留学・帰国後日記
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この題名がふさわしいかは分からないけれど、今日とてもショックな出来事、そして不謹慎かもしれないけれど嬉しい出来事が同時にありました。職場での話なのですが、雑用と言うか作業をしていた時に私から数メートル離れた所に人影が。私の方を見ている視線を感じたので振り返ると、そこに立っていたのは数カ月ぶりにご来店された恐らく60代の女性だった。この方を見てすぐに誰なのかは分かった。一度、接客をさせて頂いてからいつもご夫婦揃って仲良く私の所に直接来てくれる様になった方なのだ。奥様はとても優しい口調で、旦那様は口数少ないけれどとても紳士的な人なのを覚えていた。すごく素敵で年をとっても仲良くて理想的な夫婦とも言える雰囲気が漂っていた。今日ご来店頂いたのがとてもしばらくぶりで「いらっしゃいませ、お久しぶりです。お元気でしたか?」と私。「こんにちは、モッティさんいらして良かったわ。それが元気ではなかったんです。実は主人が亡くなったんです。そしてやっと今日出て来る元気がでました。」この瞬間私はなんて事を言ってしまったのだろうと「お元気でしたか?」なんて・・・。その目に涙を浮かべながら私にやっとの思いで声をかけてくれたのでしょう。「そうとは知らずに申し訳ございません。なんとお声をかけて良いのか・・・。お悔やみ申し上げます。そしてわざわざお顔を見せて頂いて本当にありがとうございます」生前、ご夫婦でご来店下さっていた時のお話や、どうしても私に会って旦那様の不幸の事を伝えたかった事など、ただそれだけを伝えにわざわざ来店して頂いた事に本当にびっくりしたのと同時に、不謹慎にもとても感激してしまった。接客業も長く続けていると、新入社員だった当時のまっすぐな気持ちや、お客さまからの感謝の言葉などよりも、理不尽な消費者の要求にストレスを感じてしまったり、膨大な量の業務に追われて身も心も疲れきってしまい、販売員としての基本を忘れる事が多くなってしまう。確かに、そこをバランス良く消化して行くスキルも販売員としての実力なのかもしれないけれど、やはりお客さまあっての私の仕事。最近、私はこの仕事を辞める予定ではいるけれど、辞めた後何が残るだろうかと考えていた。準責任者としての権限は与えられているけれど、留学後社会復帰して役に立つだろか?これから勉強しようとしている事が直接即戦力として役に立つだろうか?こんな事ばかりを考えていたけれど、素直に今日の出来事に喜びを感じ、販売員として自分のして来た事で一人の人に喜んでもらえたことにとても満足している。つまり、販売員として、留学生として、はたまた次の就職先の自分の立場としての真の目的をきちんと理解して一生懸命取り組めば多少つまずく事があっても必ずいつか結果として何かが得られるのだとわかった。だから、今の私の仕事に関して、まだまだ未熟な部分もたくさんあるけれど誇れる物を一つ得られたので退職する事にもう悔いはない。三月までにもう一度今日のお客さまは来てくれるだろうか?きちんと挨拶をしたい。
2005年12月04日
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