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2008年01月21日
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カテゴリ: 戦争ゲーム
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大国アメリカが没落した後の世界を想像しています……
その御伽噺第255話です。

加藤は今自分がこうして潜水艦に乗っていることが不思議に思えてきた。見渡せば最新式の潜水艦とはたたずまいが違う。装備が一世代前の旧式のものだ。潜望鏡もでかい。最新式はビデオカメラの映像をコンピュータ処理するのでずいぶんスリムにできている。が、この潜水艦のは昔ながらの光の屈折を利用するプリズム式らしくずいぶん太い。光をレンズで増幅するためだ。それでもデジタル式のと比べると見えにくい。

だが、一方で飛行石を探知するための装置が積み込まれている。海底にその飛行石の鉱脈をみつけ、秘密を守るために海底に密かに採掘基地を作るらしい。そして世界を圧倒するような飛行石による強力な文明を築くつもりなのだろう。

天皇が説明を続ける。

「飛行石の原石はほとんど朝鮮半島を中心にあります。いわゆるSFに出てくるような現代の科学を超えた古代文明の発祥の地は実は朝鮮半島なのです。それがどんどん西へ広がって、そして各地に様々な伝説を残した。飛行石は文字通り物体を空中浮遊させるので高いところ都市を築くことが楽になる。高い場所というのはエネルギーさえふんだんに使えれば大変快適です。なにしろ見晴らしがいいですからね。そのエネルギーを飛行石から得ていたのです」

「飛行石の空中浮遊のエネルギーは無限なのですか?」
 と、加藤がたずねた。

「わかりません。が、磁石の力が衰えないくらいに飛行石の結晶の力も減りはしないでしょう。不思議な石です。この潜水艦の動力も飛行石の結晶を活用した動力システムを搭載しています。飛行石は原子力より遥かに安全で扱いやすく、このような旧式の潜水艦にも関わらず贅沢にエネルギーを使っています。海底における採掘作業にも十分耐えられるはずです。もっと面白い部屋があるので今から案内します」



「コンピュータ画像じゃあありません。この潜水艦の照明で照らしているのです」

加藤は目を凝らしながらガラスに近づいた。太陽が降りたのかと見まごうほどに深さ200メートルの海底が照らし出されている。水の屈折があるにもかかわらず遠くまで見える。

「飛行石の光には何か磁力のようなものがあるのか屈折率が下がり水中でもかなりものがはっきり見えるのです」

なんと言う都合のいい石なのだろう、と天皇の説明を聞きながら加藤は感心した。

「しかし」
 と、天皇は言う。
「この飛行石による文明もやはり環境を破壊して滅んでしまいました。我が天皇家の“サトヤマ”システムもこの飛行石文明の興亡と密接な関係があります」

天皇は海底の景色をバックに話を続けていた。




続く。












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最終更新日  2008年01月21日 11時07分05秒
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