2005年02月15日
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テーマ: 空手道(581)
カテゴリ: カテゴリ未分類


 そこで、立ち方が技になっていなくても、いきおい、見た目、技らしい稽古の段階に移っていかねばならなくなります。これはやむを得ないことではあります。理想的には、子どもの頃から、正しい立ち方と歩き方を日常生活でできるようにしておいてから、武道の稽古に入る、というのがいいのでしょうが、自分の子どもに教えるのでない限りそれは無理です。
 たぶん、正拳中段突きから、空手の稽古は始まると思います。このとき、立ち方ができていないので、足の力を様々な体の操作によって手に伝えることは、望むべくもありません。ほとんど形をなぞるのが精一杯だと思います。
 形をなぞれたら次に移る……というのがおそらく大方の稽古だと思います。これはある程度やむを得ません。しかし必要悪をわかっていてやらせているならばあとで修正がききますが、指導者が形をなぞっているだけの動きを技だと思ってそれ以上指導しないと、困ったことになります。
 移動を伴わない、その場での基本稽古も、地面を踏みしめあるいは踏ん張る力を膝、腰、肩、と一瞬で伝え、拳に至らしめる。少なくともそういうイメージをもって稽古する、ということが大事です。しかし最初からそんな細かなことまで要求したら、初心者は混乱します。形をとるだけであっぷあっぷですから。
 その場での基本稽古は、特に初心者であればあるほど、数を多く、力ませないで、はためには「なに遊んでいるんだ」と思われるくらいのんびりとやっていったほうがいいなというのが今の私の感想です。

 立って止まっている状態で技を反復する、ということでは、類似の形態での稽古は剣道くらいかと思います。他の武道ではだいたい一歩から数歩歩きながら技を反復する形をとっています。無手の技術でも、ボクシングなども立って止まっては基本をやりません。空手に強い影響を与えた中国拳法ですら、立って止まった状態では稽古しません。キックやムエタイもボクシング的な稽古をするので、同じです。剣道も、メインは一歩前進あるいは後退しての素振りが基本稽古のメインです。
 これだけ他の武道や格闘技で取られていない稽古法をなぜ空手はとるのか。伝統流派とフルコンタクト流派では、立って止まっている状態での基本稽古の量は違います(フルコンのほうがかなり長い)が、他の武道や格闘技に比べればさほどの差ではありません。
 ひとつには、空手の、特に蹴り技は他の蹴り技に比べて、静止状態でのバランスが重要になること。ひとつには、技の数がえらく多いということ。さらには、静止状態に近い動きで破壊力を生み出す技が、昔はあった、という可能性もあります。






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最終更新日  2005年02月15日 21時21分22秒 コメント(3) | コメントを書く


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