“しょう”のブログ

“しょう”のブログ

PR

×

Profile

shchan_3

shchan_3

Comments

渡辺敦司@ Re[1]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) たびたび恐縮です。 「問い返す力」、本当…
shchan_3 @ Re:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) >5ページでお示しのようなクロスカリキ…
渡辺敦司@ Re[2]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) しょうさん、ご丁寧な返信ありがとうござ…
shchan_3 @ Re[1]:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) 渡辺敦司さんへ >いつもお世話になりま…
渡辺敦司@ Re:兵庫県知事と選挙戦に関する調査を(11/21) いつもお世話になります。早速2件とも賛…

Calendar

2008.02.14
XML
カテゴリ: 学校の力を高める
なぜ「翼をください」なのか

U高校の「誇り」をテーマにした「学校づくり」 実践にせよ、前回述べたような日常的で地道な「教職員集団づくり」にせよ、 踏まえておくべき真実(共通点) があると私は思います。

それは、 「人間(自己意識)は人から認められること(承認)を求める存在だ」ということです。それが満たされない状態に置かれると、深く傷つくのが人間だ、と思うのです。 (この点については前世紀の初め 『精神現象学』の中でヘーゲルが深く洞察していました。)

 U高校の出発点は「集団リンチ事件」だったことを、前々回の日記で述べましたが、さらに新たな学校づくりを展開していくきっかけは 一人の生徒(S子)の次のような言葉 だったのだそうです。

 「私にとってU高校とは、何だったのかを考えてみよう。中学時代から、それは、ひじょうに、印象の悪い学校であった。エンジ色のネクタイをしている人を見ると 、『ねえ、あれ、U高校』と言った具合に偏見の目で見ていたのだ。

 人間を人間として見ていなかったのだ。しかし、私は希望していた学校に落ち、考えてもみなかったこの学校に入ることになり、一挙に、その立場が逆転してしまった。 その立場に立って、はじめて、その悲しみを知ったのである。

高校が人生のすべてであると思い絶望して、このU高校に通っていた。 エンジ色のネクタイが嫌で、嫌で、何度、取って帰ったか分からない。どうして、こんなに目立つ色をしているのだろう。黒とか柑なら目立たないのに。 この色は、世間に私は馬鹿ですと言っているようなものだ 」。 

 担任のKさんが、それまでの取り組みを振り返りながら色々S子と話をした後で、彼女が班ノートに書いた文章を手直ししたもの、それが卒業文集に残された次の文章です。

 「私にとってU高校とは、心を鍛えてくれた場所だろうか。 友だちの大切さ、努力を惜しまずに前進するすばらしさ。相手を思う優しさ。プラス強さ。人間は1人の力で生きているのではないこと。人間は成績などで計りしれないこと。

 この学校であればこそ学べたことだ。もし、ストレートに公立高校に入っていたら、どんな人間になっていただろう。 人間とは何なのかを得たことによって、U高校である悲しみが消えたのだ。この学校を誇りに思って生きていけるだろう。

」。S子は、この言葉を残して卒業していったのだそうです。

この言葉が「翼をください」というドラマの表題になったのです 。)

 しかし、S子が残していった言葉は職員にとってひじょうに重い課題だったのでした。なぜなら、彼女は、「この学校の中にいてはダメだ。この学校の中でなにをしても言っても駄目だ」という叫びを言葉にしたのです。つまり、 学校差別というものは、社会的に外から襲ってくる。だとすれば社会的に押し返す以外にない。これがSさんたちの考えでした。

「誇り」を取り戻すために現状を「反転」させていくエネルギーにしたい。 この論議がまた、さらなる「学校づくり」の出発点になっていったのです。
続く
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
    ↑
ランキング(日本ブログ村)はこちらです





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.03.30 08:41:48
コメント(5) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


教師がすべきこと  
kurazoh さん
困難校で経験したことは、中学生の場合では、自分の感情や考えを言葉で表現することが苦手な子どもが非常に多い。荒廃した家庭でも教室でも、「言葉」を使った問題の整理や解決が行われていない。自分に対して本気で向き合うための「道徳」の時間が、全くいい加減である。たったこれだけの「課題認識」を共有化するだけで、「何をすべきか」はわかるのですが、経験不足のために指導がついてこない。数々のステップを経て、「本来すべきである教師の役割」に気付いた教師が言うのは、結局、学習指導要領やその解説に書いてあることをする、あるいはしようとすることが大事だ、ということです。 (2008.02.14 23:10:10)

尊厳の回復  
私は、以前、「リハビリテーションを進める3つのR」というキーワードを考えたことがあります。
3つのR、とは、Revenge、Respect、Recoveryです。
大きな挫折と失ってしまった(と思っている)様々な自分自身の価値、傷ついた人間関係を、一人きりでなんとかしようとしているうちは、リベンジを狙っているわけなんです。でも、なかなかうまくいかない。そこに、誰かのリスペクトがあると取り組み方が変わってきます。その変わりかたでリカバリー(回復)が進む・・そしてリハビリテーションの実践となる、そんなふうに考えました。

個別のケースワークと学校づくり、違うところも大きいとは思いますが、大変刺激をうけました。

トラックバックをお送りさせていただきます。 (2008.02.18 18:39:50)

Re:尊厳の回復(02/14)  
shchan_3  さん
よたよたあひるさん
>大きな挫折と失ってしまった(と思っている)様々な自分自身の価値、傷ついた人間関係を、一人きりでなんとかしようと…でも、なかなかうまくいかない。そこに、誰かのリスペクトがあると取り組み方が変わってきます。

 私も今日(18日)の日記で「ワーキングプア」の若者に触れましたが、教育実践やリハビリテーションの実践などすべてを含みこんだ普遍的な問題(人間の根源的な願い)がここにはあるように思います。
 トラックバックもコメントも大変うれしかったです。ありがとうございました。
(2008.02.18 21:50:10)

Re:学校の力を高める 3 (生徒の言葉)(02/14)  
今日9729  さん
ご案内ありがとうございました。




<この論議がまた、さらなる「学校づくり」の出発点になっていったのです。>・・・・・・・

* 学校作りが、どのように進んでいったのか、読ませて戴くうちにわかると思います。

楽しみです。応援して戻ります。
(2009.03.01 18:04:40)

Re[1]:学校の力を高める 3 (生徒の言葉)(02/14)  
shchan_3  さん
今日9729さん

 コメント、応援、トラックバックありがとうございました。U高校の実践はできるだけ多くの方に読んでいただければ、と思っています。

 最近、Kさんと数年ぶりに話ができましたので、新しい記事でも触れてみたいと思っています。

 私もあなたのブログ(大切なことをわかりやすく書いておられますね)を応援させていただきます。( (2009.03.01 18:53:19)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: