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2024年10月17日

エニカ。CtoCビジネスの将来の件。

テーマ：今日の出来事(293236)

カテゴリ：社会

シェアカーはスマホの性能が上がってきたがゆえに成り立っていたビジネスモデルでした。だからネット社会の欠点もそのままモロに露呈しました。匿名による無責任行為、あるいは棄損行為です。時間にルーズだったり、いい加減な連絡だったり、傷や汚れは問題でした。印象が悪くなります。

　人件費をケチりすぎたと思います。実はタクシーのようにオーナー以外にエニカスタッフによる車の担当者の身分証明をアプリなどに表示させる機能があれば違ったかもしれません。担当者の顔がはっきり表示されるだけでもドライバー側に見られているという意識が働き、匿名による無責任感覚が薄れると思います。実は身分証明はフェイクでも構わないのです。誰かにしっかり見られていると思わせればいいのです。

　室内の汚れはテクノロジーでカバーです。とりあえず汚れセンサー付きのカメラやにおい検知器でデジタルデータ化すれば効率的でいいと思います。そして何かあれば例の担当者の顔写真付きメールなどで使用上の注意喚起を行うのです。ちゃんと見ているぞと相手に伝われば十分です。特に日本人は人に見られていると感じると恥の意識が生じその分行動が相対的にしっかりします。

　レンタカーはそこはまあしっかりしています。予約はアプリでも実際に借りる、あるいは返却する際にはリアルな店員とのやり取りがあり、それが一定の不正抑止効果を生むのです。エニカではそこがうまくいかなかったようです。カスタマー同士だと甘くなりがちです。

　確かに性善説に寄りかかっていては危機管理はおざなりになります。人はミスする生き物です。人格の否定にならないようミスを正しく指摘しその後の行動をよりよくしていく工夫が必要です。デジタル技術の発達でそこにどんどん可能性が広がってきました。センサー技術が進めばそれだけ傷や汚れに迅速に柔軟に対応できるようになります。

　最後はやはり人と人とのかかわりです。顔の見える関係がCtoCビジネスでも、それが一番と言っていいほど大切な要素なのです。エニカはどこかそういうことを忘れてしまっていたから結果としてビジネス的にも発展しそこなってしまったのだと私は思います。

　テクノロジーの進歩を待って今一度現代の実情に合わせたCtoCビジネスのモデルを築き上げてほしいと思います。CtoCによって人間関係に自信を取り戻すきっかけとなるのが理想です。