買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2019年02月22日
XML
カテゴリ: 読書

(村上春樹さん「1Q84 BOOK3」P550)

「僕らはこれから猫の町を離れる」と天吾は初めて言葉を口にする。青豆はその生まれたばかりの声を大事に受け入れる。
「猫の町?」
「深い孤独が昼を支配し、大きな猫たちが夜を支配する町のことだよ。美しい河が流れ、古い石の橋がかかっている。でもそこは僕らのとどまるべき場所じゃない」
私たちはこの世界をそれぞれに違う言葉で呼んでいたのだ、と青豆は思う。私はそれを「1Q84年」という名前で呼び、彼はそれを「猫の町」という名前で呼んだ。でも示されているのは同じひとつのものだ。青豆は彼の手をいっそう強く握る。
「そう、私たちはこれから猫の町を出ていく。二人で一緒に」と彼女は言う。「この町を出てしまえば、もう昼であれ夜であれ、私たちが離ればなれになることはない」
(村上春樹さん「1Q84 BOOK3」P573)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019年02月22日 07時03分47秒
コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

shov

shov

Calendar

Favorite Blog

凶花 第十回 黒川… 鴨ミールさん

『つい人に話したく… ぴいたあ8888さん

読書案内No.215 今村… 吟遊映人さん

眠りの底で 無花果。さん
ミステリの部屋 samiadoさん

Comments

免疫力が低下@ Re:『ハウスメイド』買(10/11) 免疫力が低下については、 0896240183 を…
私はイスラム教徒です@ Re:『眠れるアンナ・O』買(08/14) 神神は言った: コーランで 『 人々よ、…
aki@ Re:聞いた曲(2024.1.20)(01/20) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
shov @ Re:「フラニーとズーイ」(メモ12)(07/19) ご訪問ありがとうございます。 記事読ま…
ゆきこ@ 日本にとって大切な参院選 初めまして、こちらのブログとは場違いな…

Free Space

設定されていません。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: