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新山吉紀工人の佐藤喜一復元作 3 種がやってきた

私の喜一狂いもいよいよ工人に直接復元を依頼するまでになった。 5
月 11
日・ 12
日のこけし談話会の弥治郎こけし村訪問の際に、新山吉紀工人にお願いし具体的には 7
月に依頼した喜一の復元作が、ようやく本日到着した。
いろいろなものをお願いしたが中心は喜一の手絡 3 タイプの復元で、これまで新山吉紀工人の喜一復元はすべて(私の知るかぎり)黒頭だったので、今回はあえて手絡をお願いした。
仮に ABC と名付けたが、 A は推定昭和 8 年ごろ、 B は昭和 10 年ごろ、 C は昭和 13 年ごろでこれは旧北原直喜コレクションのものであった。出来上がったものは、原の雰囲気をよく出しているといえよう、原のラッキョウ型の頭もよく再現しているし、大きさも原は微妙に異なるがそれもきちんと踏まえたものであった。吉紀工人はこれまでも多くの喜一型を作っているので、手慣れたもので、どれも明るい喜一となった。私は喜一の異相のやや暗い雰囲気のこけしも好きなのだが、戦前作はむしろこの復元作のように明るい。胴模様はあやめ模様だけで、やや単調だが、これは原の通りで、例えばこの胴模様を変化させると、原からは離れるが、それは原を踏まえた創造となる。今度はそんなことも依頼してみようかなどと思っている。
また新しい喜一の楽しみが増えた。その他の依頼作は順次紹介してみたい。
高橋正吾の伊藤儀一郎写し-伝統と創造 2019年09月19日