青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2018.12.30
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カテゴリ: 着物・和装
たまたまテレビをつけたら
紺野美沙子さんの着物姿に目を奪われました。

薄鼠茶地に紅白の南天が大きく描かれた小紋です。

南天は「難を転じる」という意味がありますし、
紅白という色使いはおめでたく、
新しい年を迎えるこの時候にピッタリの柄です。

でもそれだけではなく、紺野さんが出演されていたのは
『2018大相撲この1年』という毎年恒例の番組なので、
言葉に出さずに柄で伝える着物の良さが発揮されていました。


今年はいろいろあったので
ぜひ来年は良い年であるようにという気持ちを
着物の柄に込められたのだと思います。

南天柄というのは、着物ではよく使われる柄ですが、
ここまで大柄の南天が一面に描かれていると、
絵師さんの力量も問われますし
色使いでとても野暮ったくなってしまいがちなので
南天が描かれていればそれでいいかというと
そんな簡単なものではありません。

紺野さんの着物は、柄もとても綺麗ですが、
使われているのが

くすんだ薄緑色の葉、と全体的に落ち着いている色なので
大胆な柄行なのに主張が強すぎず
小紋ならではの粋な着物に仕上がっていたように思います。

お召しになっていたのが、知的でおっとりされた紺野さんなので
なおさら嫌みなく、強くなりすぎずに着こなせていたのかも


年末に素敵な南天の着物姿を拝見して
私も難転のお福分けをいただいたような気がしました。






南天の鉢植え。

そういえば実家にも家の入口に南天が植えてありました。

私が子供の頃は、祖母がお赤飯を炊くと
母が表に出て、この南天の葉をちぎってきて洗い、
重箱に入れたお赤飯の真ん中に載せていました。

ある時近所の方が、お魚をおすそ分けと言って
大きなお鍋に入れて子供達に持たせてきてくれたことがありました。

母はお魚を家の琺瑯バットに移すと、お鍋をきれいに洗い、
家にあった買い置きのお菓子の袋を沢山詰め
南天の葉とマッチ1箱をその上にのせて
子供達に渡したのを思い出しました。

おすそ分けの容器にはマッチ箱と南天の葉を入れるものでしたが
いつごろからか忘れられてしまったように思います。

近所同士のおすそ分けはもうあまりしないですし、
あっても使い捨ての容器に入っていて、洗って帰す必要はないし
マッチ自体もあまり使わなくなり
マッチの小箱のセットを買う事もなくなったからかもしれません。

良いものが沢山ある世の中だから、マッチ1箱入っていても
断捨離の邪魔になる、みたいに迷惑がられて捨てられることも
あるのかもしれません。

今はお返しはこじゃれたお菓子や紅茶や石鹸に
なってしまっていますね。

詳細は画像をクリックしてください。取扱店の商品ページに移ります。





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Last updated  2018.12.30 01:42:00
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