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2011年03月09日
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松本清張に関するWikiから:

「何らかの意味で劣等感を抱いたり、社会的に孤立したりしながら、心の底では世の中を見返してやりたいという熱烈な現世欲を抱き、そのためにかえって破滅するような孤独で偏執的な人間像」

これがメインキャラに好んで用いられた人間像だそうです。これって俺のこと? 私のこと? と思った人は多いのではないでしょうか。

大抵の人は大人になるまでに相当な劣等感を刷り込まれてしまいます。今の学生さんたちはその仕上げに氷河期の就活です。多くが自分の劣等感を味わい尽くすことになるでしょう。だいたい面接官自身はもっと就職の楽な時機に採用された人が多いはず。そんな人物に自分の将来を品定めされるとは何とも皮肉なことです。

世間に認められる功を上げた人々は皆といって良いほど、自分の劣等感と戦った人です。勝ったかどうか結果はわかりませんが、人々からは賞賛と同時に妬みの対象にされます。きっと一生戦い続けるでしょう。そして年齢とともに次々と新たな劣等感が挑みかかってくることになります。

一方、幸せになった人々は、その劣等感を受け入れた人々です。まあ、諦めちゃったわけです。ブスだ、醜男だ、お金がない、職がない、恋人がいない、そういった状況をむしろ受け入れ、感謝し、その中に楽しさを見つける。ま、いいかってわけです。出世もあまりしないし、お金もいつも足りない、付き合う人々も恋人も自分に似て、なぜかぱっとしない。その代わり劣等感からは自由になっているわけです。まあ、わざわざ小説にする必要もないでしょう。

世に出すストーリーとしては人を苦しめる劣等感が大きなウエイトを占めます。劣等感は後悔を生み続け、自分や他人の心を破壊していきます。怪獣がきれいな街並を踏みつぶしていく、そんな感じです。

だから面白いのです。



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最終更新日  2011年03月09日 09時56分06秒
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