倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

sound_moon810

sound_moon810

カレンダー

コメント新着

aki@ Re:「祖国のために戦えますか」櫻井よしこの件。(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
ふぉるもさ@ Re:故美空ひばり氏。高度なAI再生でも“不気味の谷”を超えられずの件。(11/27) 「こんなの美空ひばりじゃない!」って泣…

フリーページ

2021年09月29日
XML
カテゴリ: 戦争ゲーム
評判になった小説です。アメリカ海軍の元提督が書き下ろしました。私は中国が近代戦を戦う経験も能力もないと思っていますが、この作品での中国は最強です。サイバー攻撃で電子戦を制しアメリカ空軍の最新鋭戦闘機を奪取、40隻以上のアメリカ海軍艦艇を撃沈、どうやら自衛隊の護衛艦も全滅したようです。台湾はあっさり占領されました。

 反撃するアメリカは電子戦の装備を外し目視による戦闘を試みます。これはあのミノフスキー粒子によってレーダーが使えなくなったガンダムの世界観に通じます。最後は特攻で上海に突っ込んだ戦闘機の核攻撃によって事実上のケリがつきます。

 インドがさらに上をいく最強パワーでした。中国軍をサイバー攻撃で壊滅、アメリカの戦闘機も次々に撃墜し、戦後の世界の主導権を握るようです。国連本部もインドのムンバイに移されました。

 やはり現代の戦争に勝者はいないのです。米中は共に沈みました。日本やヨーロッパも没落です。インドも覇権を握ったとなっていますが、かつてのアメリカのように世界を御することは難しいでしょう。ツッコミどころ満載だと言われていますが、こういう小説を生み出すアメリカという国がすごいと私は思いました。

 ところでこの作者は東洋に強い憧れがあるようです。孫子の兵法を評価してくれている。実は私は孫子の兵法は素晴らしいと思いますが防御戦略を極めたものだと捉えています。勝てないのです。実際の孫子も夢半ばで歴史から消えました。彼が仕えた呉の王朝も結局滅んでいます。

 この架空の戦争の主因は中国の傲慢さです。己の力を過信してしまったのです。まさかアメリカが核で反撃してくるとは思わなかったのです。広島・長崎であの損害です。この小説では上海の3000万をはじめ百万単位で死者が出ました。この傷は深い。復旧は至難の業でしょう。アメリカがいきなり核で反撃するかというツッコミが多いですが、負けそうになったらわかりません。少なくともこの作者のように軍人の頭ならやろうと考えるのでしょう。戦争終結を早める効果が確かにありました。インドが必死に止めに入ったからです。人類はやはり常にその時代の最強兵器を突き合いながら対峙するのです。核が廃絶されたその時には代わりのもっとすごい兵器が登場しているはずです。

 軍人はともかく政治指導者や産軍複合体の権益者は大国同士の戦争など絶対にするつもりはありません。政治経済の流れの中で軍人の影響力を徐々に削いでいこうとします。この小説のようになったらえらいことだからです。孫子は戦わずして勝つことを最上としました。裏を返せば戦わなければ勝つことはできないのです。つまり孫子は防御を徹底し敵が自滅する戦法をよしとしています。実は今国際政治でやっていることです。

 中国が困ったのは何も覇権主義だと自らは考えていないところにあります。台湾も香港ももともと中国だったのに列強に奪われました。それを回復したいだけなのです。チベット、ウイグル、内モンゴルとか、確かに中国の行政区域でした。もし独立して他国の影響を受け出したらもっと国防は困難になります。日本で言うなら北海道とか九州とかを回復するような感覚かも知れません。今、領土問題で揉めている北方領土や竹島、尖閣諸島には日本人は住んでいません。沖縄の場合は日本の防衛を肩代わりするアメリカによる占領だったので少し事情は違います。

 現在、米中ともに内政にいっぱい問題を抱えているのでこの小説にもそれなりのリアリティがあります。

Destiny OPDestiny 体験版を遊びつくしてみた。
貴婦人貴婦人の乗馬他 オーケストレーション
にほんブログ村 小説ブログ SF小説へ
にほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ
にほんブログ村

もう一つのアリとキリギリス
by 倖和(サチナゴム)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年09月29日 10時40分50秒
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: