でも、子供は大人を見て育ちます。
だから、それは必ず、自分に跳ね返ってきます。
尊敬の的である父、愛に満ちた母の下で、子供たちの人間的人格素地が育まれていきます。
家庭の中でこそ、自分の言動にもっと気をつけたいものです。
終わりに 2018.04.21
番外編 終わり良ければ総て良し 2018.04.20
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