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1991年
に単行本で発表され、 1994年
に 河出文庫
になっていた 「歌集」
ですが、 2026年の6月
に新装版として、再出版された結果、 市民図書館の新着図書の棚
に登場していた 俵万智
の 第二歌集、「かぜのてのひら」(河出文庫)
を、新作歌集だと思って借りてきました(笑)。
四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら で、ご家族とのやり取り、
ぎこちない父との会話 茶柱が立てばしばらく茶柱のこと
珍しく饒舌になる父がいて「鴨居玲」とはいかなる絵描き
「よくバスの通るところね」排気ガス濃き町に住むあなたの娘
最後に、もう一つは、 宮沢賢治 。「退職の理由の例」のいずれにもあたらず「定年、転居、結婚」
はなむけの言葉を生徒に求められ「出会い」と書けり別れてぞゆく
四回の春夏秋冬くぐりくぐりぬけてさよなら橋本高校
差出人不明の葉書の丸文字にMという名の生徒を思う
定期券を持たぬ暮らしを始めれば持たぬ人また多しと気づく
黒板の文字なつかしき昼下がり「下ノ畑ニ居リマス 賢治」
みんな、このような宙を持っている。そうあることで生きている。俵さんの歌は、そこらを歌う。つづる。時のなかで、個人のなかで、さまざまな意識的な情熱や努力は重ねられるものだ。歌がそこから一段と深められることがあっても、彼女の歌がぼくらのてのひらと重なる思いがするのはそのためだろう。荒川洋二「宙の歌」 (P223)
なるほどなあ、と、納得する解説ですね。ボクより十歳ほどお若い 俵万智さん 、 2026年 の今年、 63歳 。二十代後半は仕事に恋に人生に忙しい。溌溂とするには疲れていて、けれど大人になったと思うにはあまりに若い。俵さんはこの歌集で、やはり自分の人生に短歌が必要であるとたしかめていたのではないだろうか。「たしかめている」くどうれいん (P230)
今、どんな歌をお詠みになっているのかな。まあ、というのが、ボクの感想です。そのうちまた、今度は、 今の歌集 を案内したいと思っています。
ちょっと図書館で探してみようかな。
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