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土湯系戦前作、阿部金一・阿部新次郎
阿部金一
戦前の作で土湯系阿部金一( 1919 ~ 1945 )のこけしは非常に少ない。阿部治助という人気工人の長男であるが、結核のため昭和 20 年 1 月 24 日没している。行年 27 歳。鹿間時夫は「真面目で親の治助に似て道楽気のない青年だったといわれる」(『こけし辞典』)と書いている。この 20.5 ㎝がヤフオクに出品された。胴模様は薄れているものの、面描の墨はきれいに残っていて「おぼこい」。 6 月 8 日出品、 6 月 15 日終了で、これは 5 名が競ったものの 3201 円で落札することが出来た。過去の落札結果をみても 1 万円から 8 万円台で、胴模様が薄れているとはいえこれはうれしかった。
阿部新次郎
同じ出品者で土湯系 25 ㎝もあった。これは「戦前?無名」というもので、これも胴模様は薄れているもののわずかに紫も残っている。無銘(無名)であっても面描から阿部新次郎 (1893-1957) と判断できた。同じく 6 月 8 日出品、 6 月 15 日終了で、これも 4 名が競ったもののなんと 2901 円で落札することが出来た。過去の落札結果は 1 万円台から 3 万円台で、これは望外の結果だった。この作品はなんといってもきりっとした表情がいい。阿部新次郎の父は阿部熊治郎で阿部治助の弟。つまり金一と新次郎は従兄弟同士の関係だった。それが同時に入手できたことはラッキーだった。
現在、金一の孫の阿部国敏が治助型を継いでいるが、小生は治助のややエキセントリックな面描は好きでない。この前の下谷こけしまつり(木地玩具ねぎし)でも国敏の治助型には手が出なかった。土湯の「下の松屋」は治助 -
金一 -
敏道 -
国敏と血脈が受け継がれている。小生としては治助よりも金一、新次郎に惹かれる。国敏氏には金一、新次郎の復元を期待したい。
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