学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

2007年11月21日
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カテゴリ: 名詞・冠詞
Day 29 :今日はサミト君の学習はお休みして、先日寄せられたスマイル質問にお答えします。

質問:
時々拝見させていただいています。分かりやすい説明のおかげで最近はあまり「名詞」に悩まされることはなくなったのですが、stoneです! I threw a stone at the man.この文を見たとき「この場合のstoneは具体的な形を持つものになっているんだろうな」と思ったのですが、石の具体的な形というのが想像しにくく、(一定の形を持っていないので)可算になっていることに疑問を持ちました。stoneが具体的な形としてとらえられるならばpaperやbreadも可算になれるんじゃないか?そのように混乱してしまいました。なぜstoneが可算になっているのかを教えて下さい!

答え:
実は、私も同じように混乱していた時期がありました。この混乱を解消するには、まず名詞を考えるときに、ある名詞は「可算」、ある名詞は「不可算」と名詞を区別する考え方をやめることから始めるとよいと思います。なぜならば、たいていの名詞は「可算」にも「不可算」にもなるからです。今回の質問の名詞 stone, paper, bread も例外ではなく、やはり「 可算 」「 不可算 」のどちらにもなります。

名詞が「可算」なのか「不可算」なのかを判断するのは話し手次第です。つまり、話し手の頭の中で具体的な形やイメージが描けるならば「可算」、そうでなければ「不可算」というシンプルな判断基準なのです。この判断基準で今回の質問も考えてみましょう。

もし石の具体的な形が想像し難い、または一定の形を持っていないと考えた場合は不可算になります。例えば、 a wall made of stone stone は具体的な形が想像できませんよね。また一定の形を持っていないですよね。だから「 不可算 」名詞になるのです。もちろん塀は具体的な形で描けますよね。だから a がつく「 可算 」名詞になるのも納得ですね。

I threw a stone at the man.

しかし、質問文の a stone は具体的な形を持っています。自分が話し手(I) だと想像してみて下さい。「その男」に向けて投げる前、あなたは手のひらの中に具体的に描ける石ころを握っていませんか?

おそらく比較的小さな、円形に近い石ころではないでしょうか?聞き手にはわからなくとも、石を握っている話し手のあなたには具体的な形が描けますよね。

皆さんも子供の頃に川に向けて石を投げたことがあるでしょ。この思い出の場面を絵にすると、もちろん100%厳密な形状を描くことは難しいですが、ある程度石は一定の形を持っていませんか?きっと小さな円形の石を描きませんか?少なくとも三角形や四角形の石を描くことはしないでしょ。だから、投げる「石」 a stone は一定の形を持った「 可算 」名詞になるのです。

このように stone paper bread も具体的なイメージを持つ可算になりますよ。詳しくは辞書等で参照していただけるとわかると思いますが、ここでは、 paper で簡単に説明しましょう。

よくご存知の「紙」 paper は数えられない(不可算)と学校英語で教わった記憶があると思いますが、「紙」も前述の「石」 stone 可算 」「 不可算 」どちらにもなります。判断基準はあくまでも話し手の頭の中で具体的な形やイメージが描けるか、そうでないかです。

次の2文を比較して見ましょう:

paper .
(2) I have written three papers already.


(1) このカップを で包む必要がある
(2) すでに3つの 論文 を書き上げた

(1)の「紙」は具体的な形がないのです。頭の中で「紙」を具体的に描けますか? 一定の大きさ・形のもの、例えばA4サイズの紙を描いたのなら、それは paper ではなく a sheet です。だから、一枚、二枚と用紙を数える場合は、 a sheet of paper, two sheets of paper と英語ではなるのです。

(2)の papers は「紙」ではなく「 研究論文 」や「 レポート 」という意味になります。研究論文やレポートなら具体的な形がありますよね。皆さんも自分が書いたレポートなら具体的な形を頭の中で描けますよね。

この「英語脳」を作るにはたくさんの練習量が必要です。つまり、イメージ作りのコツが掴めたら、あとは量をこなすことです。「習うより慣れよ」ですね。
ではまた、

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最終更新日  2018年07月18日 02時40分13秒
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ありがとうございました!  
KEITA さん
なるほど!確かにそう考えれば納得できます!そう考えるとI gave him a bread.という文も可能になるんでしょうか?(パンをあげた自分には具体的な形がかけるので) (2007年11月22日 16時21分59秒)

KEITAさん  
samito07  さん
I gave him a bread.とは言えません。この場合のbreadは不可算名詞になります。a loaf of breadと言うのが普通です。

確かに自分では具体的な形がかけますが、breadは人によって形が異なり一定ではありません。可算名詞は一定の形を持ったものでなければなりません。したがって、自分でも具体的な形がかけるものであると同時に誰が書いてもある一定の形になるものが可算名詞です。

a stoneはブログ解説したように自分でも具体的な形が描けると同時に、たいていの人が一定の形を描くことができます。しかし、breadの場合は人によって異なりますよね。

以前説明したfruitと同じで種類を表わすときはbreadも可算名詞になります。ただし、たいての場合は複数形で使われます。What breads have you got today? (今日はどんな種類のパンがありますか)
(2007年11月22日 17時24分09秒)

なるほど!  
KEITA さん
そうですね!だんだん可算・不可算の区別のイメージが分かってきました!また質問させてください!ありがとうございました。 (2007年11月22日 23時27分47秒)

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