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1938(昭和13)年、実業之日本社刊・『日本少年』より、
野犬に救われて育てられた野生の少年が主人公の連載小説。
『 ジャングル・ブック
』(+『ターザン』?)の亜流といえば
戦後間もないころ大ヒットした
山川惣治『少年王者』『少年ケニヤ』、
南洋一郎『バルーバ』シリーズ
など思いつきますが、戦前から児童向き読み物として人気があったのでしょうね。
作者の 三島通陽
子爵(ペンネーム三島章道)は
日本のボーイスカウト運動に尽力した人物、
挿絵は宮本三郎画伯。
なんと豪華な。
ジャングル(あるいは山や峡谷)で動物に育てられた子
が野生動物の胆力と身体能力に人の知力をあわせもち、
縦横無尽に活躍するストーリーは
まだまだたくさんありそうです。
それにしても
『 狼に育てられた子
』伝説には
神話や旧約聖書もさることながら
『ジャングル・ブック』(舞台もインドのジャングルだし)
の影響が大きいのだろうなと痛感します。
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