学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2015年12月09日
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カテゴリ: 法助動詞
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東日本大震災で被災された皆様が一日も早く通常の生活に戻れますよう
被災地域の復興を心よりお祈り申し上げます。

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本日の問題


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「言われた通りにしなさい」と指示を出すとしたら、どちらの英文?


1) You will do as you are told.   

2) You must do as you are told.




























答:1)がより適切


詳しい解説についてはメルマガ “学校で教えて欲しかった、こんな英文法!” で
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もしあなたが全社員に週間報告書の提出指示を出すとしたら、どちらの英文になる?


1) All staff will submit weekly reports.   

2) All staff must submit weekly reports.




























答:1)がより適切


どちらも正しい英文ですが「指示」を出すなら、 will


1) will は「 指示、命令 」を表し、 2) must は「 義務 」を表します。


したがって、1) は全社員に指示を出している感じで、 2) は全社員に義務付けしている感じです。


must については前回ブログでも取り上げましたが「話し手の課する義務」でしたね。


問題文の All staff「全社員」は言い換えれば、You「あなたたち」です。


話し手(書き手)のあなたが全社員に課する義務だから、「あなたたちは〜しなければいけない」と命令調になる義務付けのイメージになります。


そして、All staff will も言い換えれば、You will です。


これは最新メルマガで紹介した You will ~ の構文と同じです。


You will ~ は「〜しなさい」という指示・命令でしたね
(詳しくは最新メルマガを参照ください)


今回の問題はどちらでもよいと言えば、どちらでもよいのです。


あえて「指示」のニュアンスに近いのは will の1)というくらいです。だから細かいことまで気にする必要はないかもしれません。


ただ今回お伝えしたいのは、タイトルにもあるように will は学校英語で習うような「〜だろう」とか「〜でしょう」という、ちょっと自信のない「予測」では ない ということです。


最新メルマガでもお伝えしましたが、日本の英語教育では will を適切に教えていないという残念な現状があり、will を「〜だろう」とか「〜でしょう」と訳す学習者が 驚くほど多い のです。


これを今読んでいるあなたも、


もしかしたら  It will rain tomorrow.  という英文を見聞きすると、


「明日は雨だろう」なんて訳したりしていませんか?


will を「〜だろう」「〜でしょう」と覚えてしまった私たち学校英語の犠牲者は今回の問題文


1) All staff will submit weekly reports. を

「全社員は週間報告書を提出するだろう」と 


ちょっと自信のなさそうな「予測」の和訳をしがちですが、実は全く違うニュアンスなのです。


アンチ受験英語の筆者が 大声 で言いますが、


will はちょっと自信のない「 〜だろう 」とか「 〜でしょう 」などという 意味ではありません!


will は相当自信のある確信度の高い「 予測 」です!



では、どうして will が「指示・命令」になるのでしょうか?


突然どこからともなく「命令・指示」という意味になったわけではありません。


やはり、will の基本イメージ「予測」から拡張したのです。


でも、You will~「あなたは〜する」と目の前の人の未来の行動を予測できますか。それも 相当自信のある確信度の高い予測ですよ。


超能力でも持ってない限りふつうはできませんよね。


しかし、超能力をもっていなくとも、あなたは目の前の人の行動を高い確信度で自信を持って予測できるのです。


えっ、どうしてそんなことができるの?


それは、 あなたがそうさせる からです。


話し手が目の前の相手の行為を予測できるということは、相手の行為を頭から決めつける、つまり、話し手がそうさせるという響きがあるからです。


こういう理由から、You will の意味は「あなたは(確実に)…することになるのだ」という「 指示・命令 」になるのです。


こんなふうに「予測」の will が「指示・命令」に拡張したのです。


辞書で will を引くと「指示」と書かれていることもありますが、どうして「指示」になるのかがわかれば will の「指示」のイメージもよくわかるでしょう。



今回の問題文  1) All staff will submit weekly reports.   は、


「全社員(あなたたち)は週間報告書を提出することになるのだ」

「全社員週間報告書を提出のこと」


と全社員に有無を言わせぬ指示をだしているのです。


Will you~ にしろ、You will~ にしろ、will を二人称(You)と一緒に用いるときは、イメージが指示や命令調になることがおわかりいただけたと思います。


これからはまちがっても「〜だろう」とか「〜でしょう」と和訳しないようにね!


* You will~ については「ザ・英文法」P223-225 にてイラスト付で解説してあります。


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最終更新日  2015年12月09日 12時12分28秒
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Re:will を「〜だろう」「〜でしょう」と訳す学校英語は間違い!(12/09)  
猫参加 さん
すみません。たまたまここを見させていただき、とても勉強になりました。ひとつ気になることがでまして質問してもよろしいでしょうか? will he come back? のようにwillを疑問文にしても
「だろう」の意味で訳すことはないのでしょうか?
 ご迷惑おかけしますが、お教えください。 (2018年02月03日 20時06分53秒)

猫参加さん  
samito07  さん
猫参加さん、初めまして。ご訪問ありがとうございます。

>will he come back? のようにwillを疑問文にしても「だろう」の意味で訳すことはないのでしょうか?

例え疑問文になってもwillの本質は変わりませんので、やはり「だろう」と訳すことはありません。

willは「意志」または「予測」

例文のように三人称「he」のことであれば、話し手の予測になりますが、willの予測は自信を持った相当確信度の高い予測です。willの確信度はmust「〜にちがいない」の次に高い確信度なのです。したがって、「だろう」とか「でしょう」のようなちょっと自信のない確信度にはならないのです。したがって、

will he come back? は「彼は戻ってきますか?」

こんなニュアンスになると思います。

もしwillを使って「だろう」「でしょう」のような確信度にするなら、Do you thinkなどを使って

Do you think he will come back?
彼は戻ると思いますか?→彼は戻るでしょうか?

とすれば日本語の「だろう」「でしょう」のニュアンスになると思います。

ご参考になれば幸いです。
(2018年02月04日 18時03分47秒)

Re:猫参加さん(12/09)  
猫参加 さん
samito07さんへ わかりやすい説明真にありがとうございました。
 度々申し訳ございませんが今日ネットでこんな文を見つけました
 What kind of words would you give to Tom?
トムにどんな言葉をかけるつもりですか?
 これを「控えめな意志」と説明しているのですが、youが主語である以上推量でしか使えないと思うのですがどうでしょうか?
 また、willが意志をあらわす場合は、「絶対~するぞ」
wouldの場合は、{~するつもりだ」でよろしいのでしょうか?
 本当にご迷惑お掛けします。
 一度気になると気にしすぎて寝れなくなるぐらいの神経質な人間です。 (2018年02月04日 23時50分32秒)

Re[1]:猫参加さん  
samito07  さん
猫参加さん、私も職業柄一度気になると徹夜で文法書を読み続けたことがあります。それでも答が見つからず、モヤモヤした時期もありました。英文法不要論を唱える方々もいますが、探究心が英文法を理解するには必要だと個人的には思っています。そして、20年以上英文法を探求してきた結果、私が辿り着いた英文法は「英文法は簡単明瞭」という結論です。だから私の説明は他の参考書や学校英文法とはかなり異なり、異論を唱える方も多いと思います。今回のご質問も私流なので参考までに。

>What kind of words would you give to Tom?
>トムにどんな言葉をかけるつもりですか?

>これを「控えめな意志」と説明しているのですが、youが主語である以上推量でしか使えないと思うのですがどうでしょうか?

これはweblio英会話コラムからの引用かな?確かに I would go there and share… の英文が「控えめな意志」と説明されていますね。個人的には控えめな意志がうまくイメージできません。「やります」という意志を控えめに表す?例えば「やりましょうか?」とか?でもこれは控えめな提案になると思います。やはり控えめな意志というイメージできません。しかし、これは私の日本語力の弱さと言われるかも知れません。

しかし、質問文のよう人称(you)が主語であれば「控えめに相手の意志を確認」が正しい説明だと思います。

will とwouldの基本イメージは「意志」と「推量」です。そしてwillとwouldなどの法助動詞を理解する上で非常に重要なのは、英語という言語の世界には(頭の中には)現実世界と想像世界があります。現実の事柄を述べるときにwill,can のような現在形を用いて、想像の事柄を述べるときにはwould, could という過去形を借用して表現するのです。しかし、両者の基本イメージは同じです。この現実世界と想像世界という概念(法則)を理解することが近道です。

例えば、

I will do it (if you ask me).
I would do it (if you asked me).

前者は(もし頼まれれば)実際にやる意志があります。→やります。という意志表示です。これは現実世界での事柄。

そ れに対して、後者は想像して「(きっと頼まないと思うけど、)もし頼まれれば、やる意志はありますよ→やりますよ」という意味で、通常、一部の決まったフレーズ(I would like、prefer など)を除けば、I wouldは仮定的な意味になると思います。これを「控えめな意志」と説明するのは微妙ですね。やはり控えめな提案でしょうか。そして、これは想像世界の事柄です。

次に、主語が目の前にいる相手、つまりyouの場合は、話し手が目の前の相手の意志を確認する文となります。

次の文で比較してみてください。

Will you give it to Tom?
Would you give it to Tom?

前者の話し手は直接的に目の前の相手に意志を確認しています(現実世界)
「トムにそれを渡す意志ありますか?」→あるよね→渡してね(やや命令調)

それに対して、後者の話し手は目の前の相手に次のように意志を確認しています。想像世界(もし私が頼んだら。。。)

「(もし私が頼んだら)トムにそれを渡してくれる意志がありすか?」

「(私が頼んだら)トムにそれを渡してくださいますか?」

こんな風に想像しながら相手に確認をすることで遠回しな表現になり、丁寧さが出るのです。

では、質問文ですが、

What kind of words would you give to Tom?

(もしあなたなら)どんな言葉をトムにかけてあげられますか?

(もしあなたなら)どんな言葉をトムにかけてあげますか?

こんな意味になると思います。したがって「控えめに相手の意志を確認」というイメージになります。これもやはり想像世界です。


>また、willが意志をあらわす場合は「絶対~するぞ」wouldの場合は、{~するつもりだ」でよろしいのでしょうか?

意志は1人称と3人称ではイメージが異なるので一概には言えません。前述しましたが、I would は意志というよりは、提案、願望、などのイメージより近いと思います。

長くなりましたが、参考になれば幸いです。法助動詞はブログのように限られたスペースで説明することが難しいです。 (2018年02月06日 09時57分59秒)

猫参加さん  
samito07  さん
追記

「控えめな意志」について思いついたことがあります。

前回の説明の中で一部決まったフレーズとして紹介した I would like to do it. や I would love to do it.のようなwouldはwantの丁寧バージョンとしてよく紹介されますよね。

「〜したい」と願望のような感じで訳されますが、これをもしかしたら「控えめな意志」と言っているのかもしれません。

あと、I would have to agree. のように1人称の推量もあります。「同意しなければならないでしょう」こんな和訳になると思いますが、これを「控えめな意志」と言っているのかも。

「控えめな意志」という日本語が気になり始めています。
(2018年02月07日 06時44分18秒)

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