ホームメイドの資材紹介 ~Home Made~

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2012.05.31
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モンクトンの街並み



アトランティック カナダに来て、今日で4日目。

ずっと集団行動で建材会社の見学をしてきたが、今日は
初めての単独行動。現地の主催者が、参加者の希望を聞いて
それぞれが行きたいという場所に連れていってくれるのだ。

ということで、ニューブランズウィック州のモンクトンから
トライアングルキッチンとショーブリックの2社へ行ってきました。

昔、トライアングル社はそれ程カタログも充実しておらず、
田舎のキッチン屋さんといった感じでしたが、相当クオリティが
上がってました。


なりませんが、使えそうな気がします。

それはさて置き、今日はショーブリックの話をしたいと思います。


SHAWブリック



この会社には、以前も行ったことはあったのですが、今回は工場内を
詳しく見せて頂きました。

ここで驚いたのは、圧縮強度と水の浸透率。圧縮強度は55 MPa以上
だそうですから、Psiに直すと約8,000Psi。ある高圧洗浄機の最大
吐出圧力が7.5MPaだそうですから、その約7倍以上の力が掛かっても
大丈夫ということになります。

これは、高く積み上げるレンガにとっては、非常に重要なチェック
ポイントですね。

また、水の浸透率は、冷たい水に24時間浸けて8%を越えない

乾いてしまうのもうなづけます。

これを可能にしているのが、カナダの赤い粘土と高温の焼き入れです。

粒が細かく粘土に含まれる空気が少ないので、焼くとその粒子が溶けて
更に密度が上がって堅くなり、水が入り込む余地もなくなるという訳です。

他のシリーズのレンガと比べて赤いレンガは、比較的短い時間で焼成する


最初は、500度の状態で入れるのですがゆっくり温度を上げて、最終的には
2,000℃近い温度となります。

ゆっくり温度を上げて長い時間でないといけないのは、温度が中まで
伝わらず中心部が生焼けになるからだそうです。

都度の工程でサンプルを取り出して、状況を確認しているそうですが
今回はそれを見せてもらいました。この鉄のように真っ赤に焼けた
レンガを見るとすごい手間を掛けていいものを造ろうとしている
姿勢が窺い知れます。

こうして高い品質で造られたカナダのレンガが、海を渡って私たちの
輸入住宅に使われるなんて、ロマンを感じますよね。





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最終更新日  2012.05.31 08:12:01
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Re:カナダの外壁用レンガは、クオリティが全然違う(05/31)  
レンガ職人志望 より さん
カナダのレンガの品質はかなりのレベルですね。本場イギリス同等かそれ以上でしょうか。
恐らく水に浸ける必要はなさそうですね。
国内のホームセンターなどで買えるレンガは水に浸けないと目地があっというまにかわきますね。 (2012.06.23 22:42:22)

Re[1]:カナダの外壁用レンガは、クオリティが全然違う(05/31)  
> レンガ職人志望 よりさん

ここの会社ではありませんが、私共が普段使っているレンガは、
イギリスにも工場があります。そういう伝統的な技術があって
こうした外壁用レンガが造られているのでしょう。

アジアのレンガは真似をしているだけで、技術的に
チープであることは否めませんね。
(2012.06.24 09:49:16)

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