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2006年10月15日
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■気になる本  - 新幹線に乗れない農薬被爆列島 - 



 「新幹線に乗れない農薬被爆列島」は、今年の2月10日に
出版された本です。著者は、長谷川煕氏で元朝日新聞社の記者です。
新幹線に乗れない―農薬被曝列島
 この本は、衝撃的ですよ。
何故って、13の事例のまとめがあるのですが、最新の情報を
掲載している点です。農林水産省や関連団体からは、何故か
でてこない農薬の問題なのです。

 農薬の問題は、以前から言われておりますが、その実態の

影響調査がなされていないのですね。

 この本でも指摘していますが、「イタイイタイ病はカドニウムの
慢性中毒により、腎臓障害を起こし、次いで骨軟化症をきたし、
妊娠、授乳、内分泌の変調、老化及びカルシウム等の不足によって
イタイイタイ病という疾患を形成している」とし、富山県の
神通川流域だけではなく、長崎県、石川県、兵庫県でも
発生していて、神通川や秋田県を含めて腎臓障害を起こして
いる例があるといっております。

 以前に読んだ「瀕死の日本農業 日本の米、食卓をどう守るか」
(河野修一郎著、講談社)では、
瀕死の日本農業―日本の米、食卓をどう守るか
P153にて、農業の毒性の問題に触れ、

1978年にサイエンティフィク・アメリカンに発表された
ものがある。」とし、代表的な農薬である有機リン剤である
フェニトロチオン(MEP)を指摘しています。

 この論文は、近視や精神障害といった慢性中毒を引き起こす
ということで、当時、マスコミでも取り上げられたらしいのです。

が一般化し、作業効率の向上と農作業者の中毒軽減が謳われた
頃でした。

 この後はとうなったのか。かのアメリカでさえ、デラニー条項
を変更して農業業界寄りの立場となったようです。

 日本では、河野氏によると、「医者は病気を診るのが仕事で
ある。ある症状を起こさせる原因物質(科学物質)を穿鑿(せんさく)
する必要はない」という考えがはこびったといいます。



 一方、長谷川氏は、有機リン農薬散布と、近隣住民の鬱(うつ)、
神経・精神障害について、最初の章に述べています。

 JR上越線の新前橋駅の近くに、青山内科小児科医院があるが、
青山美子院長が、頭痛、吐き気、目眩、抑鬱、視野狭窄等を訴える患者
目立ってきたとのことです。

 その原因は、有機リンを含むスミチオン等の農薬でした。
それが、ラジコンで散布されているのです。こういう状況は、
米どころであれば、フツーです。大規模な農業になればなるほど
そうなります。かたや、その被害、障害程度、被害者数、等が
公にされていないのです。
 視野狭窄については、石川教授が訴えていたものでした。


 その他に、有機リンは身近なものに含まれているということです。
河野氏は、次のことをいっております。

防蟻剤  ・・・ 白蟻駆除のために床下や建物の基礎や床材に使用
合板   ・・・ 防虫の目的で注入
農薬   ・・・ 農業、ガーデニング、庭木、街路樹、公園等
家庭用電気製品、コンピュータ、IC基板、OA機器
 ・・・ プラスチイック、合成ゴムに難燃、可塑剤として使用
防火カーテン ・・・ 難燃剤として
床ワックス ・・・ 平坦化剤として
等です。

河野氏のタイトルにもなった、新幹線に乗れない というのも、
客室や運転席にも消毒(有機リン含む)がなされているとのこと
なのです。関西で発生した尼崎線の事故も、ひょっとしたら運転手
が中毒を起こしていたのではないかという疑念もあるらしいのです。

 どうです、いかに農薬というか、有機リンが身体の身近にあり、
その対策がなされていないことが、この本ではわかります。

 一方、無農薬で栽培に取り組んでいる人も紹介されています。



 また「食物崩壊」(西丸震哉著、講談社)の西丸氏は、その本で、
ライオンは、肉食動物ではなく、雑食動物だ といいます。
食物崩壊―出揃った滅亡のシナリオ
 その理由は、ライオンは、草食動物をつかまえて、まず、
内蔵の小腸から食べるのだそうです。小腸には、草食が分解
されているから。ライオンは草食を分解する酵素をもっていない
ので、分解してくれる動物をつかまえて、その一番おいしい
小腸から食べるとのこと。そして、ついでに、他の臓器や
筋肉も食べる。だから、ライオンは、肉食動物ではなく、
雑食動物だそうです。


 我々も、もっと、物事の本質を見つめる努力をしないと
いけないな と思った次第です。もっと、食べ物に対して
食品添加物にしても、BSEや有機リンや、その他にしても
敏感に、アンテナの感度をよくして、本当にいい食事を
とるということを考えていかなければならないでしょうね。

 尚、西丸氏は、41歳寿命説で警告しています。
この警告は間違えてほしいですね。西丸氏の「食物崩壊」
が出版されたのは、2002年(平成14年)ですから、
あと、40年前後に判明してくるのでしょうか。
 たしかに食物は、大事だと再認識しました。

(10月15日)

新幹線に乗れない

食物崩壊





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最終更新日  2006年10月18日 20時27分11秒
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