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2024年10月11日
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カテゴリ: 社会
ウクライナにせよガザ地区にせよ戦いは終わりそうにありません。王様が殺されたらそれで終わりのチェスや将棋のようにはいかないのです。PCゲームでもそうです。エンディングを迎えてもそれで戦いが終わるわけではありません。タイトルが売れたらシリーズ化され必ずもっとすごい規模の戦闘が期待される続編が発売されてきます。ゲームの世界でも売れる限り戦いは続くのです。

 風の谷のナウシカは映画ではハッピーエンドでした。しかし原作の漫画はそれからもかなり凄惨な戦いが続きます。そして明かされたナウシカの世界の設定もかなりシュールなモノでした。私は反対に映画でのエンディングから本当に平和になった世界を描くアナザーストーリーを考えたくなりました。

 日本も80年前に凄惨な戦争を経験しました。多くの人が死に国土がほとんど焼け野原になりました。降伏し平和憲法を掲げた後、奇跡的に戦争には巻き込まれていません。しかし、それをよしとしない勢力が再び戦争のできる国にしようと憲法改正をもくろんでいます。

 例えば今、尖閣諸島を中国に占領されたら日本は戦争するべきでしょうか? 幸か不幸か今の法律では全力で戦うことはできません。だから憲法改正なのですが、でも、もし一度中国と戦争になったら日本は勝つことはできません。もちろん降伏することもないと思います。ずっと戦争状態が続くのです。

 私の予想では膠着状態のウクライナはプーチンとゼレンスキーがそれぞれ退場してから流れが変わるかもしれないな、と思います。ガザ地区はネタニヤフが退場するまでは終わらないでしょう。それにたとえ戦争が終わっても新たな戦前が始まるだけです。結局は戦場というかその地域に誰もいなくなって初めて戦争は無くなるのです。つまり最終的にはあのノア洪水が起きなきゃだめということでしょうか。冗談抜きに神話の現実化の恐れも出てきました。

 日本もこのごろきな臭くなってきました。でも尖閣諸島には誰もいません。これが重要です。戦争を仕掛ける条件の一つ、国民の保護の必要ないわけです。北方領土もソ連が日本人を完全に追い出しました。おかげで長く直接の戦闘行為は起きませんでした。ゲーム的に考えたらヤバいところには戦力を置かず人も入れないのがベストです。相手を刺激しないためです。

 戦争は起きたらもう止められません。現代では核抑止力が効いているのでかえって止める必要が無くなってしまったのです。核保有国のロシアが通常兵器のみで必死に戦い続けるのがいい例です。口先では核攻撃を示唆しますが実行はしません。損害を積み上げながらウクライナを圧迫しています。勝利の見込みがないのに戦い続けているのです。

 私が例えばアメリカ大統領なら先制核攻撃は絶対に行いません。しかし反撃は確実に行います。そうすることを何度も宣言します。そして軍に間違いが起きないように徹底的にプロトコル(実行する際の手順や約束事)を点検するよう命じるでしょう。これが核兵器を保有する世界の現実なのです。きっと指導者たちは理解しています。だからプーチンですら核は使えないのです。使えばほぼ世界は壊滅するからです。でも通常兵器の戦争はずっと続きます。傲慢な人類に対する神の罰のごとくです。徐々に人類は力を失い数を減らすことになりますからね。

 はるか将来に童話として戦い続ける人々の愚かな様子を風刺した物語が伝えられているかもしれません。

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最終更新日  2024年10月11日 12時59分13秒
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